揺らぐ

たまたま歩いていたら公園の横を通った
小学生低学年ぐらいの子達が走り回っていた
今時の子供達はゲームなど指の運動で忙しいと
思っていたが案外そうでもないらしい

その横を歩いていると僕は一人の女の子に
目が止まった。
その女の子はブランコに乗らずただひたすらに
ブランコを手で押して揺らしていた。
最初は少し怖かったが、そういう一人遊びと
無理やり捉えた。

暫くその様子を二、三分くらい見ていた。
その異様な光景を見ているとどこか心が
落ち着くと言うか安らぐというか、、、
見ていて全然飽きない。

ずっと見ていて分かった事だがどうやら女の子は
ドロケイ鬼ごっこをしていて捕まっていて
あのブランコにいたそうだ。
途中男の子や女の子達が彼女を助けようと
していたことからそうだろうと考えた。

そしてついに彼女の救出することができた。
鬼の子達のがっかり具合が見ていて面白い。
つい昔の僕達を思い出していた。
全部ではないが記憶が鮮明に色濃く残っている
場面もあった。
この子達を見ていると戻りたくても戻れない
青春が詰まっている記憶が揺らいでしまう。
だが僕はひたすら歩かなければならない。
揺らぐ記憶の先をひたすら、、、

そして見終わった後、僕はこの光景を一生
忘れないように目に刷り込んだ。

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