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関東リーグ後期第4節vs東京ユナイテッド(詳細)

あっという間に9月ですね!
といっても、ユナイテッド戦はギリ8月だったわけですが…笑。
ボケボケしてたら日が経ってしまいました。

だいぶ久しぶりになってしまいましたが、詳細レポートを書いていきたいと思います。
(神田選手は2節でMOMにしていたのもあり、今回は木島選手を選出させていただきました)

実況隊ダイジェスト↓

<コメント>


さて、「東京」の名を冠する者同士の「新東京ダービー」だったわけですが、一度も勝利したことがなかったというのは驚きでした。順位が上だったことはあるはずなので、苦手なチームなのでしょうか?笑
そんな歴史的勝利をリアルタイムで観られて光栄です!

◆ツリー型で闘うということ


 23FCが3-4-3(5-4-1)のシステムなのに対し、ユナイテッドは4-3-2-1、いわゆる「ツリー型」のように見えました。
(23のシステムについては今シーズン初戦のnote参照↓)


一見トリッキーなこのフォーメーション、最大の特徴はその配置のアンバランスさにあります。

 ピッチ上に選手を均等に配置するほうがいいのではないか?とお思いになるかもしれませんが、この形は攻守両面でメリットがあります。
まず守備ですが、中央に密集しており、なおかつ後ろに下がるほど人数が多くなるため、最大の目的である「ゴールを奪われないこと」に対して効率よくフォーカスできます。特にリーグ戦では、最悪負けなければよい、つまり失点しなければ最低でも勝ち点1は入るので、守りを固めることは最も重要です。

そして攻撃ですが、前線両サイドのスペースがぽっかりと空いており、ぱっと見、攻撃が難しいように思われます。

しかしこれは空いているのではなく「あえて空けている」と言えるでしょう。
コーナーキックの攻撃をイメージしてもらえばわかりやすいと思いますが、攻撃の時は止まって待つより、スペースに放り込まれたボールに対して走りこむ方が圧倒的にチャンスとなります。つまり、この空いたスペースに周囲の選手が走りこむことで、チャンスメイクを狙っているわけです。
加えて、23FCのフォーメーションは、引いて守るとき以外は3-4-3の前がかりな陣形であり、ボールを奪われて攻撃から守備に転じる局面(つまり相手の立場でいえば守備から攻撃にチェンジする場面)に最もリスクを負うシステムです。
具体的には左右の両ウィングの背後のスペースが狙い目になります。

つまり、23対策という観点から見ても、このツリー型は理に適っているというわけです。
実際、ユナイテッドがサイドの裏を狙う攻撃を仕掛けるシーンが多く見受けられました。

東京ユナイテッドが前からこのシステムを採用しているのか、今節の23対策としてこの戦い方をしたのか、私は他の試合を観ていないのでわかりませんが、ダービーというだけでなく、理論的な面からも面白いカードだったと思いました。

◆23FCの勝因


 では、なぜ勝てたのか?
 前に述べた通り23FCも守備がベースにあるシステムであり、この試合のシュート数にしても決して多いとは言えません。というか、むしろ少ないくらいです(23FCが5本、ユナイテッドが7本)。

 いろいろと理由は考えられますが、強いて挙げるなら大きく2つ。
①少ないチャンスをものにできたこと
②守備意識の統一・共有

かな~と思います。

今シーズン通して立ち上がりの猛プッシュを得意としていますが、そうした自分たちの時間でまず1点、そして後半の早めの時間に追加点を挙げることができました。そうして終始自分たちのペースで試合運びをできたことは間違いなく大きいです。これに関しては、元Jリーガーであるボランチの神田選手、CFWの木島選手の圧倒的なボールキープを無視することはできないでしょう。
そして守備に関しては、GK吉田選手の好セーブ、DF3枚の鈴木選手、望月選手、増田選手の安定感はもちろんですが、ボランチの亀田選手・RFWの原岡選手の流経ルーキーコンビをはじめ、前線からも献身的な守備が幾度となく見受けられました。牽制するだけではなく、本気で奪いに行くことで、相手のやりたいサッカーをやらせていなかったと思います。

また、戦略上、ウィングやFW3枚の運動量がかなり求められるわけですが、交代で誰が入っても問題なく機能し続けられるだけの意識共有、これも見逃せないでしょう。個々の選手の質的な層の厚さに加え、全体としても監督であるバウルさんの目指すサッカーがしっかりと体現できるチームができていることを伺わせます。

以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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