市民運動の勉強

最近、講演会、相談会を頼まれることが増えていてその度にみんなが持ってる力が大きいよと話している。それは事実でしかなくて、本当に一人一人に力があるんだけれど…

最近の私の頭と心の中の「市民運動」に関しても書かせてください。

ここ最近考えているのは、(というかここ数年考えているけれども)
どうやったら大きなムーブメントになるのか?です。ていうか、最近知ったんだけれど、そもそも運動が大きければ政府が社会が変わる訳でもないそうなので、どうやったら社会って変わってゆくのだろう?市民の力で。ていう所をとても知りたい感じです。

非暴力な市民的不服従を実践してきた人たちの話を沢山聞いたし
そういった市民運動の研究をしているエリカ・チェノウェス博士の話を聞いたり読んだりしていると、どうしても署名や陳情、ロビー活動で起こせる変化の大きさに限界を感じてしまっています。気候危機って急速に拡大する形で今も悪化してるからね…

じゃあ、ストライキやプロテスト、市民的不服従をしたら一気に変わるのだろうか?と言ったらそういう訳でもない。非暴力の市民的不服従で過去に成功してきた確率は50%で暴力ありきだと成功率12%。非暴力であることで4倍の効果があると判明したことは感動!なのだけれど、それでもコインの表裏の可能性しかないから、沢山の人がめちゃ人生を賭けて、そのあと命を含めて様々なものを失うリスクは高い。しかもエリカ曰く、女性が多く参加している近年の市民運動が失敗に終わった後は、家父長制がより激化するという研究結果の発表もしている。うわぁ〜ショックだぁ〜と感じるけれど、それでも無視できない状況だからやるしかないのかもしれない。でも、自分が言い出しっぺになるのは、それなりに責任感じて怖気付いちゃってるところもある。

だからね最近は、もうなんだか無責任にみんなが声を上げれば変わるよ✨なんて、言えなくなってきているのです。だって、今まで言ってきた「これやったら変わるはずだ〜✨と言ってきたことでは到底中々必要レベルで変わらないとわかり、しかもじゃあ、どうやったら変わるのか?って部分も全く明確性がないから、みんなが声を上げたら変わるよ✨なんて根拠なく言えね〜よぉ〜って、そんな気持ちになっちまっているのね。

社会システムの一部として認められている声の届け方、署名、アドボカシー、ロビー活動もやり、それでも変わらない政府に対して、非暴力の市民的不服従を2年以上の時をかけて準備をして、沢山の人を巻き込むことに成功し、社会に気候が危機である前提の文化を築けたイギリスでさえ、気候危機を止めるほどの政策を政府が実行するには程遠い現状。それを目の前にして、愕然としているヨーロッパの活動家たちの姿をみた時に「ヨーロッパで効果的な方法見つけたよ!一緒にやろう💓✨」なんて、日本の大好きな仲間たちに言えねーよ〜って感じ。

だから、もっと勉強しなきゃって。知った上で、今までにない、効果がありそうなアプローチは何かを見つけ出したい。そんな気持ちなの。

それでもまぁ、人に関心を持ってもらうためのコミュニケーションや動員するときに必要なスキル、組織体制のあり方含めて、今の関心持って行動している人たちに共有することで今よりもアクションの性能をあげるヒントはある程度知っているから、そういう話は今後もっと関心があるみんなと共有していきたい。

長くなったけれど、そんなことを最近考えております。

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