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【2-49】雪に埋もれた春と試作品に囲まれて(~696日目)

今年も雪降ったわい

今年は暖冬だっていうんで、雪は降っても積もったりはしないんだろうな~などと、たかをくくっていたら、見事に降りましたよ…雪。

まっしろ

ところで「タカヲククル」って、自分が思っている意味は正しいかしら。
と、念のため意味を調べる。
自分が思い込んでいる言葉が、実は違う意味だったり使い方を間違えていたりすることって割とあったりして、しかもそれを指摘される機会も減るために、間違ったまま使い続ける現象が起こる。
会話の中で間違っているのもそうだけど、読んでくれている人の数に関わらず、文字に残すなら間違っていない方がいいよな…と思ったりして。


さておき。
雪が降る時って、「しんしん」って音がするのね。
東京でも雪が降れば大騒ぎで、豪雪地帯の人からしてみたら大げさに見えるのかもしれないけれど、そもそも雪に対しての耐性が低すぎるわけなので、ほんの少しの雪でも騒ぎたくなるのはわかる。

秩父地域、寒さは厳しいけれど、雪はそれほど降らない(なぜなら降水量が少なく乾燥している地域だから)と聞いていた。
なので、2年連続の雪を見ながら、この量だと「それほど降らない」なのね…と、改めて認識の違いを再認識。

家の前の道路は、去年と同様に地元の建築会社さんがブルトーザーどかしてくれるので、心強い。
養蜂場がある場所は、急な坂道を上ったところにあるので、道が通れるようになったところで、様子を見に行った。

雪に埋まる養蜂場

電気柵を取り付けてくれたH氏から連絡が入る。
「電気柵雪に埋まってると漏電しちゃうけど…」

…アウト。埋まっとる。

自宅よりも少し標高の高い場所にある養蜂場は、雪も多かったみたいで全体が雪に覆われている。
誰も通っていない雪の中、スボスボはまりながら突き進む。

長靴埋まる…
行って帰って

とにかくこの状況を打破することが先決。雪遊びしたい、カマクラ作りたいなどと、浮かれたことを考えている場合ではないぞ、私。

きれーい!

電気柵の一段目の周囲の雪をかき分ける。
陽が差してきて、気温はそれほど低く感じない。
ミツバチ達も数匹外に出て飛び回ったりしている。

かまくら…

雪が降っても気温が下がっても、太陽が出ている時間は長くなってきて、春はすぐそこまで来ているのを、ミツバチ達は知っている。

梅も
みつまたも
ラベンダーかきわけた

誰にも教わっていないのに、なぜそれがわかるんだろう。
今巣箱にいるミツバチ達は、女王も含めて全て去年の今頃生きていた個体はいない。全て入れ替わって違う個体なのに。
すごいねぇ、君たちは…。

自分が気に入っている物

音楽でも映画でも小説でも漫画でも。
自分が好きな物や気に入ったものを、誰かに教えたくなったりするのって、好きなものについて自分以外の人と語り合いたかったりする欲求があるからっていうのもあると思うんだけど。

私自身は、人におすすめするのはあまり得意じゃなかったりする。
なぜなら、人から何かを勧められて、自分にはハマらなかった場合「どうだった?」と聞かれて「イマイチでした」って言いにくい。
私はイマイチだったけど、相手の好みを否定したいわけじゃないしなと。

共感を求められるのは苦手だけど、共感してほしかったりされた時の嬉しさみたいなものはわからんでもない。

この辺の事って、あまり考えすぎることもないって思う部分もあるけど、はちみつを含めて自分がモノづくりをしていて、それを誰かにお届けするということを生業にしている以上、どういう伝え方をするのかということは、かなり慎重に考えている。

私は自分が作っているはちみつは、自分が気に入るものだけを売りたいと思うけど、味については好みがあると思うので、必ずしも気に入ってもらえるとは限らない。
応援の気持ちを込めて、手に取ってくれている人もたくさんいて、それはとても嬉しい事だし、何かを手にするときに作りての考えや行動も商品の価値に含まれるということは多分にある。
そのうえで、そのものを気に入って必要としてくれる人がいるなら、絶対の自信を持ってお届けしたいと、そんな風に思っている次第。

アイデアを成仏させること

冬の間、養蜂と同時に木工にも携わっている。
この期間は、圧倒的に木工に時間を費やしている。

私の本業はあくまでも養蜂だし、色々な事に手を出せるほど器用でもなく、ましてや自分一人でできることに挑戦したいという軸があるので、大風呂敷を広げる気もないのだけど、活用したい欲求が出てきた。

まだまだ、試作品…

ダリアブロックを作るのに、ヒノキを利用しているのだけど、とにかく香りが良い。
鉋屑、大鋸屑と呼ばれる木のかけらは、「クズ」なんて呼ばせたくないくらいのいい香りがするので、作業をしている自宅は高級旅館のような香りに包まれている。(高級旅館の香りは知らんけどイメージ…)

養蜂をしているので、基本無臭のものを使っていることもあって、天然のヒノキの香りが負けることもない。
入浴剤の代わりに使ってもほんのりといい香りがする。

新たな加工品を作ったり、作業を増やす時間もないけれど、ほんの少し工夫して必要としてくれる人に届けることができたらいいなと。

テレビを含めメディアではよく「アイデア商品」なるものが特集される。
そんなものを見ていると、自分が思いついたことがもしかしたらすごく素晴らしいアイデアなんじゃないかなどと、妄想したりしてしまう。
実際には、発送を形にして、宣伝して、販売して。
そういう全てを含めて初めて商品になる。

人の仕事に対しては、リスペクトしたいという思いがある。
自分一人ですべてができるわけでもなく、今だって一人で生きているような顔をするつもりは毛頭から毛根に至るまでするつもりはない。
周りの人に助けてもらいっぱなしなことは百も千も万も承知している。

だからこそ、自分が少し思いついたことに人を巻き込んだりする前に、まずは自分が形にしてみたいと思ったりしていて、自分のアイデアや思いつきを成仏させるのは自分だろうと。

商品化のその前に

というわけで、試作品を作ってみたりしています。
勿論、素材は地元の人の協力無くしては手に入らないので、こんな思いつきを形にしたいのだ~という相談にも乗ってもらって、結局一人でやっているわけじゃないのよねん…と。

まだまだ模索段階。
完全に商品として出来上がってから、ブログに乗せたり宣伝した方が良いのかもしれないけれど、養蜂もそうだけど試行錯誤しながら生きていく様を、さらけ出していくスタイルなので、少しずつ進んでいく様子を応援してもらえたら嬉しいでっす。

『ひのきのしずく』

まだまだ試作品

『ひのきのかけら』

タンスとかに入れても
お風呂にも

くるみの殻も可愛いので、そのまま販売してもいいけれど、炭づくりに挑戦してみました。
我ながら、想像以上に素敵な炭ができました。
カラカラといい音がする~。
ああ、これ、かわいすぎる~。

『くるみのねいろ』

小さくなった
か、可愛らしい

さて、どうなる事やら。

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