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養蜂3年目

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記事一覧

【3-11】蜜搾り…この日のための一年(~797日目)

【3-11】蜜搾り…この日のための一年(~797日目)

はちみつ搾り

今年も何とか、蜂蜜を搾ることができた。
私は、はちみつを搾る専門なので、自分の一年間はこの日のためにあると言っても過言ではない。

養蜂家と言っても、ハウス栽培の植物の花粉を媒介するポリネーション用にミツバチを育成している人もいれば、セイヨウミツバチではなくてニホンミツバチを育てている人もいる。
飼育している群だって、1群の人もいれば数百群飼育している人もいて、実はかなり幅広い。

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【3-10】はちみつを搾るまであと少し(~789目)

【3-10】はちみつを搾るまであと少し(~789目)

ミツバチの分蜂

去年は少し心許ない状況だったけれど、今年は新しい群を導入したので何とか元気に過ごしている。
正直に言ってしまえば、自力で強群を仕立てたとは言えず、養蜂家と名乗るなんておこがましすぎる状態。
それでも、元気に飛び回るミツバチを眺めているときは、至福のひとときであることに変わりはない

最近みつばちの分蜂が世間を騒がせている。
養蜂場で管理されているミツバチも、同じことが起こりうる。

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【3-9】養蜂体験とみつばちの分蜂(~782日目)

【3-9】養蜂体験とみつばちの分蜂(~782日目)

養蜂体験

実は日本は祝日が多い国なんだそうな。
引き換え有給取得率は低い。
つまり、祝日に外出する人が増える。

世の中はGWとかで、普段とても静かな町もそれなりに人が多い。
かくいう私も、日頃時間を作るのが難しくてなかなか会えない友人が遊びに来てくれた。
来てくれた人には、もれなくミツバチに会ってもらう。

養蜂だけじゃないけれど、それを生業にしている人がやっていることを、そのまま体験するのは

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【3-8】大きな買い物をしたあとは(~775日目)

【3-8】大きな買い物をしたあとは(~775日目)

植物の表裏

今年は藤の花が裏年のようだ。
表年と裏年があるのか、はたまた去年の気候が藤に合ったのか定かではないけど、去年はあちこちに藤の花が咲いていて、藤の蜜が多く入った。
今年は去年に比べると藤の花は少ない。
その代わり、山桜の時期が遅めだったので桜の蜜が多いようだ。

そういえば、タケノコは今年が表年らしい。
私の比較データが去年と今年の二年分しかないけれど、確かに去年も掘らせていただいた地

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【3-7】はちみつの価値と値段のつけ方について悩むよね(~768日目)

【3-7】はちみつの価値と値段のつけ方について悩むよね(~768日目)

花が咲くタイミング

3年目の春。
経験が少ない事はどうしようもない事で、そこに対していくら足掻いたとしても仕方ないし、変えられないことに目を向けるよりも、自分にできることをしていこう。
なんて頭ではわかっているけれど、いつも安定して過ごせるわけもなく、ましてや周りから見えないように水面の下で優雅に足掻けるわけもなく、なかなかに取り乱して過ごしている。

他の地域の養蜂家さんたちのSNSは、いつも

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【3-5】ラストイヤーのプレッシャー(~754日目)

【3-5】ラストイヤーのプレッシャー(~754日目)

ラストイヤー

協力隊の報告会も無事(?)終了。
いよいよ、今年度がラストイヤー。
泣いても笑っても、今年度が勝負。

協力隊は、お給料が出てるんでしょ?
はい。出ています。
もうね、これに関しては「ありがたい」しかない。
後ろ指刺されようと、皮肉られようと、生活できるだけのお給料をもらえることには代え難し。
腹が減っては戦はできぬのです。
腹さえ減っていなければ、戦う力になるかはわかないけれど。

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【3-4】ミツバチをお迎えする(〜747日目)

【3-4】ミツバチをお迎えする(〜747日目)

ミツバチを購入する

ミツバチを飼ってから、よく聞かれること。
「ミツバチってどうやって手に入れるの?」

日本ミツバチは、テレビなどで特集されていたりするので、身近に感じる人も多いだろうし、イメージも湧きやすいと思う。
巣箱を置いておいて、群れが入ってくるのを待つ。

セイヨウミツバチについては、あまり知られていないのか、巣箱を置いて捕まえると思われることも多い。

セイヨウミツバチとニホンミツ

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【3-3】突風にも逆風にもめげず(〜740日目)

【3-3】突風にも逆風にもめげず(〜740日目)

突風に吹き飛ばされ

ビョービョーと風吹きまくり。
家も吹き飛ばされそうな勢い。
養蜂場のあれやこれやが吹き飛ばされそうなので、心配で見に行く。

着くなりドヒャー!
防草シートは捲れてバフバフしてるし、巣箱の屋根の上のトタンはぶっ飛んでるし、なんならコンクリートブロックまで吹っ飛んでるー。

こんな時は、写真撮影する余裕もなく、ドヒャドヒャしながら駆けずりまわる。
写真撮っておけば良かったーと思

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【3-2】養蜂シーズンが始まると(~731日目)

【3-2】養蜂シーズンが始まると(~731日目)

風が運んでくるもの

春の足音はそっと寄り添ってきてくれるような生やさしいものではなく、畑のシートや巣箱周辺の道具なんかを吹き飛ばしながら、近づいてくる。
更には、花粉や埃も巻き上げてくるので、正直しんどい。

こればっかりは気の持ちようってわけにもいかず、薬を飲んでいても防ぎきれない花粉症の症状に悩まされる。

ミツバチのお世話をするときには、面布を被っているし、誰にも見られていないのをいいこと

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【3-1】ゼロから養蜂3年目突入(~724日目)

【3-1】ゼロから養蜂3年目突入(~724日目)

3年目突入

3月8日はミツバチの日である。
ただの語呂合わせだろうけれど、冬を越えて春を迎えるミツバチ達のお世話を本格的に始める目安としても、なんとなくしっくりくる。

あっという間に丸2年が経過して、6-3-3教育を受けてきた身としては、なんとなく無意識のうちに「3年は頑張ろう」とか「3年で結果を残そう」みたいなのが染みついている気がする。
「石の上にも3年」とか。
地域おこし協力隊の任期が3

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