[PS5] FF16 クリア後の感想
前提
進行度100% (サブクエ全消化済)
ストーリーフォーカス
1周クリア
※ ネタバレあり感想に流れ弾で微妙なFF14ネタバレが出てくるのでお気をつけください
※ 細かい描写などに認識違いがあればご指摘ください
ネタバレなしの感想
映画をゲームしていた
ゲームのインタラクティブ性+映画の没入感の融合による深化した体験
昔は映画じゃねえのよ(怒)みたいにネガティブなニュアンスで使われていたフレーズの印象だったけど、FF16はわあ映画だ…(凄)みたいにポジティブに映画感を受けた
最近のゲームはカットシーン (イベント)とプレイ中のグラフィックの差がわからなくなってきた
徹底したUI, UXの整理
暗転時のローディングUIがなく、プレイ中に表示されるUIも最小限
ローディング周り、PS5の読み込みはデフォルトで早そうだけどそれでも許容できる長さまでチューニングしたんだろうなと想像しちゃう
NPCとして会話できないけど雑談しているNPC
話している内容は画面横に字幕で表示されていて立ち聞きできる
世界が生きている感じがする
改めて思い返したら、主人公と関係のあるキャラやショップの人としか話せなかった気がしてきた、RPGでは普通だけど現実的に赤の他人にぽんぽん話しかけるか??的な感じかもしれない
ゲーム的な会話ウィンドウも本編中はなく、基本的に字幕
選択肢を選ぶ(ゲーム性がある)所のみ会話ウィンドウがある
ストーリー進行のテンポ感
フィールド・ダンジョンにおけるメリハリ
ダンジョン系は基本1本道でストーリーに集中できる
フィールドはある程度広く探索しがいがある
レベル上げの必要性や戦闘の歯ごたえも自分である程度決められる
ストーリーの続きが読みたい欲求に対する障害のなさ
装備品と設定の調整でゲーム性を柔軟に変更できる親切さ
ムービーや戦闘でカメラがゴリゴリに動くので、たまに何が起こってるんや!となる
血はばっしゃばっしゃ飛ぶし人はぽんぽん死ぬし舞台設定やシナリオも重めだしえっちなシーンもあるしで中々に大人向け
皆にウケる作品ではなく刺さる人に刺さればええやの勢いと、とはいえFFの看板背負ってるしの葛藤が見える
戦闘の展開に合わせてBGMも展開していくの、否応なしに盛り上がる
昔は3D酔いしていたのにFF16は普通にプレイできた
FF14で耐性ができたからかもしれない
3D酔いする方はFF14で耐性をつけましょう (宣伝)
ネタバレありの感想
(ここから雑多な感想になるので時系列とかバラバラかもしれない)
FF16はFF14 (新生〜暁月)に近いテーマの印象。
自らの世界を取り戻さんとする上位存在と上位存在から分かたれて自らの意思を持った人との闘い。
その中で14は過去から未来へと連綿と受け継がれていく想い、古代人から不完全な人類へと受け継がれていく世界、みたいな"人"が紡いだ歴史の壮大さ・人間讃歌的光の側面、16は人の醜さ、人-人・人-神の過酷な生存競争みたいな闇の側面が強めなのかなと感じた。
本作の舞台であるヴァリスゼアでは生まれながら魔法を使える者は蔑ろにされ、召喚獣を扱えるドミナントは敬意だけではなく畏敬・恐怖の対象としても扱われ、クリスタルは悪しきものとして主人公たちに破壊されていく。
FFの要素を尽く否定していて、こんなのFFじゃないと言われる風潮への回答であり、これはFFの名を冠しているけどそういうの忘れて楽しんでくれよな!ってことかもしれない。
そもそもFFっぽさとは、という話でもある。皆の考えるFFっぽさ、知りたい。
BGMはグラフィックとサウンドから得られる情報量が多いのでFF14より薄めな味付けの印象があるけど、サントラを聴いていたらシーンがすっと思い出されていい塩梅。ロザリアのフィールドとクライヴの隠れ家すき。
サブクエストもただの消化要素ではなくキャラクター1人1人の掘り下げを兼ねていて、要素の必然性があってよかった。
カローンやブラックソーンも最初素っ気ないのに(メインストーリーの進行もありつつ)段々打ち解けていくのよい。
サブクエストの中だとトルガルと秘密の場所に行くやつめちゃめちゃ好きでしたね…
あと話の流れ的に自我・思念の話をしていたので、これはサブクエストをやって色んなキャラクターとの繋がりを強固にする必要がありそうだな!!サブクエで貯める名声値的なものもその動機づけなんや!!と思ったけどそんなことなかった。でも楽しかったからOKです。
フーゴ-タイタン戦はめちゃめちゃテンション上がりながらプレイした。
あそこに至るまでのストーリーからの「「死んで償え!!!」」で盛り上がらん奴おる???
そしてタイタン戦、巨大で強大な敵との戦闘、特撮的でもあってみんな好きでしょこれ (巨大主語)
あとフーゴの大地の怒りで2回死んだ。食らう前提でまもりの薬で乗り切った。あれってジャンプで避けるんですか?
それ以降は主軸がクライヴ-ジルのラブストーリーに移るのでゆったりして落ち着くところもあったけど、雪月花のサブクエスト、最終決戦前のシーンと着々と積まれた布石からのラスボス撃破〜EDで見事にやられた。静と動の展開。
あとジルの強さを感じながらも、時折クライヴへの優しさが滲み出る優しい声色すき…クリスタル自治領入った時の酒のくだりとか…
それでいうとトルガルのサブクエストでクライヴがトルガルに話しかける時の声色もめちゃめちゃ優しくては〜〜〜〜〜〜ってなった。
バルナバスが最初に出てきてやられるムービー、それまでの戦闘中の華麗な身のこなし(自分の操作)から一気にえっクライヴ弱くない????こんな弱くないでしょ俺のクライヴってなったので負けイベントの方がよかった、んだけどその後にしっかり負けイベントがあったので2連続負けイベはな〜ってなったのかもしれない。でももっとなんかこう、あるじゃないですか。
アルテマの顔が最後にプレイヤー側に向くの、FF14暁月ラスト同様に示唆的。
作品世界の事を言いつつも現実世界の我々に向けた問いかけをしてきて君たちはどう生きるか (未視聴)
ちょくちょくつけていた感想を見返していたら「(序盤で)ジルが月に祈って、主題歌が「月を見ていた」ということはこれはもしや主人公が最期に消えるエンドか??」って書いてあった、エンディングはプレイヤーの自由な解釈への空白を残すタイプだったのでよかった (?)
月が見ていたも米津氏が感じたEDの解釈の1つなんだ、俺たちの解釈バトルが始まる。
🦋が飛んでいく演出が序盤にあって、あの展開からおっまさかループものか…?蝶々は輪廻転生の象徴だし…フェニックスもいるから不死の要素もあるし…と思っていたけど、見逃していなければ中盤以降は特に演出もなく、🤔となっていたところに最後のシーンよ。黒髪と金髪の兄弟、周りを翔び回る🦋。
クライヴ達は伝承となり、魔法が消え去った世界、"人が人として生きられる場所"で生きていく人々。
終盤で俺たちは人か?というクライヴの問いかけに人ではない。が、そのようにありたいと答えるジョシュアのシーンがたしかあったなと思いだした。
"人"としての生まれ変わりとも、あり得たかもしれない世界の2人の姿を全くの別人に見ているとも取れるな〜と思いつつ。母親とも仲良さそうだった。
まとめ
Twitterで他の方の感想を読むとキリスト教の話が出ていたり、教養があると解像度を上げて作品を楽しめるんだよな〜!!となった。
なにかの作品はなにかの古典に繋がっている。見聞を広めよう。
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