ロフト角やライ角の調整で気をつけたいこと
皆さんこんにちは!
今回は珍しくゴルフクラブのお話をしていきたいと思います。
いつもスイングのことばかり話しているわたしですが・・・
こう見えてわたし!
なんと!!
学生時代、Electiveでクラブフィッティングを専攻していました!!!
一応サティフィケイトを持ってるんです〜、ペーパーフィッターだけど。笑
で、今回はわたしが当時学んでいて、へ〜と思った【ロフト角調整の予備知識】についてシェアしようと思います。
フィッティングってすごく面白いんだ!ってこと伝えたいです!
ちょっとのスイング改造と正しいフィッティングの知識があればゴルフはうんと易しくなるんだぜ!はっはっはー!
オフセットについて
今回の話のキーとなるのがまずオフセットです。正式名称はおそらく【Hosel Offset】。
これは1種のクラブデザインの名称なのですが、リーディングエッジからホーゼル外側までの距離のことを指します。
上の画像のようなクラブはオフセットがあるクラブで、ストレートネックのクラブに比べ重心深度が深いため易しいクラブ設計と言われています。
さらに、番手毎にこのオフセットの大きさが変わるクラブセッティングを【Progressive Offset】といいます。
この手のアイアンセットは、3番アイアンなど1番長いクラブが1番大きなオフセットになっておりExtrem Offset、5番アイアンがまあまあオフセットでModerate Offset、7番がちょいオフセットでSlight Offset、9番のように短いクラブがNo Offsetになっています。
またどうでもいい話なんですけど、Hoselをホーゼルって読むのなんでやねんって思いません?
発音的にハにアクセントを置いて【ハゾゥ】ですよね。
日本で初めてホーゼルって聞いたときマジで何のこと言ってるのか意味わからんかったw
わたしは英語が全然得意じゃないんですけど、最初から英語発音ぽいカタカナ表記にしてくれていたら勉強するのに2度手間にならんのになといつも思いますわ。
フェイスプログレッションについて
続いてご紹介するのが、さきほどのオフセットとよく似ている【Face Progression】についてです。
これもクラブデザインの1種で、ホーゼル中心線からリーディングエッジまでの距離のことを指します。
またフェイスプログレッションはストレートネックがプラス(+)グースがマイナス(-)で表されます。
そしてフェイスプログレッション値が小さいほどクラブフェイスをスクエアにしやすいと言われおり、
またフェイスプログレッション値が小さいほどそうでないものと比べると弾道は低くなると言われています。ですがこの弾道の違いはとても僅かなものです。
オフセットもフェイスプログレッションも測定の仕方が違うだけで同じようなことですねw
両方とも【グースネック】って言われるクラブヘッドです。
ですが、ホーゼルオフセットはホーゼルの太さによって数値が多少変わるので、同じフェイスプログレッション値でもホーゼルの太さが違えばホーゼルオフセットの数値も違うということです。
ロフト角を調整すると、どんなことに影響が出るの?
クラブのロフト角調整は、(±)1〜2度がベストと言われていますが、ロフト角を調整するとホーゼルオフセットやバンス角にも影響が出るのはご存知ですか?
ロフトを立てると、バンス角が減るのでDig Soleという状態になってしまいます。地面に刺さりやすく、しかもリーディングエッジが掘り進んじゃうので突っかかり易くなるんです。(元のスペックをフラットソールとしたとき)
一体どういうことなのか?わたしの愛のこもったお手製の図を見ながら確認していきましょう!
なんか歪んでるw
例えばデフォルトの状態で、(上の画像のような)27°のストレートネックでフラットソールのアイアンだった場合
■3度寝かしたとき
ソールバンスは+3度
オフセットはプラスに(リグレッシブに)
つまりリーディングエッジはホーゼルより外側に出ます
■3度立てたとき
ソールバンスは−3度
オフセットはマイナスに(プログレッシブに)
つまりリーディングエッジはホーゼルより内側になります
最近のクラブは易しさ重視の設計が多いので、昔と比べるとバンス角も大きくなっていると聞きました。そこで・・・
例えば元々バンス角が3°のアイアンがあったとします。
あなたは2°ロフトを立てました。
ですが元々バンスがあったので、現在のバンス角は1°です。となります。
ですが、逆にこのクラブのロフトを2°寝かせた場合は、バンス角がトータルで5°になってしまいます。
もしロングアイアンでバンスが5°もあったら、ちょっと多すぎですよね。
ショートアイアンなら問題ないと思いますが。
クラブの特性を1つ変えると言うことは、もちろん他の部分にも影響が出るので、様々な要素のバランスを見てクラブを調整しなければいけませんし、どの特性を改善することがそのゴルファーにとって1番のアドバンテージなのかよく考えながら調整することが大切です。
ダイナミックロフトにも影響がある
ダイナミックロフトはインパクトの瞬間のロフト角のことですが、ここで
あやのさんお手製の上の図をご覧ください。
(コピペする時はメンションしくよろ!)
ホーゼルサイズの同じピンクと水色の2つのクラブがあるとします。
・水色のクラブはストレートネック(0オフセット)です
・ピンクのクラブはグースネック(.250オフセット)です
水色のクラブのように、オフセットが少ないと重心深度(R Dim.)が浅くなるのでダイナミックロフトは立やちやすくなります。
オレンジ色のヘッドの重心(Center of Gravity = CG)と水色の点線の距離は重心深度を表しており、水色のクラブの場合、設計的にCGはやや後方ということになります。
ピンク色のクラブのように、オフセットが大きいと重心深度が深くなるのでダイナミックロフトは寝やすくなります。
設計的にCGは水色のクラブよりもっと後方ということになります。
これらの違いにより打ち出し角度に影響が出るので、結果、弾道の高さにも違いが出るのです。
弾道の高さに悩んでる人は、ロフト角だけでなくこの辺りのデザインも考慮してクラブを選ぶと、ゴルフパフォーマンスをアシストしてくれるかもしれませんね!
ライ角の調整の場合は?
ライ角を変えると重心距離(C Dim.)に影響が出るのでスイング中のフェイスの動きが少し変わると言われています。
ゴルファーのスイングやレベルによるので、どの程度の影響になるかは知らんです。笑
個人的に興味深いこと
またまた、まじでどうでもいいことなんですけど(本日2回目)
人によってライ角のフラットとアップライトの解釈が違うのが自分的に興味深いな〜と思います。
わたしはRalph Maltibyさんの書籍を通してフィッティングやクラブの組み立てを学んだのですが、そこには上の画像のように
手元が下がりクラブヘッドトゥ側が浮くことをアップライト
手元が上がりクラブヘッドのヒール側が浮くことをフラット
と言う。とあったんですね。
クラブフェイスを主とした表現ですよね。
ですがうちの主人はいつも逆を言いますし、「手元が下がるとスイングプレーンはフラットになるんだからライ角もフラットだろ」って言うんですね。
どちらが正しいかなんてそれも本当にクソほどどうでもいいんですけど、ゴルファー視点なのかクラブ視点なのかで真逆の表現になるので自分的にはおもろいなと思いました。
ただ通訳しててよく混乱しますよね〜
ややこしいわ〜って思います。
えー、それだけです。笑
おわりに
今回は珍しく、クラブフィッティングのお話をしました。
どうどう?たまにはいいべ!
わたしはアメリカにいた頃、クラブフィッターやクラフトマンになりたかったんですが、グリップ交換していただけでもアレルギーで手の皮がズル剥けになるほど肌が弱く、布手袋しても溶液が染みるし、ニトリル手袋しても手袋にかぶれるという結果で師匠にもう諦めろと言われました。笑
ほんとね、肌弱いんですよね〜
指輪もできないし、肌の調子悪いとクラブを握れないのでゴルフもできないんです。だからいつも両手グローブしてるのよね。
(もう辞めてまえw)
ま、今回はそんな感じで〜とにかく絵描くのに時間かかりましたわw
次回は打点による飛距離のロスについて考える!をテーマにお話ししたいと思います!
その後ライ角な!
てことで、またね〜ばば〜い!
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