オタクが精神科に入院することになった
はじめまして。限界ヲタクOLと申します。
“限界ヲタクOL”という名前は幼馴染がつけてくれて、この名前で推し活やラジオにメールを送ったりしています。おーえるちゃんと呼んでもらえると嬉しいです☺︎
私のメインの推しはまほぴょんこと、AKB48の大盛真歩ちゃんです🐰ぜひまほぴょんのTwitterなどチェックしてみてください🫶🏻(頑なにXとは言わない、そして宣伝を忘れない)
推しのために上京し、大学へ行き、働き、日々を楽しく過ごしていましたが、ある日メンタルの病気になってしまいました。そして、2023年12月に精神科に約3週間入院することになりました。
この話を記事にするかすごく迷いましたが、同じ病気で苦しんでいる人や悩んでいる人、『精神科の入院ってどんな感じなんだろう』と不安に思っている人のためになればと思い、体験談を書くことにしました。
『困った時はひとりじゃない、必ず誰かが助けてくれる』ということが少しでも伝わればとても嬉しいです。少し長くなりますが、読んでいただければ幸いです🌼
*私の病気について
・パニック障害
約3年前の冬に発症しました。抗不安薬を服用し寛解していましたが、2023年5月ごろに発作が度々起こり少し悪化。
・適応障害
2023年9月に発症、現在は休職しています。ひどい時は不眠、食欲不振、抑うつの症状あり。抗うつ薬を服用中。
*入院に至るまでの経緯
2023年11月から抑うつ状態が酷くなり、食事やトイレ以外はほぼベッドで横になっている状態でした。毎日泣いていましたし、とにかく寝られなくてとても辛かったです。(2時間寝て起きる、1時間寝て起きる、といった感じ)
強めの睡眠薬(サイレース)を出してもらっていましたが効かず、ほとんど寝られていませんでした。
この頃から、『死にたい』というか『なんでみんな働いたり遊びに行ったり楽しそうにしてるのに自分だけこうなんだろう。もう消えたい、いなくなりたい。』という思いが出てきました。
12月に入ると抑うつに加えパニック障害の症状が強くなり、毎日息苦しい状態が続くようになりました。(呼吸が肺に入らない感じ?)
ある日、薬を飲んでも息が苦しくて不安で頭がおかしくなりそうなときがありました。
一人暮らしで親も家に来ることができなかったため、我慢できず#7119に電話し、119番に電話して救急車で運ばれました。搬送先の病院では向精神薬をもらいました。
その数日後、かかりつけ医に救急車で運ばれた旨を話し、『一人暮らしでもう毎日苦しいし限界なので、入院したい』と伝えました。そして3日後に精神科に入院することになりました。
*入院スタート
持ち物は通常の入院と変わりませんでしたが、コード類や紐は持ち込みNGでした。(首を吊ってしまう恐れがあるため。50cm未満ならOK。イヤホンはなぜかOKでした)
靴紐はもちろんダメ、ズボンやパーカーの紐もダメなので取って持って行きました。巾着袋の紐もダメで、厳しいなあと思いました…。
あとはハサミや爪切り、鉛筆削りもダメでした。これらは病院で貸してくれます!
『先生の診察によってはスマホが使えなくなるかもしれない』と言われていたので、iPadや本などとにかく暇つぶしグッズをキャリーケースに詰めました(笑)(なおiPadは没収された…)
入院当日は叔母と一緒に病院へ行きました。先生の診察を受け、任意入院となりました。「閉鎖病棟なので病棟に鍵がかかっているけど発作は大丈夫?」と確認されましたが、「多分大丈夫です?!」と答えて病室へ!
この日に色々助けてくれるソーシャルワーカーさんが決まりました。
私は女性専用病棟の個室で料金は1日5,500円。テレビなし、コンセントなし、Wi-Fiなし、あるのはベッドと机、ロッカー、洗面台だけ。私は幸いにもスマホ使用可能だったので、なんとか助かった…という気持ちでした。
ちなみに、もちろん窓も少ししか開きません。(落下してしまう恐れがあるため)
私は入院当日に発作が起きてしまってひたすら寝ていたのですが、夜に誰かが叫んでる声が聞こえて『何でこんな所に入院してしまったんだろう…映画みたいじゃん、もう家に帰りたい😭』ととても怖かったのを覚えています。
まあ何日かしたら慣れます!大丈夫です!(笑)
*入院生活について
起床時間は6時、消灯時間は21時です。
朝食は7時30分、昼食は12時、夕食は18時前くらいでした。
驚いたことは、ご飯は自分で取りに行くということ!看護師さんが部屋まで運んできてくれるイメージだったのでびっくりしました😳
食堂もありますが私は基本部屋で食べていました。摂食障害の方は食堂で看護師さんが見ている中食べていたそうです。(見守り席的な…?)
あと、薬もナースステーションに並んで看護師さんの前で飲み、最後に口をあーんと開けてちゃんと飲んでいるか看護師さんが確認します。(薬を口に溜めてオーバードーズする可能性があるため)
入浴は火曜、木曜、土曜の3日間で、入浴時間は30分、一回につき3人まで入ることができます。湯船もありました。基本的にシャンプーなどは自分で用意します。(リンスインシャンプーとボディソープは置いてありました)
バスタオルやドライヤーは貸し出ししてくれます!(バスタオルは有料の貸し出しです)
洗濯は洗濯機と乾燥機が病棟にあるので、それを使っていました。確か洗濯機が200円で乾燥機が30分100円だった気がします。ただ、乾燥は30分では終わらないのでいつも60分で使っていました。
洗剤は自分で用意します!ジェルボールを使っている人が多かったです。
作業療法が月〜土まであって、みんなで音楽を聴いたりビーズを作ったりポストカードを作ったりしました。結構これが楽しかったです🙆🏻♀️
外出は主治医が許可すれば可能です。
外出には三段階あって、
①病院内の中庭まで
②病院内の売店まで
③病院外のコンビニまで といった感じでした。
私は初日から全てOKだったので、よく散歩に行っていました。
散歩に行くときは看護師さんを呼んで病棟の鍵を開けてもらい外出、戻ってきたらまた看護師さんを呼んで荷物チェック(危険なものがないか確認します。財布の中身まで見られます)、問題なければ帰宅!という流れです。
また、交通機関を使用する外出や外泊も主治医が認めれば可能です。
私は売店やコンビニで食べ物を買ってもOKでしたが、摂食障害の方などは食べ物を買うのはダメとのことでした。(水やお茶、炭酸水はよかった気がします)
スマホの充電はモバイルバッテリーを持っている人はそれで、ない人は病棟に30分100円の充電スポットがあるのでそれで充電していました。
ただ、20%〜30%くらいしか充電できないので私は1日に4回くらい充電していました(笑)一番ここに課金したかも…。
病棟に自動販売機があったので、そこで水やリンゴジュースなど買っていました!缶の持ち込みは禁止なので、ペットボトル飲料のみ売っていました。
*私の一日の流れ
6時に電気が付くので起きますが、基本的に朝食のアナウンスが流れるまで寝てました(笑)
朝食を食べて朝の薬を飲んでからは昼まで寝たり、本を読んだり、スマホをいじったりしてました🤣
あとは午前中に看護師さんが血圧や体温を測りに来るので、看護師さんとお話ししたりしてました!
先生の診察は週1のペースでした。
作業療法がある日は参加して、昼食を食べて仲の良い子と喋ったり散歩に行ったり😊入浴の日は入浴したり!昼から夜がとにかく暇でした(笑)暇すぎて病棟の廊下をひたすら歩いたりもしました…。入院中は運動不足になるので😔
夕食を食べてからはホールにあるテレビをみんなで見て過ごしていました。みんなであーだこーだ言いながら見て楽しかったです!しかし21時になると消灯なので看護師さんがテレビを消しにきます…悲しい…。
しんどい日や辛い日は看護師さんが話を聞いてくれてアドバイスをくれたりしてくれたので、本当に助かりました😭
日によって担当の看護師さんが変わりますが、プライマリーナースという入院から退院まで受け持ってくれる看護師さんが決まります!基本はその看護師さんが話を聞いてくれました。
私は入院してから安心したのかぐっすり寝られるようになったので、それが何より嬉しかったです!退院した今もちゃんと寝られています◎
*ついに退院(入院費などについて)
私はどうしても年末は新幹線で実家に帰りたかったので、それを目標に過ごしていました。
薬を調節したり先生や看護師さんと話して、無事に症状が落ち着いたので3週間で退院することができました!(無事実家にも帰れました👏🏻)
それまでに病院の送迎バスに乗って交通機関に乗る練習をしたりしました。頓服を飲むと発作があまり起きないので、すごく自信になりました🌟
最後の日はみんなと別れるのが辛くて思わず泣きそうになりました(>_<)それくらいみんな仲良しだったので…。
仲良しの看護師さんにはお手紙とビーズで作ったお花をプレゼントしました😢
気になる入院費ですが、21日間の入院で約8万円でした。
ソーシャルワーカーさんいわく、高額医療費制度というものがあり、自己負担限度額が決まっているとのことでした。詳しくは担当のソーシャルワーカーさんに聞いてみるのがいいと思います。
また、保険に加入していたので保険金が約20万円返ってきました。精神疾患の入院で保険が効くのか不安だったので、とても助かりました。
オタクのみなさん!金欠だとは思いますが、何かあったときのために保険には入りましょう!!!
*精神科に入院してみて
まず思ったのは、みんないい意味で普通の子が多いということ。
精神疾患は見た目ではわからないので当たり前と言えばそうなのですが、みんな本当に普通の子が多くて『みんな本当に病気なの…?』と思うくらいでした。
若い子もたくさんいましたし、私より10個下の子もいてびっくりしました。
話を聞いてみると、摂食障害や双極性障害の方が多かった印象です。
私は最初の2日くらい誰とも話さず過ごしていましたが、だんだん病棟の子とも仲良くなれて割と入院生活は楽しかったです😌(ただ、基本的に患者同士の連絡先の交換は禁止されています)
精神科の入院と聞くと、閉鎖病棟で暗くてなんだか怖いイメージがありましたが、私は比較的楽しく過ごせたかなと思います。ただ病院食だけが嫌でしたが…。(野菜嫌いなので苦痛でした)
*その他もろもろ
・オンラインお話し会に参加してもいいか看護師さんに聞いたところ、「配信を見るのはいいけど双方向のコミュニケーションはだめかな…」と言われました。まほぴょんと話せませんでした(嗚咽)
・個室は電話OKでした。4人部屋はダメみたいです。
・21時消灯以降は1時間おきに看護師さんが見回りに来ます。深夜に苦しくなったりしてもナースステーションに看護師さんがいるので安心です。薬ももらえます。
(ちなみに私はラジオを聴きながら爆睡でした)
・他の人の部屋に入るのは禁止されています。私は仲良しの子の部屋に入って一度看護師さんに怒られました(笑)
・面会や差し入れは家族のみ可能でした。手紙のやり取りは自由です!売店に切手も売っていました。
・アクスタは持ち込み可能です!よっしゃ!
・Wi-Fiがないので、ギガ使い放題プランに入るなどした方がいいかもしれません…!
・現在も薬は服用しています。朝昼晩と頓服に抗不安薬、寝る前に抗うつ薬と向精神薬、睡眠薬を飲んでいます。
・退院後も紹介状や傷病手当金の申請など、困ったことがあればソーシャルワーカーさんが対応してくれます。
*最後に
ここまで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。
少しでも誰かの役に立つ記事になっていれば幸いです。
何か質問などあればお答えしますので、お気軽にコメントまでどうぞ(*^_^*)
みなさんが健康に推し活ができますように✩
2024.01.14追記
私の推しであるまほぴょん🐰もこの記事を読んでくれたそうです!だいすきや、、、
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