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2. ハウスメーカーと契約する

まえがき

前回の記事では土地の売買契約締結までの体験を書き綴りました。

今回の記事ではそれと並行して進めていたハウスメーカーとの契約について、契約までの出来事、契約の決めてについて書き綴ろうと思います。


大家族爆誕

0. 家を建てる決断をする でも触れましたが、私の計画では大家族が爆誕します。

家族構成を整理しておくと、私と妻と義両親で一世帯、祖母と実両親と私の兄弟で一世帯の合わせて10人の大家族になります。

この計画で一番の懸念点は高齢の祖母と義両親の協力が得られるかということでした。3人とも高齢なため色々と環境を変えることに抵抗されないかという漠然とした不安がありまし
た。

2020年に入って、住友林業から土地の調査結果を頂いてから本格的に家の計画を進めました。まずは一緒に住んでいる義両親に、祖母と実両親と一緒に暮らしたいことを話しました。義両親も高齢で、今の義両親の住み慣れた地域から離れるのは難しいかもという心配がありました。

そのため最初から義両親も一緒に移ってほしいとは伝えず、この地域で暮らしたいなら別々に暮らすことも考えていると伝えましたが、今住んでいる地域に固執することもないから一緒に移り住んでもいいという返事を頂けました。

その後、祖母の家に行ったときに、祖母と実両親にもその計画の話をしました。実両親は抵抗ないだろうと思って祖母だけ心配していましたが、この土地が残るなら嬉しいと言うことで祖母にも了承して頂けました。

お互いに了承してもらえたとはいえ、これまでまともに交流してこなかったので、2020年末から定期的に家族で集まって交流する場を設けました。今でも定期的にみんなで集まる会は継続しています。

リフォームでどうにか。。

私は現在の家を取り壊して、新築で2世帯を建てることを考えていましたが、祖母からは

「この家を壊すなんてダメ。建てた時に百年は住めるって言われたんだから、リフォームでなんとかした方がいい。そのほうが安くできるでしょ。」

と言われてしまいました。
もともと70坪弱の土地に母屋と離れの2つ家が建っていました。なのでそれをリフォームして使ってほしいと言うことでした。値段が安くなるからという話を祖母からされましたが、やはり自分で建てた家を取り壊すことに抵抗があるようでした。

この計画を進める上で最重要ステークホルダーと言っても過言ではない祖母の提案なので、とりあえずリフォーム会社を探してみました。せっかくなら何社か比較したほうがいいと思い、ゆうねっとというサービスを使って、相見積もりを依頼しました。

2社見積もりを取りましたが、最初に出てきた見積もりで新築と同程度金額がかかることが分かったので、新築で考えることに計画をシフトしました。

ただ、高い見積もりでは祖母が既存の家を解体して新築することを了承してくれるのに不十分で、この計画がうまく進まないと土地も残らないということを丁寧に諭すことで、新築計画に了承していただけました。

リフォーム会社とのやり取りで初めて知ったのですが、リフォームだと住宅購入を含まない場合、住宅ローンという扱いにならず多目的ローンという扱いになるそうで、金利も安くありません。

それを踏まえて祖母には新築以外ではこの計画は不可能というのを何度も直接会って話すことで理解してもらいました。明るい未来に向けて動いたはずなのに、当初の計画にない高金利でローンを組んでしまっては本末転倒です。

住宅展示場を見て回る

2020年末にリフォーム会社とのやり取りで新築を検討するとなってから、まずは妻と義両親を連れて、年末に住宅展示場を見て回りました。

2021年に入って新年の挨拶も兼ねて、祖母と実両親も連れて住宅展示場を見て回りました。コロナだったこともあり、全員で同じ場所に行くの気が引けたので、3グループに分かれて展示場を見て回りました。

見て回って皆の意見を聞いてみると、妻と義母はミサワホームの内装が素敵だったと話、祖母は住友林業の木のぬくもりのある家が良いと話、父と義父は全館空調はランニングコストが高そうと話、皆見ているポイントが違うことを感じました。

そこで私達の計画に置いて優先すべき事項を決め、その中で何社か間取りと見積もりを取ってみることにしました。

1. 玄関キッチンバストイレを共有しない二世帯住宅
2. 不要に高グレードな設備は入れず金額を可能な限り抑える
3. 木造二階建て

木造二階建ては土地の制限としてありましたので、軽量鉄骨を扱う会社は省かれました。ミサワホームや住友林業は木造ではあるものの、坪単価が高く二世帯住宅を建てると金額が家だけで5000万円は軽く超えるので省かれました。

ハウスメーカーの候補を絞る

みんなで住宅展示場を見て回ったあとは、私と妻でいくつか見て回って、古川林業と積水ハウスノイエとタマホームに候補を絞りました。

古川林業は聞き慣れないハウスメーカーでしたが、林業を冠している通り、木のぬくもりのある家作りが得意だとアピールされました。祖母が木のぬくもりにこだわっていたので最終候補に残しました。

積水ハウスは鉄骨だと思っていたのですが、新しい木造ブランドとして、積水ハウスノイエというのを2020年から始めたそうです。新しいものは試してみようということで候補に残りました。

タマホームは言わずとしれたローコストメーカーです。正直安かろう悪かろうなイメージがあったのですが、営業の話から品質の良いものを安く売るための企業努力が垣間見えたので最終候補に残りました。

各社には上記3点の要望に加えて、家族構成といくつか細かい要望を伝えて、間取り案と見積もりを出してもらうまでお願いしました。

ハウスメーカーと契約する

結論から言うと、私は今回タマホームと契約することにしました。住宅展示場に足を運んでから契約になるまで2ヶ月程度で、正直もう少し悩むかと思いましたが、他の2候補に比べて圧倒的に魅力的だったため迷わずに決めました。

タマホームに決めた理由は3つあります。

1. 他の2社に比べて圧倒的に安価な値段で提案してきたこと
2. 凝った間取りより現実的な間取りだったこと
3. キャンペーンで標準仕様の設備が充実したこと

まず、家本体の値段が他の2つと比べてとても安価に抑えられていました。積水ハウスノイエは積水ハウスのブランドだけあって、木造でも5000万円台の提案で、思ったより安くはならなかったです。古川林業も少し期待していましたが、4000万円弱の提案で期待していたほど値段は抑えられず、タマホームが最安値で提案してきました。

次に、間取りプランがこちらの要望に対してとても現実的なプランだったことがあります。
両家の両親が隣同士で住むので将来的な交流を考えても、大きく間取りに優劣が付くのは避けたい思いがありました。
積水ハウスノイエはお洒落な折り上げ天井を片方の世帯に付けていたのが余計でした。
古川林業は提案間取りの坪数が一番小さく56 坪だったのと、絞って伝えたこちらの要望も盛り込めていなかったのが残念でした。
タマホームは提案坪数も一番大きく65坪だったのと、間取りはシンメトリーになっていたことが良かったです。
その他の祖母の和室の床の間、ウォークインクローゼットがほしいと伝えた部屋にそれが用意されていたこと、小さいけど書斎がほしいと伝えたのが叶えられていた提案だったことも嬉しいポイントでした。

最後の点として、標準の設備のグレードが良かったことがあります。タマホームのラインナップの大安心の家を低価格で出来るキャンペーンが適用されたため、値段に対して設備のグレードがワンランクアップしました。その代わり建具はオールLIXIL、屋根瓦は栄大など選択の幅は制限されましたが、その中でこだわればいいと判断できる内容でした。また長期優良住宅も認定費用を含めるというのが嬉しいポイントでした。

最後と言いつつ連絡を取ってた私なりに良かったポイントを上げると、メールとLINEによるやり取りがしやすかったことがあります。最初に頂いた間取りも他社は直接会って紙で渡してきたのに対して、タマホームはメールでpdfを送ってきたので、やり取りの負担も少なそうだと思いました。

以上の理由からタマホームと2021年3月に契約をしました。
その後1ヶ月ほどで融資金額が確定して本格的な打ち合わせが始まりました。

あとがき

2020年末から両家の親族が定期的にコミュニケーションする機会を設けましたが、タマホームと契約が済んだ今でも家の計画を話す場として続いています。

話を進める途中で二世帯住宅はお金がかかるなー、私と妻で自分たちの自由に家を建てられたら楽しいだろうなーという想いもありました。
しかし親が老後にその家に転がり込んでくることを想像すると、最初から親も住める設計にしようという話に落ち着きました。

とりあえず今は家族全員の明るい未来に向けて頑張って、セカンドハウスで自分たちの自由に建てようと思います。

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