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性的マイノリティについて

この記事を開いてくれた人はどんな人なんだろうな、って考える。
自分が性的マイノリティに当てはまる人かな?
周りに性的マイノリティに当てはまる人がいる人かな?
自分や身の周りには関係ないけど、この話題に純粋に興味がある人かな?

どれでもいいんだけど、私が思うことにいて、書いていくね。

まずは、性的マイノリティって何?っていうことから書いていこうかな。
意味合い的には、性関連のあれこれについて、『少数派』の人のこと。
性関連のあれこれって何?って話なんだけど、これは大きく分けて3つある。

1つ目は、『性自認』について。
つまり、「自分の性はどんなですか?」ってことね。
これは大まかに分けて4パターンある。
男、女、男と女両方の要素がある、男と女のどちらでもない感じがする。
この4パターン。
これは実際の自分の身体の性別とは関係なく、自分で自分のことを、どんな性別だと思っているか?ってこと。
多くの人では『性自認』は『自分の身体の性別』と一致しているから、一致していない人がいわゆる性的マイノリティっていうことになるね。

2つ目は、『性表現』について。
つまり、「自分はどんな性を表現したいのか?」ってこと。
これも基本的には4パターンかな。
男、女、男と女の両方、男と女のどちらでもない。
例えば、身体の性別は男で、自分でも自分のことを男だと思っているけど、自分は女性らしい表現をしたい!みたいなことがある。女装家の人たちのなかには、これに当てはまる人もいるのかな。
あるいは、身体の性別は女で、自分でも自分のことを女だと思っているけど、『女性だ!』っていう目で見られるのが嫌い。だから、男性っぽくも女性っぽくもない、中性的な髪形や格好をしていたいんだ、っていうこともあるね。
多くの人は、自分の身体の性別に合わせた性表現を行うことが多いから、そうではない人が性的マイノリティっていうことになるね。

3つ目は、『性指向』について。
つまり、「どんな性の人が好きですか?」ってこと。
これは『性自認』や『性表現』に比べると、色んなパターンがあるね。
男の人が好き。女の人が好き。どっちも好き。どっちも好きじゃない。
その4パターンに加えて、どんな『性指向』の人が好きなのか?『性自認』と『自分の身体の性別』は一致している方がいいのか?そうじゃないほうがいいのか?どういう『性表現』の人が好きなのか?っていうことも加わってくる。
わかりにくいかな。
『男の人が好き』っていうのと、『同性愛者の男の人が好き』っていうのでは、対象となる相手はちょっと変わってくるよね?
『男の人が好き』っていうのと、『身体は男の人で、内面は女の人が好き』っていうのも、全然違う。
『男の人が好き』っていうのと、『女装をしている男の人が好き』っていうのも違うよね。
そんなふうに、いろんな要素が組み合わさった上で、「どんな性の人が好き?」っていうのが、この『性指向』ね。
多くの人は、『自分に対して異性となる性別の人』かつ『性自認と身体の性別が一致している人』かつ『自分の身体の性別と同じ性表現をしている人』かつ『異性を好きという性指向を持っている人』を好きになる(これがいわゆるノーマルと呼ばれるやつ)から、そうではない人が性的マイノリティっていうことになる。

ちょっとややこしかったけど、性的マイノリティに当てはまるかどうか?っていうのは、基本的には上記の3つによって判断されることになる。
次に、有名な単語について少しだけ説明するね。

レズビアン・・・女性を好きな女性のこと。同性愛者。
ゲイセクシャル・・・男性を好きな男性のこと。同性愛者。
バイセクシャル・・・男性も女性も好きな人のこと。両性愛者。
トランスジェンダー・・・性自認と自分の身体の性別が一致していない人のこと。
クエスチョニング・・・自分の性自認や性指向がわからない、決まっていない人のこと。
インターセックス・・・身体の性別が男性と女性のどちらでもない(性分化疾患の)人のこと。
アセクシャル・・・他人に対して性的な魅力を感じない(誰に対しても性的な興奮を覚えない)人のこと。
これが昨今よく耳にする、LGBTQIA+というやつだね。
ちなみに、+というのは、LGBTQIA以外にも色んな種類の性的マイノリティがあるよっていうこと。+αってことだね。

+の部分に当てはまるものに何があるか、ちょっとだけ紹介するね。
Xジェンダー・・・性自認が男性と女性のどちらでもない(両方、あるいはどっちも違う)人のこと。
アロマンティック・・・他人に対して恋愛感情を抱かない(恋愛的な意味では誰のことも好きにならない)人のこと。
パンセクシャル・・・相手の性自認や性指向などに関係なく(相手の性をあまり認識・考慮せず)、どんな人に対しても性的魅力を感じる人のこと。全性愛。
オムニセクシャル・・・相手の性自認や性指向を認識・理解はしているが、それはそれとしてどんな人に対しても性的魅力を感じる人のこと。全性愛。
色んな知らない言葉がいっぱいあるね。
まだまだ色んな言葉があると思うから、気になる人は調べてみてね。
ちなみに、パンセクシャルとオムニセクシャルって似てない?なんでこんな細かく分類してるの?って思ったかもしれないけど、それについて言及してるのは、単に筆者がオムニセクシャルだからです。自分に関係あることには詳しくなるのです。

性的マイノリティについて、大体わかってもらえたかな。
そのくらい知ってるわ!って感じかもしれないけど。
ああ、そもそも、なーんか『マイノリティ』っていう言葉の響きが嫌だなって思う人、いるかもしれないね。差別用語だっていう人もいるのかな?
少なくともこの記事では、別に悪い意味では使ってないよ。
大多数、に比べて数が少ない、っていう、ただそれだけのこと。悪いことでも何でもないし、ただの事実としての、マイノリティ。
『ノーマル』って言葉は確かにあんまりよくない気はするね。
普通。普通ってなんだっていう。
何が普通かは人によって違うから、マジョリティのことも、ノーマルとかいう曖昧な(傲慢な)言葉じゃなくて、正確に分類した方がわかりやすいよね。
シスジェンダー・・・性自認と身体の性別が一致している人のこと。
ヘテロセクシャル・・・自分とは異なる性(男性なら女性、女性なら男性)を好きになる人のこと。異性愛者。
みたいなふうに。

で、ここからは、私が性的マイノリティについて思うことなんだけど。
私が性的マイノリティに当てはまる、っていう上で思うことなんだけど。
私が言いたいのは、端的に、こういうことです。

まじでもう好きにさせてくれ!!!!!

なんかこう、「性的マイノリティって意味わかんない」っていうのなら別にいいんだよ。
誰にでも、私にでも、知らないことや理解できないことなんて山ほどある。そんで、今まで全く知らなかったことに突然直面してしまうと、びっくりして固まっちゃったり、半身引いてしまうこともある。
それは仕方がない。というか、反応として、自分の意志ではどうしようもなく、自然にそういう驚いた反応が表情や動作に出てしまうことはある。それはすごくわかる。ある意味で当然の反応ですらある。(猫がきゅうりを見てビョーン!って飛び跳ねて逃げるのに似てる気がする。きゅうりは何も悪くないし別に危険性もない。)

ただ、「そういうのっておかしいよね」とか「正してあげなきゃ」とか、「理解して受け入れてあげなきゃ駄目だよ」とか「みんなで認めてあげようね!」とか、そういうの。
そういうの、まじで、うざったくて仕方がない。
あの、本当に余計なお世話なんで。
私があなたに迷惑をかけてない以上、そして私があなたを否定していない以上、あなたも私にそれらのことをしないでほしいし、変に干渉してこないでほしい。まじで。

多様性を受け入れる、とかって、聞こえはいいけどさ。
あなたが私のことを「受け入れてあげよう!」って思ったからって、それがどうしたの?って話で。
え、受け入れてもらえない限りは存在しちゃだめってこと?
受け入れてもらえてようやく、「いたんだ!」って気付いてもらえるってこと?
いや、別にいいんで。こっち見てくれなくていいんで。あの。
っていうかその、「自分は他人を認めてあげる側だ」っていう、確固たる自信というか、上から目線、なんなんですかね。上司か?
認めてもらえなくても、受け入れてもらえなくても私はここにいますし、私が存在するかどうかってあなたに別に関係ありませんし。なんか謎の「優しくしてあげなきゃ」みたいな憐みの目をして手を差し伸べてくるの、申し訳ないんですけど、すげえ気持ち悪いです。ごめんだけど。
興味を持ったり、理解しようとしてくれるのは嬉しいよ。でもそういうのは、自身の勉強と言うか、自分の中で知識として完結させるっていうのでいいと思うんだよね。
わざわざ、「優しくしてあげなきゃ!広い視野で見てあげなきゃ!」みたいな姿勢を見せつけてくるの。いらないです。本当に。

まあ、もちろん、石投げられるよりはましかもしれないんだけどさ。
あくまで私の、個人的な感覚だけど、石を投げるのも「認めてあげなきゃ!」って優しくするのも、私の中では同じくらい『差別』なんだよね。
こう、なんていうのかな。
私とあなたは違いますよね!!!!!って大声で主張してるような感じ。
そんで、違うから石を投げよう!とか、違うから慰めてあげよう!みたいな。
いやいや……、そっとしておいてくれればそれでいいんで。
私とあなたが違うから何?それがどうしたのよ?まじで。
大体みんなどこかしらは違うから。同じ人間なんかいないから。

えっ!?あなたは目の色が青なんですか!?そんな馬鹿な……!気持ち悪い!世の中にはカラーコンタクトというものがありますから、黒とか茶色に矯正したほうが絶対にいいですよ!あっ、でもこんなことを押し付けるのは時代的によくないのかな!?ごめんなさいね、目の色が青色のあなたのこともちゃんと受け入れてあげないとね。そういう色でも、別にいいんじゃないかしら?うん。いいと思うわ。私はね。

おかしいでしょ。
そんなこと言う人いないでしょ?
性別に関しても同じことだよ。目の色が私とあなたで違うからってなんやねん。性に関するあれこれが私とあなたで違うからなんやねん、と。

まあ声を上げる必要性、っていうのはわからなくはないよ。
政治とか、法律とか、そういうことに関しては、主張は絶対に必要だよね。
同性婚を認めるかどうか、みたいな話ね。
私の感覚としては、「特にデメリットがなければ、みんなしたいことができるほうがいいんじゃないの?」「今急に変な方向に変えるってわけじゃなくて、元々困ってる人たちはいて、その人たちが困らないように変えていけたらいいねってことでしょ?」くらいに思ってるんだけど。
で、そういうの、変に騒がないで、当然のことをするように粛々と進めていってくれるとありがたいんだけど。
大きい声で言わないとわかってくれない、みたいな人は何故か存在するから(馬鹿なんかな?って思ってるけど)、そういう意味で「多様性を認めましょう!」みたいな活動は必要ではあると思う。

でも、なんか、なんていうのかな。
政治を変えよう!住みやすい世界に!っていう活動をしてるわけでもなく、選挙だって絶対毎回は行ってないような人たちがぎゃあぎゃあ騒ぐの、まじで鬱陶しいです。
色んな人がいるね、っていうただそれだけのことに関して、そんな騒ぐ?
ほっといてくれよまじで。好きにさせてくれ。
っていうのを、めちゃくちゃ思う。

そういう話でした。



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