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敬語がうまくなっただけじゃない。

おはこんばんは。カンボジアのキリロム工科大学に通いながら、ツイッターやブログで大学生活や日々の気づきを発信しているゆうみです。



キリロムでは2/6-2/8まで、キリロム会議が行われておりました。

キリロム会議とは
キリロムの事業の支援者・株主・学生寮オーナー・これから支援を考えている方などが集う、年一回の総会。参加者がパネリストとなって行われるセッションやディナーや二次会、アクティビティなど様々なイベントが行われます。


今回、ありがたいことに、キリロム会議の事務局メンバーとして運営に携わることができました。キリロム会議は主に日本の起業家さんや投資家などがあるめる年次総会で、そのようなイベントの運営に大学生の間に関わることができたのは貴重な体験となりました。


大変なこともたくさんあり、自分自身たくさん成長できたのでその経験をここに記せたらと。


集客


事務局メンバーは11月からキリロム会議に向けて集客を行いました。

メンバーは二人。社員の方と私。

フェイスブックでイベントページをたてていたので、集客もフェイスブックでやりました。

まず大変だったのが「メッセージに気づいてくれない人が結構いる」ということ。

キリロム会議に来る人はすごい経歴をお持ちの方々ばかりです。毎日忙しいはずで、フェイスブックの友達でもない私からのメッセージはなかなか気づかなかったり、友達同士でないとメッセージが見れない設定にしてあったりするため、集客が難しかったです。

今回のキリロム会議は100人以上が参加したのですが、1月ごろまではまだ半分にも満たない状態で、「集客大丈夫かな」と心配していました。

来年は250人(?)の予定です。今回の集客面での反省をもとに、どれだけお客様の時間を奪わずに参加の有無の返答をもらったり、宿泊施設や支払いの案内を送るか考えていこうと思います。


お客様への案内


参加者が確定していくと、今度は宿泊施設のアロケーションをしたり、送迎バスの手配をしたりしました。また、カンボジアが初めての方もいらっしゃるので、ビザ情報も早めに送らなければなりません。

しかし、今回は案内が遅れてしまい、ビザ情報など大事なことをお客様に早急に伝えることができませんでした。


何人ものお客様とメッセージをやりとりするため、トラッキングが難しく、毎日何回も何回もチェックしなおしました。お客様の質問に対しては、正しい情報を提供する必要があるため、もう一人の事務局の方にわからないことは聞かなければなりません。そのため、返信をペンドにしている方の名前を常にメモしたりなど、返信忘れがないように心がけました


お客様への案内を通じて成長したことの一つに「敬語がうまくなった」というのがあります。



私は中高のとき、先生に対して(全員ではありませんが)ため口を使っていました。ですから、敬語に対する苦手意識がありました。

今回、キリロム会議の案内をした方々は、返信がとてもご丁寧で、私もできる限り丁寧に返答できるように、ネットで敬語があっているか確認したり、相手の返答から敬語の使い方を学んだりしました。そのおかげで敬語スキルがつきました。必ずしも必要ではないかもしれませんが、敬語を使うと相手も嫌な思いは絶対にしません。


前夜祭企画


キリロム会議は三日間にかけて行われたのですが、一日目の二次会のオーガナイザーとして企画を進めていきました。

そもそもイベント企画をしたこともなく、ましてや起業家や投資家が集まる会議でイベント企画など想像もしていませんでした。

企画は私が主に行い、当日のオペレーションは私と同じ学部(ホスピタリティ経営学科)の子たちがやってくれました。

参加者の年齢層が自分と近いと想像しやすいのですが、そうではないため、どんなことをすれば相手は喜んでくれるか・満足度があがるのか、想像するのが難しかったです。


事務局の仕事でバタバタしていたこと、もっとスピーディーにオペレーション側の生徒をマネージすることができなかったこともあり、ちょっとグダグダしてしまった部分もありました。事前準備の徹底の必要性や、他の人にもっと頼る重要性も感じました。


他のスタッフとの連携


キリロム会議が近づくにつれて、他の社員さんやスタッフと連携することが増えてきました。

この時大切なのが、「連絡をすぐ返すということ」。

なにか依頼されたりすることの中には急ぎの用事もあります。なので、こまめにスマホやパソコンをチェックしてしぐ与えられたタスクを終わらせるように心がけました。

実際自分が誰かに依頼をしたとき、リスポンスが遅いとイライラしたり不安になったりすることがあります。なので相手が自分に何か依頼するときにはそうならないようにすぐリスポンスしました。

しかも、私はしょせん学生です。学生の立場でできることは限られます。じゃあそういう中で自分ができること、他の人よりたけていることはなにかと考えたときがリスポンスでした。これはキリロム会議に限らず、私が所属している箕輪編集室でも心がけています。

すぐリスポンスすればスピード感が生まれ、そのスピード感を保ったまま、行動できます。

今後もこれは徹底していきます。


キリロム会議当日


キリロム会議中はほぼ事務局のブースに座って、他の社員の方と連絡をとったり、お客様対応などをしました。

朝昼晩ほとんどご飯も食べることができず、この三日間は食生活が乱れました。二次会のお手伝いもしたため就寝時間は2時か3時。ほとんど寝られず、朝から走り回る生活をしていました(笑)

若いのもあってか、めちゃくちゃしんどいはずなのに、楽しんでいる自分がいました。もちろん、ストレスで友達にあたってしまったり、明らかに顔から疲れが出ているときもありましたが、キリロム会議というイベント運営チームの一人として仕事ができたことにワクワクが止まりませんでした。


セッションのパネリストとして参加


キリロム会議最終日は「キリロム工科大学が日本人にとって理想の大学になるには」というセッションのパネリストとして参加しました。

セッションに来てくれた人たちが、自分に投資してくれるような勢いのあるセッションになればと思い、とりあえず自分をさらけ出しました。


キリロム工科大学という大学に通っているだけで、いろんな人に興味を持ってもらえます。でもそれだけじゃあつまんない。キリロムでこんなこともやった、あんなこともやったって言えないとみんなと同じだし、自分というブランドもない。ひたすらに手足を動かして行動して。自分が楽しそう、面白そうと思ったことにはとことんコミットする


数か月前の私は、キリロム会議のセッションのパネリストとして登壇する資格はなかったと思います。手足もそんな動かさず、「私はこれをしました」と自信もって言えなかったと思います。しかし今は違う。今回のキリロム会議では笑顔で、自信をもって言えました。


私は恐らく「意識高い系」に属すると思っているし、思われていると思います。ただ、意識高いけどなんにもしてない人にはなりたくない。だからキリロムというなにもない場所を、「なにかがある」場所に変えていく


正直セッションの前日忙しすぎてほとんど寝ていない状態だったので、当日頭が回っておらず、「内容のないこと話してしまいそう」と不安だったのですが、セッションがとても楽しく頭がフル回転していました。また来年もでたいなあと思います。


出会い


二日目の二次会の手伝いで、メニューのご案内をしていたとき。

「日本語が上手だね!」とある方から言われました。その方は酔っぱらっていたので、「日本人なんだからそれはそうよ」と不思議に思いました。


次の日、その方にまたお会いする機会があり、お話しました。その時「日本語うまいね」というのは捉え方を変えると、もうカンボジアにアダプトしているという風に捉えられるとおっしゃいました。私はカンボジア人に見えると。


その方はバリ島で働いている方なのですが、海外に住んで、日本とその国の橋渡し役になる人と、日本にいて他の国を支援する人どちらも必要と言っていました。確かにおっしゃる通りで、海外で日本との橋渡し役をする人はやはりその国適応し、その国人を理解する必要があります。もともと私は日本ではあまり働きたくなかったし、カンボジア人の彼氏もいます。どちらかというと海外で働いて日本との橋渡しをする人材だと思いました。


その話に納得しながら、「カップル向けホテルを作りたいんです」と打ち明けました。


実は私は日本のカップル向けホテルの文化を広めたいという願望があります。調べたらわかりますが、日本のカップル向けホテルにはWiiがあったり、岩盤浴ができたりするんです。もはやアミューズメントホテル。でもそこは、カップル向けなだけではなく、誰でも楽しめる場なんです。女子会もできるし、ちょっとした休憩所にもなる。Wiiがあれば子供だって楽しめます。


この文化が、東南アジアでも広がればいいなと考えています。若者の数が多いため需要もある。エイズを持っている人も多いので同時に性についての認識も高めてほしい。しっかりした知識を持ったうえで、ホテルで幸せな時間を過ごしてほしい。そして、友達同士でいらっしゃった人や家族で来た人にも写真をとったり、遊んだり、一生に一度の体験をしてほしい。休憩にも使えるし、泊ることもできる。そんな場所を作りたいです。


じゃあもう作ればいいじゃん。とその方に言われました。キリロムの中に。「宿泊費何ドル?」と聞かれたので、とっさに「70ドル」と答えました。するとその場で来年泊るからと70ドルをもらいました。これで後戻りはできないからと。こうやって背中を押してもらえるともうワクワクが止まらなくなりました。


来年のキリロム会議にはどういう形になるかわかりませんがカップル向けホテルができています。作ります。


ただ、キリロムは国立公園です。ピカピカ、ピンクピンクしたものはコンセプトとマッチしません。キリロムはネイチャーランドだということを意識しながら、コンセプトとマッチしたものができたらと思います。


他にも実はいろいろプロジェクトを考えていたりするのでそれも並行してやっていけたらと思います。(今あるプロジェクトをまず片づけることが大事だが。。)


本当に素敵な出会いでした。来年もその方とキリロムで会えるのが楽しみで仕方ありません。


また来年、キリロム会議



すごく楽しい年次総会でした。忙しく走り回っている状態ではありましたが、これを通じて社員の方とも距離が縮まったり、イベントマネジメントスキルが少しついたなど、成長を感じられたイベントでした。

キリロムは今ネットでいろいろ言われていて、「通っている日本人学生かわいそう」とかいうコメントもたくさん見ましたが、大きなお世話です。


こうやって学生の間に日本ではあまり経験できないことがキリロムでは経験できます。興味がある人はまた来年、キリロム会議でお会いしましょう。日にちはもう決まっているので、キリロムに興味がある人は理事長にコンタクトしてみてくださいね。



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