マガジンのカバー画像

永遠の名曲

9
いつまでも生き続ける、すばらしい音楽について
運営しているクリエイター

記事一覧

『日本の歌』のススメ〜DNAに刻まれた音楽〜

NHK朝ドラ『ちむどんどん』で懐かしい歌が、何度か流れていた。 『椰子の実』を久しぶりに聴いた時、忘れていたけれど大好きな曲だったことを思い出した。(作詞は島崎 藤村) 歌は比嘉歌子役:上白石萌歌さん ↓ 娘に聞いてみると、この歌は全く知らないという。 いつの間にかたくさんの日本の歌が、教科書からなくなっていたようだ。 子どもには、古い日本語を理解するのが難しい、というのが理由らしい。 数年前に雅楽師・東儀秀樹さんのコンサートに伺った時、音楽の教科書から日本の歌が削除さ

『Somebody To Love』考察

テレビで『チャーチ・ミュージック』という言葉を初めて聞いて、検索してみた。 おおまかに『キリスト教の宗教音楽』ということらしいが、欧米のミュージシャンは幼少期に教会に通ったりしているので、ロックであっても『チャーチ・ミュージック』の影響を受けているということらしい。 ドラムのロジャー・テイラーは子供の頃に聖歌隊で歌っていたらしく、『Queen』がロックでありながらコーラスを多用している奇跡が、少しわかった気がした。 小学生の頃から一人で歌うことに興味はないのに、誰かと一

オペラ×ロック ~パヴァロッティの贈り物~

私にとっては永遠のナンバー1! テノール歌手、パヴァロッティ。 彼の明るいツヤのある声は唯一無二で、神様からのgiftとしか表現できない。 彼が歌う『誰も寝てはならぬ』は、フィギュアスケート放送時によく流れていたので、知らずに聞いていた人も多いと思う。 2020年9月から『パヴァロッティ 太陽のテノール』が公開されていた。 これは映画館で見たいと思い、映画館へ行ってみた。お客さんは私より年上の、『三大テノール』を知る世代の方達が多い印象。 ドキュメンタリー映画なので、前半

永遠の名盤『A LONG VACATION』『EACH TIME』大滝詠一×松本隆の世界

学生時代に毎日聴いていた『A LONG VACATION』『EACH TIME』は永遠の名盤と思いたい。 今もCMでよく流れているので、聞いたことがある方は多いはず。 きっとそうやって、ずっと歌い継がれる、聴き継がれる名曲として残っていくのだろう。 優しくほっとさせてくれる声、さわやかな『大滝サウンド』もさることながら、全曲 松本隆の歌詞は、ちょっと背伸びしてこんな恋がしてみたい、と思わせてくれる、憧れの世界だった。 『A LONG VACATION』より 「君は天然色」

昭和歌謡曲のススメ ~松田聖子編~

 前回『時代に消費される音楽の終結』記事では冒頭で、作詞家松本隆が「歌謡曲」と「ニューミュージック」を結びつけ、名曲が誕生していったことについて、少しだけふれてみた。  今回は、松本隆+松田聖子のプロジェクトが生み出した名曲にスポットをあてて、お伝えしてみたい。(選曲に関しては、個人的な好みなのでご了承ください!)  もともとは、好きな曲はなぜか松本隆作詞が多い、程度の認識だった。 何十年たっても名曲として愛され続けていることで、改めてその功績について考えさせられる。  

再生

【魂が震える音楽♪のご紹介☆】パヴァロッティ

イタリアのオペラ歌手パヴァロッティ最後の歌声、2006トリノオリンピック閉会式での『誰も寝てはならぬ』。 このオペラ曲はフィギュアスケート放送時によく流れるので、おなじみの曲となった。 2006年当時、テレビをつけたら演奏の最後のほうだけを見れて、「うわ、やっぱりすごい~!! でも癌を公表したのではなかったっけ??」 しばらくしてから亡くなったというニュースが。 最後のステージになるとわかっていて、万感の想いで歌ったのかもしれない。 私にとっては永遠のナンバー1! テノール☆ この方、Queenのフレディがオペラの歌姫とデュエットした時は批判したとか…。 でもその後、自らクラシック界の枠を破り『パヴァロッティ&フレンズ』というLiveで、U2、マライア、BONJOVIなど数々のスター達とも共演。 2020年9月には、『パヴァロッティ 太陽のテノール』の映画公開で、再び注目を集めた。 亡くなった後もいつでもこの声を聴けるのは、本当に幸せ♡

再生

【魂が震える音楽♪のご紹介☆】ジョージ・マイケル

昨年見つけて、まさに魂が震えた、Queenの『Somebody to Love』。 Queenの映画『ボヘミアン・ラプソディ』が流行った頃が、もうかなり前のよう。 映画を見てブルーレイも買って、YouTubeを毎晩聞きながら眠っていた。 (熟睡に誘う音楽ではないのに聞きたくて!) フレディはもちろん大好きだけど、鳥肌が立つ程衝撃だったのは、ジョージ・マイケル版。 ワム!の時から好きだったけど、追悼コンサートで一度だけ歌っていることは全く知らなくて。 泣きながら見ているうちにしばらく中毒!?になり、毎日2回は見続けていた。 共通点が多い2人。 ジョージ・マイケルがフレディの後を継いでライブをしてくれていたら…という妄想を抱くのは、私だけではなさそう。 こんなに才能があったのに、もっと聞かせてほしかった~!! https://note.com/_8_8_/n/n00eef875487a

再生

【魂が震える音楽♪のご紹介☆】ホイットニー・ヒューストン

素晴らしいdiva(歌姫)はたくさんいるけれど、私が一番好きな歌声はホイットニー・ヒューストン。 ホイットニーが初来日、初公演だったフェスティバルホールに、ひとりで行っていた。 ブレイク直後のLiveで、前から9列目くらいの一番端。 私は生まれて初めて、神様からもらったgift(才能)に触れた衝撃で、自分でもびっくりするほど号泣…! その少し前までピアノ・声楽の音大受験路線にいて、音大に入れば音楽が嫌いになってしまうと感じていた。 あとで考えると、自分が『音楽』と思っていた『枠』が壊れた瞬間だった。 そのあとも来日のたびに通ったけれど、大ホールでエンターテイメント重視な感じになっていて、少しがっかり。 ホイットニーの最初のLiveを思い出させてくれる、史上最高といわれる、伝説のアメリカ国歌。 こんなにのびのびと楽しそうに、国歌を歌える人がいるだろうか。 (最初の英語文説明が長いので、とばして音楽をお聞きください。) この頃は何も知らず、アメリカにはこんなにかっこいい国歌と愛国心があって、うらやましい!と思ったけれど、このイベントは湾岸戦争中の民衆の気持ちを鼓舞する目的だったよう…。 神様からもらったgiftを、もっと大切にしてほしかった。 あの時代のアメリカ、という国で生まれ育ったためなのか…。 いろんな意味で、複雑な気持ちが残る。

再生

【魂が震える音楽♪のご紹介☆】古澤巌さん

私の一番好きなバイオリン演奏家は古澤巌さんで、コンサートにもよく行かせていただいた。 葉加瀬太郎さんにも尊敬されるこの方は、クラシックの枠からはみ出てしまっているバイオリニスト! コンサートで、『ヴィヴァルディの四季』のハードロック版を超絶技巧で弾いているのを見た時は、は??と、最後まで口があいたままになった。 いつも、普通の人には出せない音を、さらっと弾いている!  のんびりマイペースなお人柄のように見えるけれど、どれだけの完璧主義、長時間の練習を重ねているのか…。 2018年にNHKのイタリア語講座にも出演されていて、イタリアのおばあちゃんの前で弾いた「 ニュー・シネマ・パラダイス 」も、涙が止まらないほどすばらしかった 。。。 今回はその古澤さんの素晴らしい高音を、懐かしい『ジェットストリーム』でどうぞ。