思いたったが仏滅
良く母に
「計画してからやりなさい」
って言われてきたんですけど、その度に、
「思い立ったが吉日」
って言葉があんじゃねぇかっ!!って自分を信じて来たのね。まぁ、たまーにマグレで吉日で終わる日もあるんだけど、大体母の言うとおりになりますわな、
「計画すりゃ良かったかも」
と。
でね、もーね、一旦信じたらそう簡単には曲げられないのが私ってもんで、繰り返しちゃうわけ。
学ばないわけ。学ぶ気すらないわけ。
むしろ、あたしが、吉日にしてやらぁ!!つってハチマキねじっちゃう位の気持ちでいるから計画なんてクソ喰らえなわけよ。
で、あるとき、ここに白いサイドテーブルなんかあったらどんなにお部屋が可愛くなるかしら〜とか思って、寝転んで考えてた目線の先にサイドテーブル位の高さの茶色の引き出しがあったのね。
「吉日キターーーー!!!!!!」
つって気づいた時には腕まくりして、ハケを片手にペンキのカンカンをこじ開けようと必死こいてて、鼻歌混じりに 「はっ!!」っと、我に返った時には、茶色の引き出しがね、半分白くなってたのね。
火事場でこの集中力使えたら何人助けたかってくらい我に返ったときの衝撃ったらないよ、だってね、すげー気に入らないんだから。
え、あたし?やってませんよ?っつって。助けてませんよ、あんたらを。逆に今の状況を助けて貰えませんかね?つってね。
頼む!!時よ、時よ戻れっ!
って手のシワとシワあわせてナームーしても、幸せ戻ってこなかった。
もう目すら開けるのが怖くって、窓の外見たりなんかして。蝶々なんか飛んで来ようものなら、どこへでも追い掛けていきますよくらいメンタルやられてて。
でもね、チラつくのよね。確実にいるのよね。見ちゃダメだって言われると見たくなる状況を自分で作ってんだからアホとしか言いようがないけどね、やっぱね、そんなminiクーパー並に綺麗にツートンになった引き出しも時間と共に少し乾き始めてきてて、、、
いっその事乾いたらとれんじゃね?って期待して爪とかでガリガリやったけど、無理だよね。
だよねぇーって。
指さして笑ったよね。知ってんだから。
ペンキの威力を。
なめんじゃないよ。
まーいんじゃね?
白だし。
悪くないよねぇ?
って心に聞いてみたらね、
いっその事全部白くしてみる?
つって悪魔が囁いたんだけど、反対側にいた天使差し置いて母の生霊がいい加減にしろ!!って怒鳴り散らしたもんだから、さすがの悪魔も天使も、一瞬で消えたよね。
だからね、もぉいじらないでおこーねって自分に言い聞かせながらデコって誤魔化そうと思ってね、写真立てとか、カレンダーとか、お香なんかのせてみたんだけどね、
ふと見たカレンダーがね、仏滅だったのね。
吉日どころか、仏も滅ぶ日だったのね。
デコったお香がお線香みたいでね、もはやmini仏壇と化した引き出しに手を合わせた自分がいたよ。
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