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第56回「検索する人」

メールマガジン「B-Search NEWS 2018年11月16日分」に寄稿した文章です。

人と雑談していて、ちょっとした疑問が出てくることがある。「あれってどうなんだろうね」「こんな有名人っているのかな」などなど。手元のスマホを使って検索すれば、分かるんだろうなということは分かる。

でもぼくは余程のことでない限り、あまりそういうことはしない。この感覚はぼくだけのものかもしれないけれど、生活に支障がない雑学みたいなことって、分からないままにしておいた方がどこか粋な感じがするのだ。

でも、分からないままにしておくのが気持ち悪い人は多いようで、話の途中でもスマホで検索して教えてくれたりする。「ググレカス」と言われるよりはマシで、へぇ〜と言ったり思ったりする。

ぼくが最近、検索で一番役に立ったなと思ったのは、新しい訪問美容師を見つけたことである。

複数出てきたので駄目だったら違うところも試してみようと思っていた。今のところ、最初に来てもらった人に継続で来てもらっている。

10年前だったらインターネット上には出てこなかっただろう。そういう出会いのきっかけになった検索は便利だなと思う。

一方で、沢田研二はどうしてジュリーと呼ばれているのかということについては、未だに検索していない。

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