3年半付き合った彼氏と別れた話①

彼氏と別れた。3年5ヶ月付き合った。

大学4年の時から付き合った。
バイト先で出会った人。
滅多に人を好きになる事がなかったのに。
彼と付き合う前はクズに引っかかって
心身ともにやられていた私が
はじめてこんなにちゃんと
人を好きになったし
こんなに長く付き合った。
理想のタイプと付き合えた。

私が大学4年の時が丁度
コロナ禍だったので
外でデートするというよりも
彼氏の家でひたすらマックとか
ピザーラを貪りながらゲームしたり
Netflix観たり、テレビ観たりした。
たまにはスーパーで具材買って
鍋したり、焼きそば作ったり
2人で料理もした。
セックスも1日に何回もした。
近所のお店も開拓した。
お気に入りのラーメン屋と焼肉屋見つけて
よく通った。
帰りは近所の公園でブランコ乗ったり
自転車の二人乗りもよくしてた。
バイトも一緒に行った。
ららぽーとの中のレストランの
キッチンとホールで働いて
バイトが終わったら閉店後の
閑散としたららぽの中を走り回ったりした。
バイト終わったら、駅前の居酒屋で
おでん食べたりもした。
年明けもバイト先で一緒に過ごした。
幸せだった時期。
キラキラしてた。
青春だった。

彼は1つ年上だけど
大学院に通っているから
私の方がひと足先に社会人になった。

私が社会人になった事により
彼の学生特有の浅い考え方に
たまにイラっとする事もあったけど
許せた。
好きだったから。
会える時間も意外とそこまで減らなかった。
コロナも落ち着いてきたので
半同棲のようになっていた。

新社会人の私が会社で辛い事があった時
会社の最寄りの駅までサプライズで
迎えに来てくれたこともあった。
社会人1.2年目の時は職場で悲しくなると
よく電話をかけて慰めてもらっていたな。
彼はずっと私の味方でいてくれた。

社会人3年目になってからは
理系の彼も学校が忙しくなって
研究室で徹夜する生活が増えた。

付き合ってもう3年が経とうとしていた。
3年。新鮮な気持ちはいつの間にか
どこかへ行ってしまってて
これって好きって事なのかなって
考えることも増えた。
段々と同級生の結婚報告のインスタが
増えていく。
今は結婚願望はないけど
まだ学生のノリの彼氏に理不尽に
イライラする事も多くなった。
ああ、私はもうすっかり社会に
染まってしまったのだなと思った。

毎日休みがない中で彼は
家賃も自分で稼いで頑張っていたのにね。

でも彼に対する安心感は
消えなかった。
無限に我儘を言っても
私が機嫌が悪くても
許してくれるしやってくれた。
毎日愛してるよって
電話で言ってくれた。
私が好きってなんだろう、って
考えている日があっても
彼はそんな事1ミリも思ってなさそうだった。
ただ無条件に愛してくれて
ずっと一緒にいたいと思ってくれて
いたんだろうなって。

彼の研究やら博士に進む関係と
私の休みが平日ということもあり
丸一日のデートは年に3回できれば良い方だった。
まわりが彼氏と旅行行ったりしているのを見て
羨ましいと何回も感じていたけど
仕事終わりに駅まで自転車で
迎えに来てくれて季節の匂いを感じながら
たわいのない話をして家に帰り
一緒にビール飲んでた時間
幸せだったな。

続く