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◆松岡和子訳『十二夜 シェイクスピア全集』ちくま文庫

おはようございます。

題名からはどんなお話なのか全く察しがつかず、読みながも十二夜ってなんだろうと思っていたのですが、解説にその解答を載せてくださっていました。それは、クリスマスから1連のイベントが終わる12日目の1月6日の顕現日(エピファニー)に由来があるようで、エリザベス女王のその日の祝宴のためにシェイクスピアが委嘱され作られたのではないかとの説(解説が書かれたのは98年)があるとのことでした。作品の中では十二夜(英語では Twelfth Night, or What You Will という副題もついている)に触れられることはなく物語は終わるので、こういう題名の付け方もあるんだなぁと勉強になりました。軽快なテンポでドタバタと様々な場面にネタが盛り込まれた喜劇、誰ひとり欠けることなく幕引きになる、楽しく幸せな作品でした。

きっと、喜劇になればなるほど、翻訳は内容以上に洒落やテンポの良い言い回しなどを伝えないといけない大変さがあるだろうなぁと噛み締めながら、楽しく読ませていただきました。

シェイクスピアを読みたいけれど、難しいのではないかと思っている方にとっては良い入り口になるのではないかと、オススメです。

7刊も書店で買っていると徐々にその表紙絵の雰囲気から、これは喜劇っぽいなやちょっと影があるな等を感じるようになりました。次は、そんな表紙絵から影を感じるリチャード三世です。少し読み始めていますが、全てが史実ではないものの、時代劇の様。イギリスの歴史にも少し触れられそうで楽しみです。

今日も良い1日をお過ごし下さい。

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