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【2-52】行ったり来たりしながら(~717日目)

二月は逃げる

今年も恒例になった「二月は逃げる」を言っておこう。
毎日やりたいことは山ほどあって、手を付けられずに放置している様々な「積〇」が山積みの「積積」状態になっている。

暖かい日も増えてきて、春を知らせる花たちが咲き始め、お日様に誘われてミツバチ達も少しずつ飛び始めているのに、こちらは焦りばかりを募らせている。

福寿草とミツバチはお似合い🐝


比べるわけではないけれど、誰にも教わっていないのに、何かを感じ取って自分の仕事を全うしているミツバチ達に尊敬の念が湧く。

当たり前の変化

去年もそうだったけど、本格的な春を迎える前に、何度か寒さが戻ってくる。今年も同様。
どんなに春が早くなって、夏がめちゃくちゃ暑くなって、冬は暖冬だとしても、程度の差はあれ2月に寒さが戻ってくる。

雪景色になったわ

それほど寒くないし、スタッドレスタイヤをノーマルに履き替えようかしら、などと思っていたけれど、面倒くさがってそのままにしておいたのが、功を奏した。「積」も悪い事ばかりではない。

コンクリートのマンションに比べれば、古民家の寒さは厳しい。
エアコンだけでは、到底やり過ごすことはできず、灯油ストーブを手放すことはできない。

ストーブがデデン

基本的には、使いきれずに残した灯油を一年後に使うのは推奨されていないので、使い切ってしまいたい。
追加で購入するのをためらっていたけど、渋々40L購入。
1リットル100円以上なので、軽く4000円を超える。
冬の間は、日中自宅で作業をしていることもあって、灯油代もかさむ。
月におよそ100L消費している。

これで最後にしたい

生活が変われば、お金がかかる部分も変化する。
車に関わるお金を含め、ガソリン代や灯油代、浄化槽処理代。
今まで考えてもみなかったところにお金がかかる。
その代わりに、食費や飲み代は圧倒的に減った。

自分が思っている「当たり前」って、ものすごく狭い範囲の中のことだったんだよなと、暮らしが変わって改めて思う。

梅のつぼみ

2年間の振り返り

養蜂を始めて丸2年。
来年は、3年目に入る。

1年目は、巣箱を見たこともない状態からのスタートだった。
養蜂だけじゃなくて、暮らし方も一変して何もかも初めて尽くし。
畑を耕して、種を蒔いて苗を植えることも。

あれよあれよという間に一年が過ぎて、冬越しだって見様見真似。
冬を越えた群も調子が悪く、春の立ち上がりも間に合わず、無残な結果になった。

2年目。
アパートから古民家に引っ越して、暮らしも変化していく。
調子の悪い群を前に、何が悪かったのかを知ろうとした。
と同時に、販売していく道も開拓しなくてはならない。
ちゃんと自信を持てる蜂蜜を作るのが大前提だけど、売らなくては生活していくことはできないし、生活できなければ養蜂も続けられない。

農作業もその一環。
ミツバチ達の環境を整えるための農業でもあるけど、自分が生活を成り立たせていくうえでも、必要だと思っている。
ハーブも、食べ物も、確信を持って作ったものを届けたい。
嘘偽りなく、きちんと説明できるものを作りたい。

自分の思いと、養蜂や農業の技術の無さがかみ合わずに、空回りする。
そして、今年。

3年目の養蜂について

8群で冬越しをしたミツバチ。
残ったのは、3群のみ。
正直、今年の冬越しも悲惨な結果になった。
解雇されるレベルの成績。

ただ、2年目と違う部分がある。
越せる群と越せない群を冬越し前におおよそ予想できていたこと。
何故、冬越しをできなかったのか、原因がわかっていること。
越えることができた群は、2年目に比べて調子が良いということ。
目の前の結果は1年目と同じでも、自分が得られたものは違っていると信じたい。

来月、新しく6群お迎えする準備を進めている。
セイヨウミツバチを飼育する場合、ミツバチの群れを手に入れる方法は様々あるけど、一般的な方法として業者から購入する。
群の大きさにもよるけど、一番少ない群で五万円ほどが相場。
群の大きさっていうのは、働きバチの数や卵や幼虫がどれだけいるか。
どれだけ大きい群でも、女王は1匹しかいない。

3月に届いた群を育てて、5月から6月の採蜜までにどれだけ産卵させて群を増やしていくことができるかが技術の違い。
まだまだド素人レベルの技術しかないけれど、それでもできることの全てをやっていきたいと思っている。

えひめAIを作ったり

焦る気持ちも行ったり来たり

人の仕事を引き継いだわけでもなく、学校で学んだわけでもなく、今までに経験したことのない事を、一から始めるのは難しい。
地域おこし協力隊という制度を利用させてもらえていることは、恵まれていることだと思っているけれど、3年間限定の猶予期間。
この3年の間に、独立できるだけの技術を身につけて販路を開拓していくのは、簡単な事ではないと痛感している。

正直、めっちゃくちゃ焦る。
変な夢見るくらいに焦っている。
ただ焦りの質が今までと違う。

今までは、
「テストの点数悪い(親に怒られたくない)」
「宿題間に合わなかったらどうしよう(先生に怒られたくない)」
「期日までにできなかったらヤバイ(先輩に怒られたくない)」
「プレゼン資料できてない(上司に怒られたくない)」
「納品間に合わない(お客さんに怒られたくない)」
「寝坊した(怒られたくない)」

怒られたくない=がっかりさせたくない
がっかりさせたくない=自分ができないと思われたくない

全ての基準を自分じゃなくて他人に委ねてしまっていたんだと思う。
他人から評価されることをしようとして、評価されなければ自分の気持ちがどうであれ、やってないも同然のような感覚になる。

今の私は、物凄くシンプルに悔しいし、焦っている。
蜂蜜を食べてくれた人が、美味しいと言ってくれたり、応援してくれたり、そんなことがあって頑張れている。
だけど、誰にも評価されなかったとしても辞めたいとは思わなくなった。
そのくらい、養蜂が楽しい。悔しくて難しくて泣きたくなるけれど。

おやつも自作

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