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頑張れない時は頑張らなくていいし、何もしたくない時は何もしなくていい~真面目人間のご自愛日記~

先々週あたりから、なんとなくだが自分の将来についてやる気が出てきている、ような気がする。その原動力というのも、適応障害で退職した前職のことを思い出して「あそこに戻るか、自分の力で独立して金を稼ぐか」という、今の私にとっては究極の選択を頭に思い浮かべるようになり、その結果「前職に戻るなんて、絶対に嫌だ」という結論に至り、うおおおおおおお!!!! とパソコンやらiPadやらと向き合う、というものである。これを負の原動力といわず、何と呼ぼう。失恋した時もそうだった。振られたことに対する怒りが爆発し、「絶対にあいつ(元彼)を後悔させてやる……!」というのが原動力となり、ダイエットに励んだ。もはや私は負の原動力でしか動けないのか、とも思う。

まだまだではあるものの、やっと最近やる気が出てきて、少しずつ行動に移せている私だが、まったく行動に移せない時期もあった。

それは前職を退職した理由の、適応障害になったからというのもあったが、休職して、実家に戻って、それから1ヵ月くらいはなんだかんだで無気力な状態が続いた。

といっても、家族と喋ったり友人と会ったり、コミュニケーション面では通常通りだった。食欲もあったし、母に「寝すぎ」と言われるくらいにはよく寝ていた。特に夜更かしすることなく寝ても、自然と目が覚めるのはなぜか毎日9時半だった。寝すぎである。健康なのか不健康なのかよくわからないが、実家に戻ってから1ヵ月で体重が2㎏増えた。

日常生活を送っている上で問題はなかったのだが、将来のことについて動くには億劫な日々が続いていた。大学を卒業し、1年間フリーターをし、約9年半会社員として働いた。その結果、私はもう企業に勤めるのではなく、フリーランスとして働いていきたいと考えるようになった。不当な評価を受けることもなく、仕事で付き合う人も自分で選べる。良くも悪くも全部自己責任ではあるが、私が会社員時代に感じていたストレスからは、フリーランスになれば全部解放される。

フリーランスといっても様々な職種があるが、私は文章で何かを伝えることが好きなので、おのずと「フリーライターになりたい」という考えに至った。副業でライターが人気ではあるが、私はそれ1本で生計を立てようとしている。そのためにはライターとしての文章の書き方もそうだが、仕事の取り方、営業の仕方、人脈作り、お金の勉強など、書き出してみるとやらなければならないことは山ほどあった。
そして私は来年から半年間、留学を予定している。留学中もライター活動はしたいと思っているが、留学中にその活動がスムーズに行えるようにしたい。そして帰国後はアクセル全開で稼げるように……と考えると、年内には全てを整えていなければならない。加えて、限られた留学生活を無駄にしないよう、日常生活を難なく過ごせるくらいの英語力も見つけなければならない。もちろん、これも年内にだ。

どれから、どこから手をつければいいのか、というのを考えるだけでも、私が頑張れないという言い訳をするのには十分だった。2024年が終わるまでの約8ヵ月で、あまりにもやることと、私の小さなキャパに入れなければならない情報と知識量が多いと感じた。不安だ。不安がゆえに、全部を自分が理想とする期限内に完了させられる自信もなくなっていた。

「頑張ったところで本当にできるだろうか」
「いや、毎日少しずつでも継続していけば大丈夫だろ」
「でもフリーランスでお金を稼いでそれで生活するって、そんな甘っちょろいものじゃないだろ」
「やっぱり難しいかも。帰国後は一旦、どこかの企業で働くか?」

いろんな考えがぐるぐると頭の中で渦巻いた。フリーランスになりたいと考えたことがあるけど、本当に自分にできるのだろうかと考えたことがある人は、少なからずこういうことで頭が埋め尽くされたことがある人が多いのではなかろうか。

そして、ひたすら頭をぐるぐるさせた私が行き着いたのは、
「よし、やる気が出るまで放置しよう」
だった。そう、完全に開き直ったのである。

それから私は、ひたすらゲームをした。主にスプラトゥーン3に励んだのだが、母から「あんた、実家戻ってきてからゲームしかしてないで」と言われるほどにまでは、ひたすらにゲームをした。しかも、リビングのテレビにSwitchを接続して、大画面でひたすらインクを塗りまくった。専業主婦の母からすると、32にもなった娘が延々とゲームしかしない生活を送っているのを見て不安になったことだろう。それでも、やる気は出ないし、頑張れないし、仕方ない。私は母の冷たい視線に負けず、リビングでゲームに励んだ。

そうすると、そのうちゲームにも飽きてくるのである。そしてなぜか「勉強しよっと」と自然と思えたのである。この私の思考回路には個人差はあるだろうが、少なからず共感してくれる人もいると思う。

ゲームに飽きた私は、改めてやらなければならないことをリストアップした。それが以下である。

・英会話(スピークバディ)
・英語(Duolingo)
・韓国語
・SEO勉強動画
・簿記
・文章書く
・読書

やっぱり、割とある。
でも思ったのだ。これを毎日全部やろうとするからパンクするのだ。この中から1日1個ならできるに違いない。いや、てか1個はやらないとダメだろう。

私はこのリストの中から1日1個やればオッケー! という、超低い目標を立てて頑張ることを再開した。低すぎる目標だが、高すぎる目標を達成できなかった時のダメージに比べると、きっとこれくらいが継続するにはちょうど良いと考えた。結果、まだ1ヵ月も経っていないが、英語は毎日やっているし、英会話も今日で2週間連続でやっているらしい(アプリが教えてくれた)。

頑張れないとか、何もしたくないとか、そういうメンタルの時は、きっと本当に心が疲れているのだ。私がやる気がなくてひたすらゲームをしていたあの1ヵ月も、きっと精神状態が元気じゃなかったのだと思う。
前職で、人間関係が原因で適応障害になり、休職して退職し、十分に休んで元気になっていたかと思っていたけれど、実際日常生活を普通に遅れるほどには回復していたけれど、やりたいこともできていたけれど、それに向かって行動に移せる元気があるほどには回復していなかったのだと思う。傷に絆創膏を貼っていて、完治していない状態だったのかもしれない。

そういう時は、無理に何かをする必要はない。傷が治りきるまで、とにかく無理をしないことが重要だ。その代わり、何か大きな負荷なくやれることがあるならば、それをやってみるといい。私の場合はゲームだったが、読書かもしれないし、散歩かもしれないし、誰かと美味しいご飯を食べたりお酒を飲んだりすることかもしれない。そうやって、自分の気持ちが回復するのを待つのだ。

ここで注意したいのは、これは「甘え」や「言い訳」とは違う、ということだ。決して怠けるわけではない。最近私は、Tap Masterというスマホゲームにハマってしまい、読書をしていたり英語の勉強をしたりしている時に、我慢できずやってしまうことが多々ある。これは甘えだ。ここに書き記すことで戒めとし、今後気を付けたいと思っている。……でもやっぱりやめる自信はないので、時間を決めてやろうと思う。

頑張れなくても、何もしたくなくても、大丈夫。
「やりたい」「動こう」と思えるその時まで、ゆっくりご自愛しよう。

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