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2023年好調スペツィアとピンチでチャンスなマルディーニ

Ciao!ドドン小西です
ミランは苦戦を余儀なくされていますが、スペツィアは今年に入ってとても好調です
対して我らのダニエル・マルディーニも苦闘中

好調スペツィアについて少し紹介するとともに苦闘中のダニエルにチャンスがあるのかないのか小西視点でお届けします

2023年のスペツィア

第16節vアタランタ

スターティングメンバー

2-2のドロー!勝ちそびれたスペツィア

ジャシーと今季ノリノリのエンゾラのゴールで前半は2-0とリードしたスペツィア

8分に怪我のドロンゴフスキに変わって先発のズートが接触で怪我をし、第3GK20歳のゾフコくんが緊急登板
ひやひやする場面も多々あったものの無失点で前半を切り抜ける。(厄介なドゥバン・サパタが接触で怪我。ホイランドに交代する)

個人的にこの試合MOMはブラビア
相手の3バックに対してジャシーとエンゾラそしてブラビアがプレッシャーをかける
ブラビアは果敢に攻め上がるホルムとアミアンのスペースのケアもしながら、奪ったボールを前線へ供給する
前半の2ゴールは特にこのブラビアが起点となったもの
足元の怪しいゾフコくんのためにボールも引き取ってくれる

早い時間帯にガスペリーニが交代カードを切る
エデルソン⇒パシャリッチ、メーレ⇒ムニエル
ルックマン⇒ザッパコスタ

それでもスペツィアは各地で走りまくり数的同数の地帯に+1を送り込み、奪ってエンゾラもしくはジャーシの前のスペース目がけてロングカウンター
59分アンパドゥのゴールが取り消さなければ勝ちが見えていたかもしれない
(コレも見事なゴールだった)

69分
ここで体力の限界ジャーシとレツァに替わりダニエルと最近加入したモウチーニョを投入

この選手交代がターニングポイント

いままで攻守にわたり左サイドで優位を保っていたレツァがモウチーニョに替わってからザッパコスタにいいようにやられ始める
ザッパコスタのドリブルに翻弄され、たまらず距離をとるモウチーニョ。するとその裏のスペースへボールを送り込まれる

ここからはアタランタのターン!
77分にホイランド、そして92分パシャリッチに劇的同点弾を決められ、残り3分は地獄の耐久レースと化すもなんとかドロー

ダニエルはやはり2トップの一角として考えられている
位置取りはエンゾラの周辺でセカンドボールをひろう、エンゾラを追い越して裏に抜ける役割

この試合もサイドから積極的に走り込むホルムへのラストパスや自身でも積極的にシュートを狙うなどまずまずの動き
もう少し出場時間がほしいところ

第17節vレッチェ

スターティングメンバー

互いのDFとGKが大活躍のスコアレスドロー

やはりこの試合は帰ってきたドロンゴフスキをMOMに推したい
前半初っぱなからスーパーセーブを連発
最後まで安定感を見せてくれた
彼なしでは大量失点していただろう

ただし、レッチェについても同様にファルコーネのセービングとユムティティがエンゾラをしっかりと押さえ込んだことでスペツィアにゴールを許さなかった

システム上配置がかみ合い、奪ったら即ロングカウンターを打ち合う展開
泥仕合感はあったものの、雨でスリッピーなピッチのせいなのかお互いのミスでピンチが多くデュエルとシュートセーブが多発
それなりの見応えある試合だった

この試合でダニエルの出番はなし
後半も終盤、疲れの見えたジャーシに替えてゴッティが選択したのはレオナルド・サンカ

ポルトガルのファマリカンへ移籍するサンカをピッチに送り出した理由はよく分からないが、ダニエルではなかった

第18節vトリノ


スターティングメンバー

ゴッティのスペツィア真骨頂!

この試合はチームの完成度の高さとゴッティの狙いがハマりとても見応えのあるものとなった

ミランを打ち負かしたトリノ相手にプラン通りのゲームを演じたスペツィアの選手とゴッティに賞賛を送りたい

バストーニにかわりアグデロを先発起用
バストーニはベンチ入りも試合後に半月板損傷との報道も
そしてキヴィオールのかわりにカルダーラ

さてゴッティのチームへの指令は

①3バックへプレッシャー
トリノがボールを下げたらアグデロが猛プレス
エンゾラとジャーシも連動してパスコースを切る
全体を押し上げる


②トリノに大きく蹴らせよう
カルダーラはサナブリアを抑え込むための起用
オールコートマンツーマンだ


③エンゾラを見ろ!
奪ったらエンゾラへ
ダメならスペースへ

MOMはアグデロ
攻守に渡る存在感
3トップの一角のように中盤を飛び出してプレスを敢行
プレスバックもがんばる
チームが後ろで奪えば引き取りドリブルで運びエンゾラへつなぐ、もしくはサイドへ展開
アンパドゥとブラビアがそこをサポート

Football Statistics | Football Live Scores | WhoScored.comより

先制の場面はエンゾラが右サイドで収め、上がってきたホルムのクロスのこぼれをレツァがボレー
ジジの腕に当たってPK
エンゾラがしっかり決めて狙い通りの試合運び

前半トリノは蹴り合いに付き合ってしまった
まさにスペツィアの思うツボだ

後半あたまからユリッチは修正してくる
スフールスに替えてリカルド・ロドリゲス
プレスを外してボールを前に進める人選

マンツーマンに対してシンプルにボールを動かしてワンツーで掻い潜りサイドを侵食していく
トリノの時間が増え、押し込まれる時間帯が続くがペナルティエリアへの侵入は許さない
返す刀でロングカウンターが炸裂する

Football Statistics | Football Live Scores | WhoScored.comより

最後までチームとして集中力を切らさずタスクを遂行したスペツィアの今シーズンベストゲームではないだろうか

このゲームではダニエルに出番はなし
最後は逃げ切り策を打ったゴッティにダニエルという選択肢はなかった…

ダニエルのピンチとチャンス

なかなか掴めない出場機会

ダニエルはスペツィアのカピターノであるジャーシとのポジション争いの渦中にあり、今のところファーストチョイスはジャーシ
スピードとフィジカル、そしてエンゾラとの相性が非常によく、今のスペツィアの中心選手のひとりとして君臨している

さらにスペツィアの10番でありファンタジーあふれるプレーが魅力のダニエレ・ヴェルデのコンディションが戻りつつある現状も、ダニエルにとっては向かい風だろう

カピターノ・ジャーシ(Spezia official siteより)

巡ってくるであろうチャンス

しかし、コッパ・イタリアやカンピオナートを戦う中で、ジャーシを酷使するわけにもいかない
実際、消耗激しく途中交代が増えているのが現状だ
次のコッパ・イタリアのアタランタ戦ではダニエルがジャーシにかわって先発の可能性もあるだろう

また、トリノ戦のアグデロの動きをみるにつけて、ダニエルを起用することも可能ではないかと考える
同ポジションのシモーネ・バストーニの怪我も重なり、且つ前線からのプレス、プレスバック、中盤からの配球、そしてそのままゴール前まで顔を出す動きはダニエルの強みを活かせるタスクだと言える

アグデロ(Spezia official siteより)

つまり、「2トップの一角」もしくは不慣れではあるものの能力を発揮できそうな「スペツィアでのインサイドハーフの役回り」での出番をゴッティに進言したい(by小西)

シーズン折り返し・・

最後に
ダニエル・マルディーニはスペツィアでその才能の一部と向上しつつあるフィジカルを披露してくれました
ミラン戦のゴールや直近のアタランタ戦でも囲まれた状況でボールを失わない強さもみられました

しかし、当初の目論見からは外れ出番に恵まれない日々を送っており、僕も記事を書くネタに苦しんでいますが、彼の苦悩は想像を絶することでしょう

こうやってダニエルを追っかけてスペツィアの試合をしっかりと観るようになって思い出すのは20数年間にパオロに憧れてミランにどハマりした自分自身・・
カルチョっていいものですねー
今ではスペツィアの選手も大好きです笑
がんばれダニエル!

では今日はこのへんで

Forza Milan 🔴⚫🔥

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