見出し画像

食とテクノロジー

みなさんは食とテクノロジーを一緒に考えたことがあるでしょうか。

[ AIと食、ITと農業、スマート農業... ]

食とテクノロジーの融合についてのキーワードはたくさんあります。便利なものもたくさんありますが私個人の意見として、一生使うなら「なんか違くね?」という解決策もあります。その中の1つについて少しお話したいと思います。
あくまで私の思う「なんか違くね?」です。

AIが自分の好みを教えてくれる

正直便利ですよね。だって自分の好みをわかってくれて、自分が美味しいと思うものだけを味わうことができるのですもの。まずいと思うものには手を出す機会がなくなる。ハズレを引かないくじのよう。
"美味しいものだけを食べたい"
その気持ちに素直に答えてくれる。

何もわからない、とかすべて味わい尽くしたから自分の好みはコレ!
という人ならまだしも、
本当にそれが良いのでしょうか?

・お祭りで食べたパックに入った焼きそば
・みんなで作ったごはん
・好きなあの子が出してくれたカレー

お祭りの焼きそばを持って帰って食べたら同じ感動を味わえるでしょうか?
いつも料理しない素人が作ったごはん、なぜキャンプだと美味しいんでしょうか?
好きなあの子が作ったカレー、実はレトルトでよく食べてたものと同じかもよ?

「あの焼きそばは、作ってるおっちゃんがプロなんだ!」
そうかもしれません。ただその焼きそばを給食として出された時に、同じ感動を味わうことができるのでしょうか。あげ足を取るようですが、食べると言う行為には周りの環境が大事で、味覚は非常に影響を受けると思います。人間は味を食べ物の成分だけで判断していると言い切れるでしょうか。

つまりAIが自分の好みだけを教えてくれたとしても、「あの時のあの味」のような環境や状況も付随する感動は得られない可能性が高いと思います。そりゃあAIが状況や環境についても情報を取得し、提案してくれたら良いかもしれませんが、その時の気持ちなどまで正確に記録判断できる技術にはまだ届かないかと思います。

自分の好みの延長線である、絶対自分の好みのものを食べたとして、
はっと驚くような感動はあるのでしょうか。
新しい感動を求める冒険心がうずきませんか...?

さて、そろそろ「じゃあどうしたらいいんだよ」という声が聞こえてきそうです。
どんな解決策があるのか。
調べてみたら面白い記事がありました。

自分の苦手なものをあえてリコメンドしてくる(とか)。
「どうしてもセロリだけはダメなんだ」などの残念な体験も生むかもしれませんが、それと同じだけの新たな発見も生まれる可能性があります。
「昔食べた時は好きじゃなかったけど、そんな毛嫌いするほどかな?」
そんな感想も生まれてくるのではないでしょうか。

人生は色々な経験をした方が面白いと言いますし、
人生の幅を拡げるためにも、今までと同じではない道に踏み込んでみるという経験も良いのではないでしょうか。

そういう理由もあり、AIが自分の好みだけをリコメンドすることに対して
「なんか違くね?」と思っています。

読んでくださってありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?