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【3-2】養蜂シーズンが始まると(~731日目)

風が運んでくるもの

春の足音はそっと寄り添ってきてくれるような生やさしいものではなく、畑のシートや巣箱周辺の道具なんかを吹き飛ばしながら、近づいてくる。
更には、花粉や埃も巻き上げてくるので、正直しんどい。

こればっかりは気の持ちようってわけにもいかず、薬を飲んでいても防ぎきれない花粉症の症状に悩まされる。

ミツバチのお世話をするときには、面布を被っているし、誰にも見られていないのをいいことに、中で鼻水をだらだら垂らしっぱなし。
くしゃみでミツバチ達を驚かせないように我慢しながら作業を進める。

花粉団子運ぶ

匂いも重要な要素だと思っているので、マスクもしたくない。
なんだか頭がぼーっとしてくるけど、それは花粉のせいじゃなくていつもの事か…。

それにしても、去年の今頃と比べると、一週間くらい遅い気がする。
去年は暖かくなるのが早すぎて、ミツバチの成長が追い付かなかった。
どれだけ気候が変化しても、技術があればある程度は対応できるはずなのだけど、私はまだまだ経験が足りない。
多少の変動にはびくともしないようになるのが目下のテーマ。

ふきのとう、出てきた!

養蜂シーズンが始まる

養蜂シーズンは、徐々にというよりは片足を突っ込んだらズブズブと全身飲み込まれていく感覚。
巣箱を開けて、春のミツバチの様子を観察しつつお世話を始めると、次から次へとやりたいことがあふれてくる。

増えてきたぜ🐝

寒い期間、色々と調べて準備を進めてきたつもりだったのに、実際にお世話を始めると、あれもしなくちゃこれもしなくちゃと、結局バタついている。
頭の中で考えたことを現実に反映するのがうまくないのだ。

ジャガイモも植えたいしさ
畑も準備したいしさ

作業をしていると、頭の中にTODOリストがモリモリ湧いてくる。
忘れないようにして作業後にメモを取るけど、湧いてくる量の方が多くて追い付かなかったりする。
脳が煮えている。

美味しい蜂蜜の定義

「美味しい」っていうのは、ひとつじゃない。
多くの人がそう感じるものもあれば、少数派だけど猛烈に好みだという場合もあるけれど。

そのうえで、口に入れるもの全てが美味しくないとダメという場合もあるし、基本的には養分が取れれば味は何でもいいという人もいる。

蜂蜜は苦手という人がいる。
食べ物の好き嫌いって、最初に食べたものの印象が強いように感じる。
産まれて初めて食べたものが、自分にとって美味しく感じなかった時に、それの印象は「苦手な物」としてインプットされてしまう。

どんな食品も個体によって味に違いがある。
イチゴ味、コーヒー味、抹茶味。
どのフレーバーにも言えることではあるけれど、本物とフレーバーは似て非なるもの。
はちみつ味もしかり。
中でも「はちみつ味」と言われた時に頭の中で想像する味は、人によってかなり違うんじゃないか。

自分が養蜂をやっているから、こだわり強くなっているせいもあるか汗

色々な蜂蜜を食べ比べると、その味の違いに驚く。
蜂蜜は苦手、という印象を持っている人も、全く違った印象になる蜂蜜が木っとあると思う。
美味しい蜂蜜に出会いたいと思ったら、養蜂家さんの顔が見えるものを食べてみてほしい。
好みのはちみつに出会える確率はグッと上がると思う。

映える写真を撮れるようになるのも目標

蜂蜜は高価な物かもしれない。
食べなくたって生きていかれるものに、お金をかけたくない人もいるのは、とっても良くわかる。
だけど、本当に好きになってくれたら、この値段に理解をしてもらえると信じて、今日も正直な蜂蜜を採り続けようと思う。

スマホに依存している

そもそも脳内を整理するのがあまり得意ではない。
だからと言って他の能力で補えるほどのギフトを持ち合わせてもいない。
残念。

残念がっていてもお腹は空く。
何とか生きていくためには、使えるものを工夫していくしかない。
そういうわけで、スマホに依存をしている。

●毎日日記をつける。
主にやったこと、行った場所、会った人。
他に頭に湧き出てきた具体性のない事柄。
言葉で検索できるので、適当に言葉を放り込んでおくことで、あとからいつ何をしたのかが探し出せるので便利。

●買い物に行った時に忘れないようにメモをしておく
買い物は不便な場所ということもあるので、行った時に買い忘れが無いようにしたい。
そのためにも、必要だと気が付いた瞬間にスマホにメモをしておく。
急ぎのものとそうでないものは別のフォルダに。

●養蜂、お世話をした内容
内検をした日、内容を全てメモ

とにかく頭の中に浮かんできたことは一旦スマホにメモする。
なので今スマホを無くしたら、恐らく真っ白になって燃え尽きる。
人とつながるツールとしての依存というよりは、脳内のメモリが足りない分、スマホに頼っているのだ。
分厚い手帳を持ち歩いていたころの自分に、教えてあげたい。
便利な未来も悪くないよと。

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