Bリーグ観戦記・4/27・アルバルク東京vs群馬クレインサンダーズ〜長く短き一瞬に〜
1.夏近し
桜以降の花前線は、今年いつになく駆け足だ。
JR原宿駅 午後2時。
晩春の霧雨が上がると、久々に心地よい空気が東京を包んでいた。
暑くもなく、寒くもなく。
さあ、ゴールデンウィーク初日、『あの熱狂』を求めて人々がここに集っている‼️
BリーグB1 2023/24シーズン 第35節 アルバルク東京vs群馬クレインサンダーズGame1@国立代々木競技場第一体育館
大型連休とあって、キッズ向け大型遊具も登場した。でも、なぜキッズ遊具が【リアルなワニ】なんだ⁉️
この日は『adidas Special DAY』、
アディダスの商品を身につけていると、ハーフタイムの大抽選会参加、その他の特典があるらしい❗️
アディダス、アディダス、、、
家を出る前、私はクローゼットを引っ掻き回していた。文系インドア派の我が家に、アディダス商品などあるだろうか、、
あった😭
いつ買ったかもわからない娘のジャージが出てきた。
着てみると、まるで『東京マラソン目指して毎日走ってます😤』風にも見えてくる。
ああ、運動しなきゃ、、ね🥲
会場はあらゆる世代で賑わっていた。
物販売り場には、サンダーズのグッズも販売されている。
サンダくん、意外と大きいぞ😳😳
コートでは、既に両チームの練習が始まっていた。
アルバルク東京、
当初ぶっちぎりの首位独走の今季だったが、宇都宮の猛追で遂に順位は逆転、
この日の時点で東京は45勝、宇都宮は47勝。残り試合はこの日を入れて4試合。
宇都宮にマジックが点灯していたとはいえ、優勝の行方は全くわからなくなっていた。
もちろん、東地区優勝という位置付けが、必ずしもCSに有利とは限らないのだが、、
対する群馬クレインサンダーズ、
新ホームアリーナ『オプアリ』は、映像で見る限り驚愕のクオリティー⭐️⭐️⭐️
ここまでCS進出に健闘を続けたが、なんといってもハイレベルな東地区所属かつ今季超激戦のワイルドカード争い😨😨
群馬は怪我人が続出した事もあり、僅かな差でCS進出に涙を呑んでいた。
どこも、強すぎるんだよね、、🥲
コート上では、いつものようにルークがサポートMCたつをさんをイジっている。その前には、何やら見覚えのある黒い機器が設置され始めた。
照明が暗くなった。
チーム紹介が始まる。
アリーナを飛び交う色とりどりの光。最終戦だからか、会場が第二ではなく第一だからか、一層鮮やかな景色が観客の前に広がっていく。
まずは群馬クレインサンダーズ、
続いてアルバルク東京、
ホーム開幕戦と最終戦で登場する『炎』が一層アリーナを輝かせた🔥
アルバルクの赤いフラッグが場内を勇壮に駆け巡る🔥
アルバルク東京の選手が登場した。
再び練習が始まった。
この日見たい選手がいた。
群馬・辻直人選手。
『昨季オールスターゲームin Mitoで、宇都宮の『ひえじ』と全身タイツになって登場した人』だ。
今季広島から移籍、生でプレーを見るのはこの日が初めてだったが、どこからでも自在に3Pが入る😳😳
こんな凄い人だったのか❗️
辻さん、【タイツの人】なんて思っててごめんなさい🙇♀️
練習が終わると、Starting 5発表の時間となった。いよいよ試合が始まる。
まずは群馬、
アウェーチーム登場には照明も落とさないので、気がつくと始まっていた。
続いて東京、場内が暗くなる。
試合が始まった。
2、第1Q&第2Q〜激闘〜
私を含め、東京ブースターはこの一撃で目が覚めただろう。
3点リードで迎えた残り時間7分54秒。
群馬・フリッピン選手、異次元の滞空時間でダンクシュート🔥🔥🔥
牛若丸って、こんな感じだったんだろうか、、
対する東京は、すぐにテーブス選手が2Pを決めた🔥🔥
とにかくスピーディーだった。その反面パスがズレてスティールされる場面も目立つ、、
互いに全く譲らない。点差が開かないのだ😳😳
東京は、いつもの如く、テーブス選手を核に、どの選手も満遍なくシュートを決めてくる。長身のメインデル選手、グダイディス選手が確実に点を重ねる。
群馬は、並里選手が攻守にチームを引き締める。
残り時間3分28秒で14ー9 5点差、
ここで群馬タイムアウト。
今振り返ると、おそらくこれが最大点差だった。
アルバルクチアーも、この日はアディダスに身を包み、一層アグレッシブに会場を盛り上げた。
ところが、、
群馬に3Pが続けて決まり、その後は点の取り合いに。
残り時間0分30秒でついに同点🔥
その直後、東京・バランスキー選手が3Pを決めて第1Q終了。
3点差。
この試合、面白くなりそうだ、と呑気に構えていたが、最後まで全く気が抜けない試合になるとは、この時夢にも思っていない。
第2Q開始。
群馬の勢いは止まらない。
試合序盤の残り時間9分24秒で遂に逆転、そこからは点を取り合い逆転、再逆転を繰り返す。
東京は、メインデル選手、グタイティス選手らが得点を重ねていく🔥
対する群馬はベンティル選手が得点源となり追撃🔥
両者は一歩も譲らない。
残り時間1分11秒で同点、
残り時間0分45秒で群馬逆転❗️
いずれもベンティル選手が得点をあげた。
206cm、107kgの体は、少しの圧ではびくともしない😳😳
ここで東京タイムアウト、
群馬ブースターが選手にエールを送る。
GO GO ぐんまー❗️GO GO ぐんまー❗️
【ぐん・ま】ではなく、【ぐんまー】と伸ばすらしい😳
結局、第2Qは、登場からキレッキレのプレーを見せていた並里選手が2Pを決めて終わった。
38ー42 群馬 4点リード
ハーフタイム
小柄で愛らしい女性が、突如シャープな宙返りを披露‼️
東京五輪銅メダリスト、村上茉愛さん⭐️⭐️
笑顔のチャーミングな村上さんが、観客お待ちかね『アディダス大抽選会』のプレゼンターだったのだ⭐️⭐️
観客は、当選番号が映る大型ビジョンに目を凝らし、入場口で渡された紙テープのシリアルナンバーを何度も確かめるのだった、、
MCたつをさんは上手いことを言う。
『他人を祝福して拍手した人に福が来ますよ❗️』
私を含め、無口になっていた観客はっと我に返り💦番号が出る度に祝福の拍手を送った。
もちろん、私の番号は擦りもしなかった🥲
3.第3&第4Q〜さらに激闘〜
第3Q開始。
小酒部選手の2P成功から始まった後半、
さらに小酒部選手、ロシター選手の2Pと続き、東京は残り時間8分43秒で44ー44の同点に🔥
ここで群馬タイムアウト、
アルバルクチアーが更なる攻撃の火を点けるべくエネルギッシュに踊る🔥🔥
東京ブースターの応援も熱くなっていた。
Let’s go Tokyo パンパン👏👏 パパパン👏❗️
座席の四方からコールリーダーさんが立ち上がり応援の音頭を取る。
そういえば、
この日は試合前、コールリーダーさん達が選手の【名前プラカード】を一枚一枚掲げ、東京ブースターは選手にエールを送ったのだった。
この試合がいかに大切か、
東京ブースターの誰もがわかっていた。
しかし、その後群馬が立て続けに得点し、
残り時間6分47秒で、44ー49、
5点差がついてしまう😨😨
ここで東京タイムアウト、
We are Gunmaー❗️ We are Gunmaー❗️
Let’s go Tokyo ❗️パンパン👏👏パパパン👏
両ブースターの応援が会場に渦を巻く🔥🔥
それにしても、
タイムアウトというのは不思議なものだ。この2分間の打ち合わせの後、東京は一気に6得点🔥🔥
さらにグダイティス選手の2P&1が決まり、残り時間4分24秒で53ー51、東京遂に逆転🔥🔥
ここからは互いに睨み合うような展開となり、残り1分30秒で平岩選手が2Pを決めて58ー55、
東京3点のリードで、勝負の第4Qに突入する🔥🔥
第4Q開始
残り時間8分03秒で58-58、群馬同点🔥
フリースローを2本とも決めたベンディル選手は、この日ここまで19得点❗️攻守に存在感を見せていた。
とはいえ、追いつ追われつのシーソーゲームはまだ続く。
残り時間4分00秒、東京・橋本選手の3Pで68ー69、一点差❗️
群馬もジョーンズ選手の3Pで68ー72、再び4点差に。
東京にアクシデントが起こったのはこの後だった。
残り時間2分19秒、
グダイティス選手がファウルアウトしてしまったのだ😨😨
攻守に東京を支えたビッグマンの退場に会場はどよめいた、、
残り時間1分28秒で70ー74、群馬4点のリード
ここで東京タイムアウト、
東京ブースターは更なる応援で選手達を後押しする。
ここから巻き返した東京、
残り時間0分56秒で安藤選手が2Pを決め、73ー74
0分18秒でテーブス選手が3Pを決めた🔥遂に東京逆転❗️ 76ー75
ここで群馬タイムアウト、
GoGoぐんまー❗️、GoGoぐんまー❗️
群馬ブースターの絶叫がアリーナに響く。
それは残り0分07秒、
群馬・ジョーンズ選手のシュートが外れボールがコート内に跳ね返った。
このボールを巡る競い合い、
勝ったのは、あの辻選手だった。手を伸ばし、がっしりと胸にボールを抱いた。
このプレーが、ジョーンズ選手の2P成功に繋がった🔥
残り時間0分05秒、76ー77、群馬逆転❗️
私は絶句した。どうする、東京、、
しかし、
やはりバスケは1秒でも『時間』だった❗️
残り時間0分01秒で群馬のファウル、
=東京に2本のフリースロー🔥🔥
東京ブースターは悲嘆から歓喜へ⭐️⭐️アリーナは熱狂に包まれた。
ロシター選手は位置についた。
群馬ブースターから猛烈なブーイングが沸き起こった。
一本目、、外れてしまった😨😨😨😨
ウォー❗️雄叫びが起こる群馬ブースター、
ライアン、いっぽーん❗️と渾身のエールを送る東京ブースター。
2本目、、入った❗️
試合は、オーバータイムに突入だ‼️
4、OT〜これから〜
東京は、開始早々メインデル選手の2P、安藤選手の3Pが決まり5点差をつけた🔥
しかし、
群馬もベンディル選手、フリッピン選手の2Pが決まりたちまち1点差に🔥
残り2分33秒、
群馬にファウル、
『今日の注目選手』として試合前取り上げられた期待の若手、平岩選手にフリースロー2本が与えられた。
彼にはCSに向けいい経験になったか、、、
群馬ブースターの猛烈な圧の中、彼の指先は少なからず狂ってしまった。
1本目、リングから大きく外れてしまう。
2本目も失敗。
その分を取り返す、というわけではないが、彼は残り時間1分58秒、2Pを決めてくれた🔥🔥
残り時間1分13秒で86ー85、東京のリードは一点、そして、
残り0分16秒で群馬・ジョーンズ選手が2P成功、86ー87 群馬逆転❗️
ここで東京タイムアウト、
バスケの1秒は長い。ただそれが自らに有利に働くとは限らない。
平岩選手に『アンスポーツマンファウル=相手にフリースロー2本+相手ボールでスタート』の判定が下されたところで、この試合の帰趨は決したのだろう。
試合終了
86ー90 群馬クレインサンダースの勝利
私と夫は、激闘の余韻に浸る間もなく原宿駅へひた走っていた🔥会食の時間設定に、オーバータイムは入っていなかったのだ、、
原宿の夜は、いつもと変わらぬ喧騒の中にあった。
なぜか満員の山手線の車中、アリーナに渦巻いた歓声が、私の脳内に延々とこだましていた。
〜あとがき〜
文字通り、最初から最後まで両者譲らず、その末のオーバータイムでの決着、こんな緊迫した試合を生で見たのは初めてです‼️
バスケのスリリングな魅力が詰まった試合、その中でも、リバウンドのボールをがっしり受け止めた辻選手の表情は印象的でした。
残り試合はあと二つ、しかし東京にはCSが控えています。この敗戦を良き糧に、いざ有明コロシアムへ❗️
激戦すぎる今季Bリーグ、これから益々楽しみです。
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