薬師川智子 (Tomoko Yakushigawa)

2016年〜ケニア でAlphajiri Ltd (アルファジリ)創業。アフリカの絶対…

薬師川智子 (Tomoko Yakushigawa)

2016年〜ケニア でAlphajiri Ltd (アルファジリ)創業。アフリカの絶対貧困を解決する社会起業家。貧困農村組織化(600軒以上)、契約栽培、農産物卸、小売、加工など、サプライチェーンに関わるあらゆるビジネスモデルを構築。大学・企業講演多数。全ては貧困をなくすために。

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■概要 2016年よりケニアで起業。アフリカ農村の絶対貧困解決のために様々なビジネスモデルに挑戦、徐々に軌道に乗せてきましたが、それでも毎日四苦八苦。 応援してください。 お願いします。 わたしのできることは少ないのですが、ご連絡をいただければ 協力隊員の方や若い方 --> 人生相談に乗ります。 国連機関やアフリカ進出に興味のある企業様など --> 本当にいろいろ知っているので、ご連絡ください。 わたしの知恵や経験で還元します。

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井戸を掘れないかというはなし

1.うまくいかなかったはなし 昔失敗した事業のトラウマで、これからも失敗するんだ!という思考を捨てて、どうすればできるのか、を考え直している。 「失敗した事業」っていうのは、もちろんケニアの貧困農村での事業のはなしで、 農村の自助グループと契約栽培したけど、低収量のため、相対的に買い集めコストが高すぎて儲からなかった (研究所のデータの単位あたり収量800kgって言ってんのに、どうして貧困農村でやると、肥料やって良い種使って全力でやってんのに平均200kgしか収穫できな

    • チーム作りに必要なこと - Be specific, make it a routine

      時々わたしも、「ケニア人は主体的にできない」「ケニア人はゴールに甘い」とかレッテルを貼りたくなることがあるが、そういう場合は大体、私のコミュニケーションの力量不足な場合が多い。 確かに、人口全体を見た時の傾向として、また中央値として、 他責思考 生産性を考えるのが苦手 個人主義的 綺麗に正確に仕事をするのが極めて苦手 失敗を避けるので、化石のごとく成長しにくい という特徴はかなりあり、おそらく性質としても、途上国のアジア人と比べると産業化には圧倒的不向きである。

      • ビジネスという言葉 X クラファンは筋じゃないとおっしゃる方へのアドバイス

        若い人に本気が見えない、起業してやっぱりできませんでしたやめますというようでは現地の人に迷惑かけます、ビジネスというならクラファンは筋ではない、本気じゃないから融資や出資じゃないんでしょ、というだいぶ執拗な意見がありアドバイス差し上げます。 ビジネスにならないからとアフリカから撤退した大企業は、その社会的影響力や投入資金、雇用などから、挑戦すると言ってる若者の何千倍現地の人に迷惑かけてるということなのですから、同様のコメントは撤退した大企業の社長や株主に仰られるになる方がい

        • 読んでください、応援してください

          クラウドファンディングに関する思いを改めて。 (日本はゴールデンウィーク真っ只中と思いますが、暇なしアルファジリは、365日営業につき、今日も猛烈に仕事中です。) ケニアでアボカドオイルの新事業の実行者となるのは、協力隊員の任期を終えたばかりの伊治さん。社内起業家として頑張って行きます。伊治さんは商売の経験はほとんどなくても、とても優れている人です。わたしが彼女となぜやりたいか? ぶっちゃけ過去、本気でこんなに一緒に頑張れると思った人が0人だからです。そう言う人と出会っ

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          ケニアのコーヒーロースターとつくる、デカフェの穀物茶、開発前進中。

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          ニッチな加工品を多種生産する弊社で、 商品開発は代表の私の大役。 原料 、技術や設備利用 、パッケージ 、市場 全部がバランス取れるアイデアを実現させる仕事なので、 社内では本当に私しかできないし、私がやるべき仕事。 名産品が全然ない、どうしようもなく貧困地域の 「どこにでもある」作物を「欲しいもの」に変えていくため、 数打てば当たる戦法で作りまくっている。 小規模農家に対して「市場あるから作りなさい」ではなく、 生物多様性の美しさを邪魔せず「すでにあるもの」を利用する

          ケニアのコーヒーロースターとつくる、デカフェの穀物茶、開発前進中。

          朝日新聞 with Planetで弊社の取り組みが紹介されました

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          朝日新聞社がビル&メリンダ・ゲイツ財団のメディアパートナーシップに基づき運営する with Planet にて、弊社の取り組みが紹介されました。 編集長の竹下さんはとても優秀な方で、情報や文章の正確性が本当に素晴らしいです。細かく確認しながら記事の作成を進めていただき、今日の今日まで最新の情報となるように編集していただきました。 心から感謝です! さて、今日は私たちの新たな前進に向け、店舗もお家も全ての中身を新拠点にお引っ越し。社員が頑張って引っ越ししてる中、私はパソコ

          朝日新聞 with Planetで弊社の取り組みが紹介されました

          社内で新事業をやりまくり始める理由。

          「アルファジリを応援してください!」に参加すると最後まで読めます

          これからアボカドオイルの新事業が始まり、日本人のプロジェクトマネジャーが中心となって事業をやっていく。 こういうことをどんどんやろうと思い始めたのも、いろいろ理由があって、一つは自分も含め、社内の人が成長しているというのがある。だから、実現可能性のあるアイデアを最速で実行に移すリソースをちょっとは持ってたり、新しい人材育成にコミットできる時間ができたってのがある。 もう一つは、アフリカ(と一まとめにするのもちょっと違うけど)の特性として、ビジネスが他の大陸より圧倒的に難し

          社内で新事業をやりまくり始める理由。

        記事

          ケニアのコーヒーロースターとつくる、デカフェの穀物茶、開発前進中。

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          見捨てられるモノを、逸品に生まれ変わらせる

          弊社で新事業が始まります。 ぜひともご支援をお願いいたします! 貧困小規模農家さんたちの、庭先にある大量のアボカドを、 子供たちの学費に生まれ変わらせるため、この事業を開始します。 現在、ケリチョカウンティーで協力隊員として頑張っている伊治さんが間も無く任期を終え、弊社で一緒にアボカドオイルの製造と販売をやっていきます。 「小規模農家の作物から、世界に通用する加工品をつくる」 ことをミッションに、 ユニークネスで社会にインパクトを出していきます。 さて。 アフリカ農村

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          経営の思考訓練。具象⇆抽象の反復運動。

          アルファジリのナイロビ拠点の移動準備と ありがたいことに、たくさんのグラントなど応募準備で一杯になり、 2週間Noteをサボっていた。 資金関係で色々応募し始めたのが2月あたりからなので、 まだどれも結果が出てないんだけど、 書けば書くほど思考が洗練されるのがありがたいところ。 初めて日本語で応募できるのを見つけたんだけど、 ピッチデッキは最大5枚の指定で。 5枚は短すぎ!と思いながら、 なんとか5枚におさめる作業がとても勉強になった。 こちら↓ 資金調達活動・パートナ

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          店舗撤退。選択と集中で、農産物加工メーカーとしてのインパクト拡大へ

          4月末で、自社の小売網を、オンライン販売に一本化、実店舗を撤退する。 今後、食品加工ブランドとしての成長によりコミットしていく。 自社ブランド販売の成長のおかげで、「小規模農家の作物を世界スタンダードの商品に変える」という企業ミッションにリソースを集中させられるようになったこと 社員が働きやすく、やるべきことに集中しつつ、私生活とのバランスを取れるような職場への改善の必要性 この2つを考え、今が一本化のタイミングと見た。 事業の成長面から見ても、 当店の商品を評価す

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          感謝の日記

          今回は、感謝の日記を。 社内で新事業が誕生する。 6月から本格始動となる。 8年間の孤独のほとんどは、 事業を一緒に前に進める人材が、 一人としていなかったことだった。 挑戦するようなケニア人は勝手に起業したり、 海外に出ていっているのだろう。 うちの社員でいうと、受け身か挑戦するかでいうと、 ほぼほぼ100%受け身寄りの人材だった。 悪く言ってるように聞こえるけど、実際は人間性はとてもいい。 何百人もの中から選んだ人材だから。 でも、「挑戦はしない」のだ。 「明

          「比較してくる人」から全力で逃げる

          私は子どもの頃、 母親から常に姉妹とか、クラスの人とかと比較されて論評されたので、 そのトラウマで、比較される事が心から苦痛。 生きてる中で一番辛いのは、勝手な比較をされること。 自分自身が、自分のゴールに対して評価されたり、辛辣なフィードバックをもらうのは構わない。 顧客が、他の商品と比べて、他の会社のサービスと比較して、 よくなかったと言われればもちろん即座に成長のため努力する。 でも、関係もない人間から 「比較対象を持ち出される」ことがこの世でいちばんのストレス。

          「比較してくる人」から全力で逃げる

          不安と安堵の繰り返しの日々で

          ケニアで事業をしてる中で感じるのは、 やはり女性は細やかさに長けているということ。 接客やものづくりなどでの丁寧さや親切さは、 傾向として女性が強いなと思う。 ただ、この国の女性は大半がシングルマザー。 夫がいる場合、女性は家庭のことに従事することが多いが、 積極的に仕事を探す女性は、大半がシングルマザーである。 うちのナイロビの社員も、4人のフルタイム+1人のパートの女性、 もれなく全員がシングルマザー。 意図しなくても、シングルマザーがスタンダードなのである・・・

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          既存・新規会員の方へのお礼

          先日、こちらのNoteを書いてから、 数名の方が会員になってくださいました。 心より御礼申し上げます。 正直自分の話をすると、 事業をやっていて、とても孤独です。 自分の価値観に忠実な性格もあり、 かなり内省的性格であることもあり、 協調性も無いタイプなので、 孤独に打ち勝つために文章を書いているというのが正しいかもしれません。 なので、内容的には読み手にとって最高ではないものもあるかと思います。 それは大変申し訳ないなと。。 起業家・経営者は発信を頑張るように!

          既存・新規会員の方へのお礼

          Noteの月額メーンバーシップ会員で、私たちを応援してください

          (2024年2月29日) 2016年からケニアでアルファジリ(スワヒリ語で日の出を意味する) という会社をやっている薬師川です。 小規模農家のサポート〜加工〜流通(小売・卸)までをやっています。 「貧困農村で生産される農産物を世界スタンダードの商品に変え、 世界の人びとの食生活を豊かにする」という企業ミッションのもと、 事業をすすめています。 2024年2月時点で約400名の農村グループ、および個人から 大豆、落花生、アボカド、蜂蜜を主に買いとり、 現在は、味噌系商品

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          社員の育成方法 - 「マイクロビジネス」のローンチで実力を伸ばす

          ケニア人社員オンリーで組成する小売事業チーム。 2023年9月以降、 - 外国人(日本人)幹部は私一人 - 私が資金調達&新規事業に注力できるよう、既存事業を全てケニア人に移譲していく - 学生インターンを戦力として含めない この方針を徹底。 私自身が全神経を注いで、 正社員・現地社員に徹底的育成をすることに決めた。 大胆な決断により、 一度小売売上が、驚愕の2/3近くにまで下がったのが、 この施策で小売事業の月商は大幅に改善。 様々な困難(役所関係・ビザ関係・出産疲

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