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納得させる1本

土曜日、稽古に
待ちに待った杜若がやってきました

年1回しかやってこない
いえいえ最近では
年に1度もお目に掛かれない杜若

ワクワクであります
ドキドキであります

こういった特殊な花材は
きちんと基本にのっとっていける方が無難だし
美しさも際立つんだけど

数年前、ある講師が
「今回たくさんスタンダードをいけたから
 最後くらいは自由にいける」と
自由にいけた杜若が最高にカッチョよかったので
数年越し、満を持して杜若を自由にいけようと
意気込んで鼻息も荒く
京都へ乗り込んだでアルのです

花器も赤いどらまてっくなガラスを大発見

どうやら新人さんのようであります

どうだべか?
(急に岩手弁)

一応水切り葉もいるぞよ


さてここで講師からの指摘

ガラス花器にいける場合
・仕掛けを見せてはいけない
・ガラスに木などの突っ張りは使わない
 (ガラスは繊細なので割れることがあるため)

これをクリアしてないとのこと


やっぱすか、であります

言い訳させていただきますと
この2本の枝、すっきりきれいに
見せてもいいようにのびやかに入れたんだけどな

それに突っ張ってないし


ここで講師からの提案

「わたしはこの2本線ぜんぜん嫌じゃないけど
 一定数、嫌う人がいると思いますよ
 この2本線が絶対に必要と思わせる
 花器の上に納得させる1本の枝が欲しかったわね」


【いけばなは引き算】

よく言われる言葉です

稽古では無用な線や花がある、と
抜かれることが大半だけど
たまに説得力が足りない、と
足されることがあります

今回もすっきりシンプルに
まとめることばかり考えてて
納得させるもう1本という発想がなかったです


成る程なぁ、
さすがでアルヨ、と
しみじみ感動の稽古だったのでしたまる

次回、
杜若について詳しく説明しようではないか、の巻

そもそも『杜若』ってなんて読むの?
って方もいる?いない?



いけばな教室 西宮
へなうさ工房:甲子園球場そば
090-8214-8739(葉に意思、花咲く)
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