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現実と幻想の境界——アピチャッポン・ウィーラセタクン『ブンミおじさんの森』(中西みみず)
現実と幻想の境界は曖昧だと思わされる映画がある。アピチャッポン・ウィーラセタクン『ブンミおじさんの森』もその一つであろう。
この映画では、東北タイ・イサーン地方を舞台に死を間近に控えたブンミが森の中で過ごす様子が静かに描かれる。初めてこの映画を見終えた時、ドキュメンタリー映画を見終えたような気持ちになった。物語の筋はシンプルで何か大きな展開があるわけではない。撮影方法も長回しが多くゆったりと
黒壁に沈む「私」とサンプリング――弘前れんが倉庫美術館「松山智一展 雪月花のとき」レビュー(吉田理紗)
今年は暖冬だと言われたが、2月の弘前は凍てつく寒さである。かつて酒造倉庫だったれんが造りの建物の、温かみを感じるエントランスから展示室に向かう。入り口の自動扉の先には20枚以上のマットが所狭しに敷かれていて、「いらっしゃいませ」、「歓迎光臨」、「Welcome」という文字や、虎やピースサインを象ったマットに過剰なもてなしを受ける。
中に入ると特徴的なシェイプドキャンバスの絵画作品群が目に入る
2024年新刊・特集紹介② KEX2023特集&自由論考その他
こんにちは、懶いです。今回は新刊の内容紹介第2段。早速行ってみましょう。
KEX2023特集――「まぜまぜ」をほどく特集の3つ目はKEXがテーマです。KYOTO EXPERIMENT(京都国際舞台芸術祭)は、京都で例年行われている国際舞台芸術祭。毎年ホットで最先端の劇団やダンスグループが来日し、期間中は様々なプログラムが行われます。2023年は「言語のあり方が変遷していくことや混交すること、個人
文学フリマ京都8に出店します
『5,17,32,93,203,204』は来年1月14日に開催される文学フリマ京都8に出店します。
前号の『5,17,32,93,203,204』、現在制作中の新刊を販売します。
文学フリマとは私も来場者として何度か参加していますが楽しいイベントです。
マニアックな本であったり、面白い活動をしている独立系の出版社に出会えたり。毎回新しい発見があって今から楽しみです。
新刊について今回は一人一人
note開設のお知らせ(『5,17,32,93,203,204』)
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『5,17,32,93,203,204』とは?美術、音楽、建築、舞台、写真、映画など
さまざまな対象についての論考を集めたZINEを発行しています。
これまでの活動2023年4月に創刊しました。
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