見出し画像

デザインは足し算・引き算


デザインは2タイプ存在する

デザインは、大きく目立つインパクトのある絵を強く際立たせる足し算のデザインとシンプルで洗練された落ち着いた雰囲気の引き算のデザインに分かれる。

美容室のWEBサイトは、足し算と引き算どっちでしょう?正解は、引き算のデザインです。美容室がなぜ引き算のデザインかというと美容室の雰囲気や世界観であったり、美容のイメージが洗練されたものであまり足し算のデザインだとそぐわないからです。逆に足し算のデザインのものはLPが多く、大きなイベントやキャンペーンのページなど、派手に見せて盛り上げたいときは足し算のデザインです。

アンテナを張ってデザインのタイプを知れ

アンテナを張っていろんなデザインを見て、足し算のデザインと引き算のデザインを研究しましょう。研究していく中で何を引き算してデザインすればいいか何を足し算して制作すればいいかデザインの足し引きが分かるようになります。

アンテナを張っていろんなデザインに触れていれば、デザインのレパートリーが増えていろんなテイストに対応できるデザインになっていけます。いろんなデザインを見て、デザインのタイプを知れば、ゲームの攻略法と一緒で対策をしておけばどんなデザインにも対応でき、自分の中での型のようなものが出来上がっていきます。デザインを足したり、引いたり試行錯誤しながら自分のデザインの型を作っていきましょう。

デザインのこだわりは時には捨てることも必要

デザイナーにとって足し算のデザインよりも引き算のデザインの方が難しい。それはなぜかというと引き算のデザインは、デザインをそぎ落としていかないといけないからである。デザイナーには、何かを大きく目立たせたり、派手さを出そうとしたりなど絵としてのビジュアルにこだわる性質があると私は、考えています。「何かを目立たせる」、「派手さを出す」というデザインの作業は、足し算のデザインの作業になる。それと逆の引き算のデザインの作業をするとなるとこだわりを捨てて無駄なものをそぎ落として洗練したものにしていかないといけない。そこに大きな葛藤があるデザイナーは、多いのではないだろうか?そんな葛藤を乗り越え、足したり引いたりを繰り返し試行錯誤をしてデザインは、形になっていく。クライアントの要望も踏まえると足し引きの難しさがより増える。その足し引きに面白さを感じれば、デザインを必ず長く続けることができます。

引き算で生まれる洗練された余白の美学

余分なものをそぎ落としていく中で「余白」が生まれます。いかに余白をきれいに見せるかがデザインにおいて重要です。余白がなぜ重要かと言うと塊がはっきりして見やすくなるからです。余白の狭いデザインは満員電車と同じでギューギューになってしまう。中でもきれいな余白のデザインはスッキリして見え、文字も読みやすく、洗練されたデザインになります。デザインをそぎ落としていく中で取捨選択して残ったデザインが「洗練された余白のあるデザイン」になります。

時には掛け算になるデザインもある

皆さん、デザインを作る前のアイデアの段階で悩むことはありますか?悩んだ時、○○と○○をかけ合わせてデザインを考えるという方法があります。2つの要素をミックスしてできたのが掛け算のデザインです。何かをかけ合わせるという発想はビジネスにもあります。例えば、立ち食いとステーキハウスが融合したいきなりステーキなんかが有名です。この掛け算のデザインのアイデア発想法はデザインのアイデア出しで大いに役に立つのでチャレンジしてみてください。

ライティングも足し算・引き算

皆さんが街で見かける商品のパッケージ、看板、ポスターなどのキャッチコピーは足し算引き算の連続です。キャッチコピーの心に響かせるのに必要のないところをそぎ落としたり、言葉のリズムに合わせて、言葉を減らしたり増やしたりなどの調整の中で洗練されたものが出来上がっていく。デザインだけでなくライティングも「足し算・引き算」で成り立っていて、クリエイティブ全般が「足し算・引き算」で成り立っているんではないかと感じる。

終わりに


この記事を見た方の制作のヒントになればと思い、制作しました。自分なりのデザインの考えなど少しでも発信できたらと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?