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第24回Peace For Ukraineスタンディングデモ&支援募金参加報告

概要

2024年4月28日(日)、午前11時〜12時まで、名古屋の栄の久屋大通公園にて、Peace For Ukraine主催による第24回目のスタンディングデモ&支援募金の街頭アクションが行われた。
ウクライナ人や外国人、日本人合わせて30人近くが集まった。
会場には募金コーナーがあり、募金者を対象にしたウクライナグッズが沢山置いてあった。

参加者からは、ウクライナ戦争が始まってから2年が経ち、ニュースが減っている中、ウクライナの状況を知ってほしい。
そして、ロシアの空爆から避難して日本に来たウクライナの人たちが苦労しながら日本語を覚えながらウクライナの人がいるということを知ってほしいとの訴えがあった。

また、外国人の男性は、この戦争は2014年にはじまったのだ、安易な停戦はかえって危険を呼ぶ、復興を確実にするための停戦がなされなければならないと訴えていた。

ウクライナ文化協会の人からは『マリウポリの20日間』という映画の紹介と、ウクライナ避難民の就職先をつくる活動のお話があった。
ウクライナの子どもたちによる絵の絵画展を紹介している人もいた。

そして、アクションの終わりには『Червона Калина(赤いカリーナ)』、『Гімн(ウクライナ国歌)』、『Гей, наливайте повнії чари(呪文を注いで)』の三曲が歌われた。

来月のアクションは5月25日とのことである。

日本の立場から国際的な反戦を語ることの難しさ

このアクションに初参加である筆者であるが、縁あってスピーチをさせていただいた。

本日は、1952年連合国から日本政府に主権が返還された日であるが、ウクライナでは主権が奪われている。
そのため、ウクライナの人たちは防衛戦争をしているが、日本としては日本国憲法と国連憲章に基づき、争いが争いを生む軍事支援より、平和外交による国際世論への呼びかけをしていかなければならない。
そのために日本政府を動かさなければならない、という主旨のことを訴えた。

しかしながら、この発言はある種の暴力性を孕んでいる。
ウクライナからすれば、ロシアという国力に差のある軍事国家が武力侵攻してきて、主権が奪われ、現地民は苦境に置かれているという現実があるからである。
私の発言はロシアの明確な直接的暴力を言論・正論でもって告発するのみで、現実的な停戦にどれほど実効性があるのか、戦争を傍観し、無力を示すことにしかならないのではないか。
なので、防衛戦争に勝利し、停戦を果たし、主権を回復するために武器支援をしてほしいというウクライナ人の存在を否定することはできない。
彼らの思いを踏みにじる平和は強者による武力の平和を黙認する平和であるようにも思えてしまう。

そう捉えると、日本のとるべき立場とウクライナがとるべき立場は必ずしも一致するものではないと言える。
そのなかで、どちらをとるのか。
いや、平和を求めるならどちらの論理も肯定されねばならない。
日本の立場とウクライナの立場のいずれもを肯定する論理が必要であるように感じた。
これはパレスチナ・ガザでの虐殺にも言えるところである。
非武装による防衛を実現するために、何ができるのか、それを実現する外交としていかなる平和外交が構想されるべきかが問題なのだ。
暴力によらず、しかし、暴力を物理的に否定するそのような平和を考えていかねばならない。

日本の反戦・反核平和を国際的な規範へと昇華させるための闘いが求められている。

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