Bリーグ2022/23観戦記☆10/16・アルバルク東京vs群馬クレインサンダース〜その1分を生きろ、祈りながら〜
1.秋の色遠く
冷たい雨が降った先週から一転、昼は汗ばむ陽気が続いた。力なく飛んできたトンボがたまらず縁石で羽を休めている。
10月も早半ば。
東京はいよいよ『ハロウィン』一色に染まろうとしていた。街のあちこちで、お化けやカボチャが笑っている🎃
ここはJR原宿駅
駅舎はlovelyな水色に彩られていた。見上げると、柱の一つ一つに『微笑むシナモンちゃん』がついている😳
好きを着る
【HARAJUKU ファッションウィーク】なるイベント期間らしい。
【年齢も性別も超えて、私らしさを表現しよう】そんなイベントだろうか。
駅前の歩道橋を渡ると、目の前の広場は早くも子供達の声で沸き立っていた。
代々木競技場第一体育館
さあ、この日集った人々は、年齢性別を超え『あのスポーツ』に熱狂する🔥🔥
2022年10月16日
Bリーグ2022/23B1リーグ戦第3節Game2
アルバルク東京vs群馬クレインサンダース
広場には、消防車や地震体験車などの『はたらくクルマ』が大集合🌟『東京消防庁』と書かれた青い制服の方々が、子供達の質問に答えていた。
消防庁マスコットキャラクター、にしては長身スリムな『キュータくん』も記念撮影に応じていた。
秋の陽光は眩しく地面を照らしていた、連なる小さな雲は、体育館の屋根から四方に飛び立っていく。
長袖では辛い、とにかく暑い💦
これは偶然なのか、会場入り口で無料配布されたのはチョコレートアイス🌟🌟ほろ苦いアイスは心地よく喉を通り私はようやく生き返った。
2.『雷神』の国から
前回は物販ブースで『試合日付入りボンフィンストラップ』を見落としたが😢😢、今回は無事確保👊👊アルバルクのユルいマスコット【ルーク】のアクスタも購入した。ハロウィン限定バージョンだ🎃
今回は【ビジターチーム】のグッズコーナーも小さく設けられていた。
群馬クレインサンダース
群馬県、特に平野の南部は『雷=thunder』が多い事で知られている。そして、クレイン=Crane 、恥ずかしながら英和辞典を引いた🙇♀️🙇♀️
Crane=鶴、なぜ、群馬が鶴なの⁉️
世界遺産富岡製糸場→機織り→鶴の恩返し⁉️
いや違う❗️答えは、県民が誰でも詠める【あのカルタ】にあった。
上毛かるた 『つ』 の札
知らなかった😳😳ちなみにこの鶴の『心臓部』に県庁があるとの事😳😳
B1参入2シーズン目、この鶴は【勝利】なる雷鳴を鳴り重ね、目的地CSに到達できるだろうか。
3.より高く、より強く
選手達の練習はすでに始まっていた。
アルバルクは第3節Game1まで終えて3勝2敗、前日のGame 1では群馬に快勝🌟🌟連勝目指してこの一戦に挑む🔥🔥
この日、チームにはピンクのシューズで挑む選手達がいた。この活動に賛同している。
対する群馬、
なんといっても琉球ゴールデンキングスから移籍した並里選手が今季の目玉だ🌟🌟。NBAプレーヤー八村選手の弟さん阿蓮選手も在籍する🌟🌟ベテラン五十嵐圭選手も健在🌟🌟開幕からこちらも3勝2敗と好調だ🔥
初めてみる群馬の選手達、大きい😳😳
群馬は200cm台が4人、190センチ台も3人、自動販売機の主流が183cm、と知ると、彼らの高さを実感できるだろうか。
場内では、DJがリズムに緩急をつけながら音楽を流している。たしかにずっとノリノリでは選手も疲れるだろう💦
昔懐かし🥲の音楽を流す恒例コーナー、【MUSIC Time Machine 】では、1986年のヒット曲が流れた。おお、これはトム・クルーズ主演映画の、、
初代トップガンて、そんなに古かったの😳⁉️トム・クルーズは1962年生まれ、今年めでたく還暦との事😳😳
もう一曲は、Bon Joviのあのヒット曲、
♪Woah, 👊👊👊👊we're half way there
Woah,👊👊👊👊 livin' on a prayer♪
懐かしいなあ、、『ボディコン』が流行ったのもこの頃だとか。女子大生もOLもみんな『アメフト選手』みたいだった、と隣に座る娘に説明したが理解できるはずもない。思えばあの時代は『好きを着る』なんてできなかった🥲
コート上では、2人の小学生が紹介されていた。この日はキッズデー、ロースターの発表に彼らが挑戦するとのこと。子供企画はいつも微笑ましい🌟🌟
アルバルクのマスコット『ルーク』も既に登場していた。今日はキュータくんとバスケのルール説明をする。日々都民1400万の命を守るキュータくんのディフェンスは鉄壁だ🔥🔥
そういえば、キュータくんは登場前からノリノリに踊っていた😳😳
その後キッズダンスチームが見事なダンスを披露🌟🌟今時の小学生はリズム感が違う💦
それを見たルークも、【メタボ】と見せかけ実はキレ良く動けることを披露してくれた😳😳
コート上では、いよいよチーム紹介が始まろうとしていた。
ここでアルバルクチアリーダーが登場🔥🔥クールなダンスで会場の体温を徐々に上げていく🔥🔥
まずはビジターの群馬が登場🔥
サラリと円陣を組み、あっさり引き上げていく群馬の選手達、アウェーの洗礼はいつもシビアだ。
そして、ホームチーム【アルバルク東京】が登場🔥🔥
色とりどりのスポットライトが煌めく中、万雷の手拍子が彼らを出迎える。ホーム試合とは、なんと晴れがましいことか❗️
選手達は再び練習を始めた。
私はお手洗いに立ったついでに、南ロビーに鎮座する巨匠の連作群を見に行った。
作者は【昭和の巨匠】岡本太郎🌟題名は『眼』
そのお隣には、『ジェイソン』風の顔が連なっている。お題は『競う』😨
やはりタローの芸術は、今も激しいエネルギーを我々に放ってくる。考えるな❗️感じろ❗️なのだろうか、、
4.前半・第1Q&第2Q〜TOKYOよ 駆け抜けろ❗️〜
いよいよ、Starting 5がコールされる時間だ。
最初に群馬、
前夜の雪辱を果たせるか🔥🔥
次いで東京、再び場内は暗くなった。赤が輝くペンライトが揺れる中で、心昂らせる音楽とDJのアナウンス、東京ブースターの熱い手拍子が響く🔥🔥
試合が始まった。
第1Qは点の取り合いとなった。
お互いリズムが整わないのか、1人がボールを取り損ね、転がるボールに選手殺到、という【中高生の球技大会】的シーンも飛び出し、なんとなく落ち着かない😨
まず群馬先制🔥、その後得点を重ねるも徐々に東京は追い上げ、残り5:12で逆転🔥
ここで入った群馬・並里選手は、切れ味鋭いドリブルで試合を締めていく。
東京は、田中選手、小酒部選手が好調だ🌟🌟互いに点を取り合い競り合ったまま第1Q終了。
群馬が1点のリード😨
ここですかさずチアーが登場、会場の緊迫感をさらに煽る🔥🔥
残り10秒のブザーと同時に退出、というルールのようだ。彼女達のパフォーマンスは、JRの運行の如く秒刻みの正確さも要求される😳😳
第2Q開始。
このスポーツは、戦術がバシッとハマる、もしくは外れる、ということがあるのだろうか。
第2Qは、東京の1人舞台だった🔥🔥
(注*この写真がどのシーンのものかはハッキリしません🙇♀️)
残り時間6:45で田中選手が鮮やかな3Pシュートを決めた🌟🌟これを皮切りに、点差は徐々に開いていった。この間群馬はわずか9得点、驚くほどシュートが入らない😨😨
結局、田中選手は3本もの3Pシュートを決めた🌟🌟
東京、群馬に12点の差をつけてハーフタイムへ。
中盤からは一方的だった試合展開に、
『今日こそ大差で勝ちそうね🔥🔥』
などと夫に口走っていた私は、バスケの恐ろしさにまだ気づいていない。
ここでハーフタイムショー🌟🌟、未就学児から中学生まで幅広い年代のキッズが集結、見事なダンスステップを披露してくれた🌟🌟🌟
5、後半・第3Q&第4Q〜GUNMAよ、舞い上がれ❗️〜
第3Q開始。
群馬は、身長212cmのターズースキー選手がシュートを決め出してきた。並里選手、菅原選手がそれに続く🔥🔥
東京は、コブス選手、サイズ選手、カーク選手が応戦、安藤選手がここぞ❗️という時にシュートを決め、点差を詰めさせない🔥🔥
第3Q終了。点差は7点まで縮まった。しかし、会場の雰囲気にはまだまだ余裕があった。
勝負の第4Qが始まった🔥🔥
序盤は穏やかだった。残り6:37で小酒部選手がシュートを決め73ー61🔥再び12点差まで広げた。このまま行ける、と思っていたのだが、、
群馬のジョーンズ選手が当たってきた。残り5:15までにシュートとフリースローを決め得点差は8点に。その後も群馬は得点を重ね、残り3:31で得点差はわずかに4点😨😨
ロシター選手、コブス選手が3Pを決めて突き放すも、群馬も2本の3Pをお返ししてきた。更にジョーンズ選手の2Pまで決まる。残り0:53で80ー79。
ついに一点差に😨😨😨
ここから群馬・パーカー選手が2P、即東京・コブス選手が2P🔥🔥
ここで群馬はタイムアウトを取った。
チアーは渾身の力で拳を振り上げ、会場は怒涛の手拍子で東京を、群馬を後押しする。
残り時間は、僅か32秒。しかしバスケにとっては、とんでもなく長い時間なのだ❗️
ボールは群馬ボール、ジョーンズ選手が遠目から3Pを狙うがここは外れる。
しかし、リバウンドを取った群馬はチェンバース選手にパス、、、
彼の手からボールが放たれた数秒間、観客は固唾を飲んでその行方を見守った。ボールは長く低い軌道を描いて、そのままネットに吸い込まれていった。
ウォォオーーー👊👊👊👊👊
つんざくような群馬ブースターの歓喜の叫び、両手を高く突き上げ立ち上がる姿があった。
アアアアーーーー😨😨😨😨😨❗️❗️
頭を抱え、顔を覆う東京ブースターの悲鳴が会場内にこだました。
82-84 群馬は遂に逆転した🔥🔥
残り時間、13秒。しかし決して『僅か』ではない❗️
東京は最後の攻撃に賭けた。
しかし、
田中選手の3Pは外れた。ロシター選手のシュートも決まらなかった。
試合終了。
終了を知らせるブザーと共に、再び群馬ブースターの歓喜の声が上がった。
東京ブースターはただ呆然とするばかりだった。
負ける⁉️そんな結末になるなんて😨😨😨
しかし、会場内はまもなく穏やかな拍手の波に包まれた。最後までシビれる試合を展開した両チームの選手達は健闘を讃えあった。
私達は会場を後にした。
外はまだ明るかった。
茫然自失、とはまさにこんな状況を指すのだろうか。
『まだ、東京の勝ち試合見てないなあ。』
夫は自分のツキのなさを嘆く。
『次はいつここに来るの?』
娘の方が前向きだ。これが『若さ』なのだろうか。
〜あとがき〜
まさかまさかの大逆転負け😭😭😭😭😭
バスケとは『終了ブザーがなるまで試合』なのだ、と痛感した一戦でした😨😨😨😨
さて、私は東京の昨季ホーム最終戦、Bリーグファイナル、そして今季東京開幕戦、といわば『ハレの日』の試合しか見たことがありませんでした。今回初めて『通常運転の試合日』を観戦しましたが、観客を飽きさせない『きめ細やかな運営』にただただ感心させられました。
音楽と言葉で会場を盛り上げるDJさん、クールなダンスで観客のテンションを上げていくアルバルクチアーの皆さん、ゆったりと癒しの時間を与えてくれるルーク、瞬時に会場を雑巾、モップがけして選手の安全を守る清掃担当の方々、、
スポーツエンターテイメントとは、岡本太郎の連作の如く、あらゆるプロフェッショナルの大合作なのだ、と改めて感じました。
推しチームの勝ち負けに関わらず、また観戦したい❗️
この日の試合運営、試合内容は、観客に十分そう思わせる価値がありました。
両チームの選手スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。
また、今回企画参加された東京消防庁の皆様、コロナ禍で最も過酷な日常を強いられたお仕事となり、その緊張は今も続いている事と思います。都民として改めてその活動に御礼申し上げます。
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