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6.コンピュータのメリット ③手順を保存できる


メリットを支えている3点は

①同じことをくり返せる

②時々違うこともできる

③手順を保存できる です。

 コンピュータにはプログラムがなければ、何もできないただの箱です。逆にプログラムを作れば、何でもできる「万能の機械」になります。

さいごに③手順を保存できる を説明します。


だれでも同じ仕事ができる

これまで仕事のしかたは、「マニュアルを読む」か「研修やOJTで学び伝える」しかできませんでした。

 しかしコンピュータはプログラムで、「だれでも同じレベルで、何度でも同じ仕事」ができます。「仕事のしかたが保存できる」といえます。これは画期的なことです。

また修正がいつでもできるので、「名人の技」にも近づけます。



自動運転はこれからも拡がる

著作者:macrovector/出典:Freepik

プログラムによって、パソコン上の「作業」から「自動製造工場」「自動管理倉庫」、車や電車、飛行機の「自動運転」など、できることは日々増えています。
スマホがないと生活や仕事に困る人も、多いでしょう。

コンピュータの自動化によって、危険な作業や面倒な作業から順に人間が解放されています。


すべてのプログラムは3つの構造で作るべき

Edsger Wybe Dijkstra (1930-2002) 出典:ウィキペディア(Wikipedia)

 だれでも分かりやすくするために、オランダ人の科学者(かがくしゃ)「エドガー・ダイクストラ」が1968年に「すべてのプログラムは3つの構造(こうぞう)でつくるべき」といい、現在(げんざい)までつかわれています。

これを「構造化(こうぞうか)プログラミング」といいます(超有名(ちょうゆうめい))。

これはどのプログラム言語でも共通の考え方です。

ゲームでもなんでもこの3つの構造でつくります。

 


プログラムの基本は3つの構造


これまでに出た3つの構造は、プログラムの基本です。

「順次(じゅんじ)」は、上から順に実行

順次(じゅんじ)構造

「分岐(ぶんき)」は、条件によって処理を分ける

分岐(ぶんき)構造

「くり返し」は、ある条件まで同じことをする

くり返し構造

プログラムの基本的構造


プログラムのつくり方には基本的な形があります。

「①前(まえ)処理」では、変数の作成や初期値を入れます。

「②主(しゅ)処理」では主にくり返しながら、計算をします。

「③後(あと)処理」では、計算結果を表示します。

この形を守れば、整理されて分かりやすいプログラムになります。


先人の知恵がライブラリ


以前と同じ内容のプログラムをつくるのは、ムダでめんどうですね。

そこでよく使う処理を先人が「ライブラリ」(図書館)に保存し、誰でも使えるようにたくさんあります。

前回「②時々違うこともできる」で5行目に「int mikuji = (int)(Math.random()*3);」がありました。この「Math.random()は乱数をつくる」プログラムでしたが、「Math(数学)ライブラリの中のrandom()というプログラム」を使いました。

 「ライブラリ」や「フレームワーク」「オブジェクト指向プログラミング」等の仕組みを活用すると、時間や手間を減らすこともできます。


プログラミングを学ぶメリット


■論理的思考力が身につく
原因(処理)と結果の修正をくり返すと、日常生活でも論理的に考えるようになりミスが減ります。

 ■新たなサービスを生み出せる
ほかの人にない発想で、今ある仕事を改善したり、新しいサービスで生活を便利にできます。

 ■就職に有利になる
コンピュータが得意になれば、どの業界でも引く手あまたで、高収入が見込めます。

 ■独立して仕事ができる
プログラミングスキルを駆使してフリーで働いたり、会社を立ち上げることもできます。

 ■在宅で仕事ができる
IT系の職種はどこでも働け、働き方の選択肢も広がります。

これからコンピュータを使わない仕事はなくなるので、学ばない理由はありません。


あなたもプログラミングを学ぼう!

 
これからサンプルのプログラムを、練習していきます。

何度も入力すると、コツが分かってきます。

思った通りのプログラムがつくれたら、一人前です。

プログラミングの国際オリンピックも開かれています。

あなたも一緒にプログラミングを学ぼう!


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