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独言

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ふとした瞬間に脳内を巡った言葉たちの書き残し。
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憧れのリボン

憧れのリボン

私はガッツリ長女気質である。

実際に長女だし、親戚いとこはとこ内でも1番年上。
いわゆる初孫ってやつで。

そんなこんなで、中学の時も高校の時も、先輩に可愛がられるというよりは、後輩に慕われる方の部類だった。

先輩に可愛がられている他の子を見て、羨ましく思うことも多々あった。
けれど自分にそんな能力もなければ、そんなタイプでは無いことも自覚していたのでスタンスは崩さなかったし、後輩が出来たら出

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鋼のメンタルと、私。

鋼のメンタルと、私。

中学の頃、私は友人たちに「鋼のメンタルの持ち主だ」と言われていた。
人前に立って喋るのに全然緊張しないから、というのが理由で。

それは今も余り変わらない。
転職する時の面接でも、新しい職場への初出勤でも、特に緊張することなく過ごしてきた。

だから私はいつの間にか、自分の精神はすごく強いのだと思うようになっていたのだ。

実際、多分そこそこに強い。

自分の機嫌は自分で取るをモットーに、日々をそ

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結婚式を挙げました

結婚式を挙げました

9月。結婚式を挙げた。

結婚式はやらなくても良い派で、やるにしても家族婚でいいかなぁくらいに思っていた私。
対して夫は、結婚式はやりたいし、やるなら友達も呼んでちゃんとしたい派だった。

これを言うとバレるかもしれないが、夫の地元では、結婚式といえば300人近くの人を呼んで行う盛大な行事で。
私はとにかくそれが嫌だった。
夫の家族や親戚に悪いから、嫌だとは最後まで口にしなかったけど。笑

両家の

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転勤族と結婚した。

転勤族と結婚した。

私の夫は転勤族だ。

北は北海道から南は沖縄まで。
定年退職まで、1〜5年毎に転勤がある。

それは出会った時からそうで、私は夫が転勤族だということを分かった上で付き合い、結婚した。
元々旅行好きで、全国各地を旅行していた私にとっては、全国転勤で色んな場所に住めるなんて魅力的!くらいの感覚だった。

私と夫は、東京で出会った。
東京という場所は、私にとっても夫にとっても地元では無かった。
そんな東

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妊娠と、わたし。

妊娠と、わたし。

もしかして、もしかすると、二度とない経験になるかもしれないので、ここに記しておくことにする。

妊娠中の、私について。

そもそも、私は自分が妊娠なんてものを経験するとは思っていなかった。

というのも、20歳の年に受けた婦人科検診で「あなたは妊娠は難しい身体です」という診断をされていたからだ。

別に、何か心配ごとがあって受診したわけではなかった。
ただ、当時勤めていた会社の福利厚生の一環として

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秋晴れの中で手を振った

秋晴れの中で手を振った

(※個人的な記録となります)

今から18年前、家族が増えた。

その年のクリスマスに我が家にやってきたのは、生まれて3ヶ月のミニチュアダックスフンド。
クリーム色の毛が、まだまだ短い赤ちゃんだった。

4つ年下の弟と、一緒に名前を考えて、レオと名付けた。
レオは、弟がクリスマスプレゼントにサンタクロースにお願いしたプレゼントだった。

好奇心旺盛でやんちゃ坊主で、他人に対しては警戒心がものすごく

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父親と母親と私

父親と母親と私

両親との関係は、至って普通だ。

とても仲がいい、というわけでもなく。しかし仲が悪いこともない。2人や3人で出掛けることもあれば、しばらく連絡を取らないこともある、そういう、至って普通の親と子である。

思春期の頃は反抗したりもした。
大人になってからの方が何でも話すようになった。
本当に、そんな感じの、普通の関係だ。

そんな両親に言われた言葉で、未だに忘れられない言葉がある。

20歳になった

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失敗しない選択。後悔しない選択。

失敗しない選択。後悔しない選択。

人生は選択の連続である。

ウィリアム・シェイクスピアの有名な言葉だ。

これまで生きてきた中で、どれだけの数の選択を繰り返してきたか。
きっと誰も数えてなどいないし、覚えてもいない。
無意識のうちに選択したこともある。
何度も悩み考え抜いて選択したこともある。
他人に促されて選択したこともある。

自分にとって、選択する物事に、明確な基準など無かった。
その時の気分、環境、時と場合と、それから場

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