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#22 ホルモン療法の経過~体の痛みで薬が変更になりました~

令和5年11月中旬で、手術・抗がん剤・放射線、計画された治療の全てを終え、現在は薬物療法として、分子標的療法と内分泌療法(ホルモン療法)のみを継続して行っています。

分子標的療法と内分泌療法(ホルモン療法)は、令和5年10月からスタート。
①2年服用予定のベージニオ(CDK4/CDK6阻害薬・経口分子標的薬)
②10年服用予定のアナストロゾール(アロマターゼ阻害薬)

この2種類を毎日服用することからスタートしていたのですが、
副作用に悩まされていました。


◆副作用について

①のベージニオ(分子標的薬)は、一般的な副作用として「下痢」があげられます。
最初はベージニオ150㎎を処方されていたのですが、下痢がひどく、今は100㎎を服用しています。

ですが、これもなかなか苦しく、夜中に腹痛を伴ってもよおしたり、車の運転中に激しい腹痛と共にもよおしたりと、睡眠の質や生活に影響を及ぼすことがしばしば。

下痢が続く場合は服用を一時的に止めて良いとの指示を頂いているので、
自分でコントロールしながら服用してはいるものの、下痢は予測不可能なもの。たまたま飲んだ日に、タイミング悪く長時間の会議が入ってしまったり、うかつに高速道路に乗ってしまったりして冷や汗をかいたことも(^_^;)

もう一つの副作用は、骨髄抑制です。つまり白血球の数値が下がるということです。
抗がん剤ほどではありませんが、私も白血球が基準値を下回っています。
抗がん剤の副作用でも記しましたが、骨髄抑制は自覚症状のない副作用なので、風邪などの感染症を患わないよう自己防衛を意識し続けるしかありません。


②アナストロゾール(ホルモン薬)の副作用はほぼ見られなく、順調な服用だったのですが、ベージニオとアナストロゾールの組み合わせが私の身体に合わないのか、左半分の太ももの付け根、膝、足首に歩行不自由なほどの痛みが生じ、一時「骨転移」も疑われ検査をしたのですが、そこは異常なし。
さらに、整形外科でも詳しく検査をしたのですが、これもまた特に異常なし。
ということで、令和6年1月にホルモン薬(アロマターゼ阻害薬)を変更してみることになりました。


◆エキセメスタン

アナストロゾールに代わり、エキセメスタンというアロマターゼ阻害薬阻害薬を服用することになりました。
服用し始めて日も浅いので、何とも言えませんが、副作用は現在のところ感じることはありません。

左半分の痛みは、ストレッチや筋肉マッサージを施すことも加えたこともあってか、かなり改善しています。


令和6年1月現在、乳がん治療のために私が服用しているのは、
①ベージニオ100㎎
②エキセメスタン25㎎
となります。


◆体力がないという問題

乳がんの一通りの治療を終え、ホルモン療法の薬を飲んでいるだけという状況ですが、今の状況は、決してがんが完治しているわけでもなく、元気だけれども乳がん以前と同じ身体的機能や精神的パフォーマンスに戻っているかと言えば、それは全く違います。

特筆したいのは、「体力がない」という問題についてです。
入退院や手術、薬で低下したと思われる体力や筋力の低下は、気持ちを落ち込ませるほど大きく、苦しい治療を終え、頭も心もスッキリし元気だからこそ体がついてこない現実に向き合うのが大変です。

自分自身に向けてのことなら調整可能ではありますが、
がん患者をサポートしている方にとっても、治療の終わりがサポートの終了を意味するのであれば、それは早合点かもしれないということです。

治療を終えてなお、体力や筋力の回復には時間を要します。
体力や筋力の低下による不具合を寛容に受け止めてくださる環境がなければ、がん患者さんの社会復帰はなかなか険しい道のりになりそうです。

気持ちの問題だとか、
根性が足りないとか、
運動して体力つけろとか、

そんな風に思わず、患者のペースと患者自身の考え方を尊重してもらえたら嬉しいです。


特に主婦のかた。
治療が終わったとたんに、家事や子育てが以前と同じように出来るわけではありません。私の目測では2年はかかるのではないかと思っています。
周りの理解がないと、がんではないところで苦しめられます。
ストレスを生まないことが免疫力を上げることにつながり、がんに向き合う体力と心を育てるのではないかと思います。

寛容な社会でありますように♡


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