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【統率者戦】《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》

こんにちは、空洞です!

noteでは、すっかり間が空いてしまいましたが、最近ふたたび統率者戦熱が高まっております。最近までは、基本的に前回記事にした《秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets》を使っていましたが、勝利までの戦略がストレートすぎて飽きつつありました。駆け引きがレガシーのコンボデッキのそれに近く、それならレガシーでいいや、と。

記事にした時は、今ほど評価されていなかったような気がしますが、すっかりバレちゃったということですね。初めて握ったとき「勝ち方が簡単すぎる」という感想を抱いていたので、納得です。

で、もうちょっと手のかかる子の方が可愛いということで、今回は《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》を再調整していきます。《秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets》の前に使っていた時期があったので、久方ぶりの再会になります。


顔が良い。

Yennett, Cryptic Sovereign / 謎めいた君主、イェンネット (2)(白)(青)(黒)
伝説のクリーチャー — スフィンクス(Sphinx)

飛行、警戒、威迫
謎めいた君主、イェンネットが攻撃するたび、あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を公開する。それのマナ総量が奇数なら、それをマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。それを唱えないなら、カード1枚を引く。

3/5

カード名からフレーバーテキストまで奇数にこだわっている、こだわり強めのかわいいお方です。飛行と威迫で安全に殴って、トップの「ボム」を無料で唱えよう!というのがコンセプトになります。

デッキリスト

プランA : ヴェラゴスで無限ターンを獲得する

まず目指すのは《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》《血空の主君、ヴェラゴス/Varragoth, Bloodsky Sire》と《運命のきずな/Nexus of Fate》による無限ターンの獲得です。

どちらも刃物を片手に右方向へ進んでいる。相性の良さを暗示しているのかもしれない。

Varragoth, Bloodsky Sire / 血空の主君、ヴェラゴス (2)(黒)
伝説のクリーチャー — デーモン(Demon) ならず者(Rogue)

接死
誇示 ― (1)(黒):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーからカード1枚を探し、自分のライブラリーを切り直し、そのカードを自分のライブラリーの一番上に置く。(この能力は、このターンにこのクリーチャーが攻撃していたときにのみ、毎ターン1回のみ起動できる。)

2/3

《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》と《血空の主君、ヴェラゴス/Varragoth, Bloodsky Sire》がアクティブな状態であれば、《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》の攻撃時誘発スタックで《血空の主君、ヴェラゴス/Varragoth, Bloodsky Sire》の誇示能力を起動し、《運命のきずな/Nexus of Fate》をライブラリトップに積み込むことが可能です。追加ターンを獲得したら《運命のきずな/Nexus of Fate》は、お行儀よくライブラリに帰っていってくれるので、追加ターン中に同じ工程を繰り返し、無限ターンに突入できます。

しかし、除去で止まり、打ち消しで止まり、地上ブロッカー単体でも止まってしまうので脆さもあります。対応して、このプランをサポートするカードを採用しまくるというアプローチもありますが、今回は《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》のユーティリティーな部分を伸ばす方向で構築してみました。シンプルな勝利ルートを突き詰めるなら《秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets》で良かったわけですし、ね。

プランB : ボムたちを踏み倒す

当たり枠として採用している「ボム」たち。

《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》の能力で、どんどんボムを投下します。それぞれ、直ちに勝利できるカードではありませんが、戦況を有利にしてくれるでしょう。

ところで、統率者戦は再現性が低く、毎回違ったゲーム体験になる、というところに魅力を感じています。このボムたちは、まさにその"カオス"そのもの。投げ込んだらどうなるか僕にもわかりません。うひひ。

ボムの探求は終わることがなく、日々の生活にも潤いをもたらします。

能力がスカらないようデッキトップは自分でコントロールしましょう。

手先の器用な人材を集めました。

さて、そんなボムたちですが、《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》の能力で唱えようとした場合、《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》に止められてしまいます。

あなたは、なぜ、ゆるされていますか?

プランC : 《陰謀の解明者/Conspiracy Unraveler》

そんな時のために最新セット「カルロフ邸殺人事件」から新戦力を採用しました。

タイプライター風、よきですね。

Conspiracy Unraveler / 陰謀の解明者 (5)(青)(青)
クリーチャー — スフィンクス(Sphinx) 探偵(Detective)
飛行
あなたが唱える呪文のマナ・コストを支払うのではなく、証拠収集10を行ってもよい。

6/6

ちゃんと手札から唱えているので《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》もニッコリ。《巻物棚/Scroll Rack》や《渦まく知識/Brainstorm》を採用しているものの、引いてしまったボムの扱いには困るという場面が多かったので、このルーキーはデッキのマスターピースになり得る存在です。マナ総量もちゃんと奇数。なんと素晴らしき相性か。運命の人、もといスフィンクスなのかもしれません。

残りの構成

メインコンセプト重視のデッキなので《タッサの神託者/Thassa's Oracle》コンボなど、他の軸については一切採用していません。残りのカードたちをパパっと見ていきます。

統率者シールド

彼女のアタックで物語は始まるのです。

打ち消し/押し通し

メインプランの押し付け重視なのと、1枚踏み倒たら勝利というカードを採用していないので少なめです。

少数精鋭。

妨害

エスパーカラーの「いつもの」に加えて妨害としてのボムたち。

「いつもの」、優秀なカードが増えてきてリストを圧迫しがち。

除去

《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》が威迫を持っているので道を開ける必要がなく、こちらも最低限の採用。

《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》だけ除去させてもらいます。

マナアーティファクトとマナサポート

ボムたちの素キャストも想定して多めに採用。
このデッキではありがたみが凄い新カード。
宝物、なんぼあっても困りません。

土地

ここに《海門修復/Sea Gate Restoration》と《エメリアの呼び声/Emeria's Call》を加えた34枚です。
Scry 2に期待してお試し採用中。
イクサランの基本土地、気に入っています。

こわいスフィンクスじゃないよ!

デッキリストについては以上ですが、最後に、このデッキを扱う上で非常に重要なポイントをひとつ、ご紹介します。それは「《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》が残虐非情冷酷無慈悲なスフィンクスではない」と対戦相手に理解してもらう必要がある、ということです。

"今からデッキトップを踏み倒しますよ"というテキストは過剰に警戒されてしまいます。"生きてかえすな"がスローガンのスフィンクス狩りを受け、ゲームにまともに参加できないということも多いでしょう。残念ながらこの警戒は実に自然なことです。見えないものは、恐怖の対象なのです。

彼女とともに戦場を駆けるには、まず、カードアートのように優しくほほえみ、そして「《タッサの神託者/Thassa's Oracle》コンボも《召し上げ/Expropriate》も入ってないよ!美人で優しくて頑張り屋さんなスフィンクスだよ!」と魅力を発信しましょう。何事も相互理解が重要。それでも彼女の良さが分からないようなら、そいつから消しましょう。

こんなに優しそうなスフィンクスなのに悪い子なわけないでしょう!

おわり

《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》の魅力、伝わりましたか?

毎回言っているような気がしますが、統率者戦というフォーマット自体、自由度が高くて、こういった性質の統率者を握るとゲームしていない時間も採用カードの思案ができるので楽しいですね。ずっと奇数のこと考えてます。ボムの採用基準を変えることでデッキパワーを調整できるのも彼女の魅力の一つですね。

それじゃ、またね~!

まだまだ統率者戦がしたい!

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