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世界一餃子を愛してるわたしの話


#餃子がすき というハッシュタグを見つけて、目が覚めた。
夜寝る前のnote巡回をしていたら、このハッシュタグを見つけて記事を立ち上げた。

自炊はあまり得意では無いが、餃子を作るのは好きだ。
実家にいた頃、月に1度くらいのペースで母が餃子を作ってくれた。
母は多忙で、平日はほとんどご飯を作らないし、土日も疲れて寝ていることが多く時々しかご飯を作っているところを見かけない。
その時々が餃子であることが多く、冷蔵庫に餃子の皮があるとわたしはワクワクしていた。

そんな生活をしていたので、おふくろの味がわたしにとっては肉じゃがとかではなく餃子なのだ。

我が家の餃子はたくさん作って備蓄する形式で、一度に100とか150とかまとめて作る。
母はこれを冷凍して、おかずがない日に食べさせようと目論むのだが、わたしが餃子をおかずに餃子を食べるので、いつも思うように残らないのだ。

わたしは去年の1月から実家を出て恋人と暮らし始めた。
自炊も頑張るつもりだったが、出来たのは最初のうちだけで、作りたいと思っていたものを作り尽くすと飽きて外食の方が多い生活になっていた。

夏頃のある日、手作り餃子が食べたくなり、週末は餃子を作ると同居している恋人に宣言した。
わたしのイメージする餃子は、母の作るたくさんの餃子だったので、午前中から買い物に行き、昼から作り始める予定だった。

買い物の際、分量を調べず記憶の中の母が買っていた量を思い出し買おうとしたが、ふと白菜とキャベツどちらで作った餃子の方がおいしいのだろうか?と興味が湧いた。
なので、どちらも買うことにした。
白菜1/4と、キャベツ半玉。
ニラは2袋必要だと思いカゴにいれる。
なら、肉は2パック必要だろうと思い、1番大きいものを2パックカゴに入れた。
皮は少なめに150枚買った。
具が余る分にはなんとかなるからいいだろうと思って、重たい買い物袋をうきうきと持って帰った。

キャベツと白菜をフードプロセッサーでみじん切りにしていき、ボウルに入れたが1つじゃ足りず、鍋も用意した。
タネをこねおえると、アマプラで映画を見ながら皮で包む作業に入った。

映画がかなり進んだところでふと思った。
たくさん包んでるのに、全然終わる気配がしない。
皮もあと少ししかないのに、まだ半分くらい具が残ってる…。

出かけていた恋人にLINEで「餃子の皮を100枚分買ってきて欲しい」と送った。
しばらくして皮を買ってきてくれた恋人が「皮買い忘れちゃったの?」と聞きながらわたしの目の前に積まれた餃子を見て唖然としていた。

その日わたしは250個餃子を作った。

水餃子とか揚げ餃子とかという発想はなく、250個の餃子をなんとか全て焼いたものの、冷蔵庫が小さくとても入り切らない。
2人で食べれるだけ食べたあと、恋人が近所に住む会社の同僚を呼んでくれた。

同僚の子は爆笑しながら餃子を食べてくれた。
それでもわたしはその日から7食連続餃子生活になった。

それ以降、恋人に「餃子作りたい」といってもしばらくは「まだいいんじゃない?」と断られてしまう生活が続いた。
今はその話を聞いた友達が買い物から付き合ってくれることで、作る許可が降りるようになっている。

7食連続餃子だった時も飽きることはなかった。
お店の味も好きだけど、自分で作る餃子は手間と労力に合うだけのおいしさがある。

これを書きながらわたしはまた次はいつ餃子作ろうかなと考えていた。


この日はあまり上手く焼けなかった

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