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一度手放した憧れと出会い直して、「仕事が好きな自分」を思い出した

最近、夏生さえりさんの本を読んだ。

やっぱり好きな文章だと思ったし、この本が発刊された時にすぐに読みたかったと思った。

憧れ

「やっぱり」というのも、夏生さんのことは元々知っていたから。夏生さんを知ったのは21〜22歳の頃(もう8年くらい前だ)で、Twitterのアカウントをフォローしていた。たまたまタイムラインに流れてきたツイートを見て、そこからフォローした気がする。夏生さんの書く文章が好きだった。

当時は、夏生さん以外にも、ライターやコピーライター、フリーランスで働いている人を、何人かフォローしていた。

憧れだったと思う。


「楽しそうな仕事だな」とか、「こんな表現ができるのすてきだな」とか、「こんなふうに仕事ができたら良いな」とか思っていた。全く違う仕事をしていたけれど、生き生きと仕事をしている姿に憧れていた。


挫折

20代の半ばでなかなか大きめの挫折をした。好きな仕事をしていたはずだったけど手放して、私の中の「仕事」は全く違うものになってしまった。

挫折するまでの私にとって、仕事をすることは生きることで、仕事が充実していない人生なんてあり得なかった。楽しくて、熱くなれて、もはや人生。

だけど、仕事は「ただ生きるために必要なお金を稼ぐだけのもの」になってしまった。

その頃、憧れていた人たちのTwitterのフォローを外した。生き生きと仕事をする姿は、挫折した自分には眩しすぎて、憧れていた分、自分の現状との対比が辛くて見ていられなかった。

仕事には、充実や熱さなんて求めないようになった。与えられた役割はやってきたつもり。だけど、それ以上でもそれ以下でもない。向上心もないけど、完全にやる気がないやつにもなりたくない。そんな中途半端でふわふわした自分が本当に嫌だった。

この期間のことを、私は「人生の暗黒期」と呼んでいる。


出会い直し

そんな人生の暗黒期から抜け出したくて、キャリアスクールやコーチングスクールに入った。

新しい世界観に触れたり、スキルを学ぶ中で、昔憧れている人とまた出会った。過去にTwitterでフォローしていた人がスクールのオンライン講座の講師だったり、トークイベントに登壇していたり、同じスクールの受講生だったり。


こうやって出会い直してみて、私が惹かれるものは昔から変わっていなくて、繋がっていたんだなと思う。あの頃は眩しすぎて見ることすら辛くなってしまったけど、今はそんなことはない。憧れていた人たちからまた色んなものを吸収できることが、新鮮だし、楽しいし、嬉しい。

憧れや惹かれる気持ち、自分の理想に、改めて向き合えるようになったとも言えるのかもしれない。出会い直せて良かった。

こう思える自分の変化も嬉しいと思える。


🕰️

そういえば、この間「なっちゃんて、仕事好きだよね」と言われた。「仕事が好きです!」って話をしていたわけではなかったからびっくりしたけど、そうだ、私は仕事が好きな人だった。

ここ1年で私に起こっていることは、変化というよりも「出会い直し」のような気がする。好きだったものや人との出会い直しでもあるけれど、元々いたけどどこかにいってしまっていた自分との出会い直し。

この出会い直しを楽しんでみたいし、ずっとある自分の中にある憧れを、今度は叶えてみたい。


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かつて人生の暗黒期でコーチングに出会い、"自分になる"を探求する旅を始めました🛳️いただいたサポートは自分らしい仕事や暮らしを実現するための活動に使用させていただきます。これからも私の等身大の旅を共有していきます✍️