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「自分がされて嫌なことを人にしない」を考える(4)〜対話の大切さ

自分が嫌なこと」から「相手が嫌なこと」に視点を変えるシリーズ 4本め。

書き進めながら考えたのは、対話の大切さ、でした。


自分の人生を生きるために

前回、「親からの過干渉が嫌だったから、我が子は自由奔放に育てよう」として親子がギクシャクした事例で、白黒思考の弊害をご紹介しました。

「黒は嫌だ!白がいい!」
と心の底から願うような出来事が続くと、白黒思考が身につくのも仕方がないことかもしれません。

ですが、ここであきらめず、『自分の人生を生きるためにできること』を考えてみました。

何をどう感じたかを言葉にする


親の過干渉がすぎる場合、子どもの胸のうちには、いろんな思いがわきおこることでしょう。

・自分で選びたい。選ぶ楽しさを味わいたい。
・自分でやってみたい。いろんなことを経験して、泣いたり笑ったりしたい。
・たくさんの人の話を聴いてみたい。家族の話だけではつまらない。
・自分の頭で考えたい。言われた通りにやっていると、自分がなくなりそうで怖い。
・ひとりでゆっくり過ごしたい。誰かと一緒にいると息が詰まる。

そうはいっても、
「親に何を言っても、どうせ聞いてくれない」
「親に口答えしたら、あとが面倒」
と思うような経験が積み重なって、言葉にするのが難しいかもしれません。

それでもなお、
「私はこんなふうに感じる」
「私はこんなことを考えている」
と伝えることができるといいなと願っています。

大人になってからだって、言葉にして伝えたらいいと思うんです。
「あのとき、こんなふうに思ったんだよね」って。

もしかすると、親御さんからこんな言葉が返ってくるかもしれません。
「え?そんなことあった?? 覚えてないわ」
「そんなこと言ったかしら?私が?」
「あら!私はそんなつもりじゃなかったのよ」
「それはあなたが〇〇と言ったからよ。覚えていない?」

実家の母も、私が覚えているセリフはまず忘れています、笑。

「弾みで言っただけ」
「いいと言われたことをやっただけ」
本人に他意がないこともよくあります。

それでも、言われたほうは
「悲しかった」
「辛かった」
「淋しかった」
と感じている。

そうした気持ちを言葉にできたら、これからのコミュニケーションが変わってくると思うんです。

できることならば、相手に対するネガティブな感情はわきに置いて、自分の気持ちだけを語れると良いですね。

ニュートラルに感情を伝えることができると、対話が深まります。

親である自分が、いまからできること

過去に起こった出来事そのものは変えられないけれど、過去に対する認識はいくらでも変えられます。

・初めて親になって、「私がやらなきゃ」って一生懸命だった
・正直、あなたがどう思うかを考える余裕がなかった
・思ったようにいかなくて、あなたに当たってしまったこともある
・よかれと思ってあのときはこう言ったけれど、いま思えば、言いすぎたね
・あなたのことをただただ愛しているの
・私は〇〇な子育てをしようとがんばっていたの

自分の気持ちを正直に伝えられるといいですね。

思ってもみなかったことが返ってくるかもしれません。

実は私も先日、母から言われたんです。
「やりたいことは何でもさせようと思って子育てをしてきた」って。

私もそういう方針で育ててもらったとは感じていたけれど、母の口から言われたのは初めてでした(たぶん)。

「ありがたいなー」と改めて胸がいっぱいになりました。

「以心伝心」「言わなくてもわかる」こともあるけれど、「言わなきゃわからない」「言ってもわからない」ことも、いっぱいあるんですよね。

ご縁があって親子になれたんですもの。

生まれてきてくれてありがとう。
育ててくれてありがとう。


互いに感謝を贈りあえると親子でふれる世界を目指しています。


「あなたはどう思う?」
「いま、どんな気持ち?」
幼いころから伝えあえる家族や友達になれますように♪


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

子どもを愛するあなたに、そして、親を愛しているあなたに、一連の記事が、何か参考になりましたら幸いです。



✼••┈┈┈┈あとがき┈┈┈┈••✼
今回のシリーズのきっかけとなった あべみょんさん。
4本目は対話について書こうと思っていたら、先行してコメントをお寄せくださいました。
以心伝心を感じて、とても嬉しかったです。

>自分が嫌だったことはしないようにしちゃうだろうな。子どもがどう思うかはまた聞かなきゃな。

「自分がされて嫌なことを人にしない」を考える(1)コメント欄から抜粋


「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏

▼プロフィール

▼親子ともども幸せになる秘訣を綴った電子書籍


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