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バラ栽培の冬仕事①誘引

冬はバラ栽培のメインシーズン

「冬はバラは咲かないよね?」と思ったあなたは、花をよく見ている方。
植物が好きで、公園や道を歩いていても季節の花にちゃんと意識の行っている方なのだと思う。けど、バラは育てたことがない?
自らを「ロザリアン」だと思われる方、私のように「バラキチ」「バラの僕(しもべ)」だと自認している方々にはおわかりいただけるだろう、そう、「冬こそ我等の活躍する時!」
寒い庭に出て、かじかんだ手にバラのトゲが刺さり、水を大量にザバザバ使うからめっちゃ冷えるし、手袋をしていても手が荒れる。皮の手袋が水浸しになって、ほんとうに寒くて辛い。けど、休みの日を使って朝から晩までやってしまうくらい楽しいし、キレイに剪定されたバラを見ると達成感に包まれる。
初夏の庭でドヤ顔をするために、朝イチの庭でバラの香りを深呼吸するために、辛い冬仕事を乗り越えるのだ。

バラ栽培の冬仕事①誘引

ウィービングローズの誘引

さて、自宅の鉢バラ(約40鉢)はまだこれからなのだが、バラ栽培のボランティア兼お勉強をさせていただいている、兵庫県立フラワーセンターのつるバラ誘引から2023‐2024のバラ栽培の冬仕事を開始した。
12月3日からウィービングローズの誘引に始まり、年が明けて、ガゼボのモッコウバラの大物に挑んだ。

ウィービングローズの誘引ビフォーアフター

ウィービングローズは台木になるノイバラの枝の150cmから180cmの場所に咲かせる品種のバラの芽を継いで、高い位置から枝垂れるように仕立てる。
誘引には脚立が必須で、太いシュート(新しい枝)等は曲げるのに技も力もいる。大きなトゲの品種などは「誰やこのバラでウィービングなんか作ったんは!」と悪態付きながらの作業である(笑)
枝を折り曲げて固定する人と土台と枝を結ぶ人、二人がかりで1本のバラに1時間余りかかる。それが約70本…。3月末までに終わらせる作業であるが、昨年より天候が良いこともあって、今年は順調に進んでいる。

2023年のウィービングローズの様子

ガゼボのモッコウバラの誘引

そう、ウィービングローズが順調なので、年始早々、芝生ガーデンのガゼボにあるモッコウバラに取り掛かることになった。
モッコウバラはバラの中でも早咲きで小さい花がたくさん咲くのでとても可愛い。病気も虫にも強くて、トゲもほとんど無くて危なくない。初心者向け、………確かにそうなのだけど、めっちゃ伸びる。枝が伸び放題で大暴れである。初心者にすすめるか?と聞かれるなら「広いお庭があるのなら」と答える元気の良いバラだと思う。

ガゼボのモッコウバラ

誘引を外すのも一苦労。ガゼボの中にも枝が伸びているし、枝も絡まっていてなかなか外せない。それでもなんとか引きはがして、ひとりが誘引しないシュートや枝を身体ごと使って押さえておいて、一人が誘引する枝と土台を両手で握って持って、一人が結んでいく。3人で13時からスタートして、終了は15時、2時間がかりという大物を片付けた達成感たるや!

12月に始まり3月末までに終わらせる、バラの冬作業、ようやくこれからが佳境。また折を見て記事にしていきたい。

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