FMラジオおおだてakiko

48歳でリンパ節転移のある乳癌(ステージ3c)になり、右胸全摘手術→抗がん剤治療。癌と…

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48歳でリンパ節転移のある乳癌(ステージ3c)になり、右胸全摘手術→抗がん剤治療。癌と共に生き、そんな自分を活かす日々を綴っています。ラジオおおだてにて乳がん番組を放送中。 https://stand.fm/channels/63997679df23c21009f19ed9

最近の記事

#26 乳がん治療後の課題と食事について

2023年3月に乳がんを告知され、4月に右胸全摘手術、5月から抗がん剤治療、11月から放射線治療。 このような流れで、乳がん治療を行ってきました。 乳がん告知から1年経過した2024年6月現在は、術後補助療法としてホルモン療法の薬を飲んでいる毎日です。 (エキセメスタン+ベージニオ) 手術の傷が時々痛むことや、リンパ節郭清の影響による右腕のダルさやパフォーマンスの低下、分子標的薬ベージニオの副作用(下痢)以外は、特別具合が悪いこともなく過ごしています。 ◆心肺機能の低下

    • #25 がん治療とお金の話②乳がん治療にかかった総額を公開!

      今回は実際に私の乳がん治療にかかった費用についてまとめてみたいと思います。 まずは、改めて私の乳がん治療の流れをおさらいします。 ① 右胸全摘手術(入院1回)  ②抗がん剤治療(入院4回) ③放射線治療(通院) ④ホルモン療法(飲み薬)  大きくこの4つの治療項目。 そして、それぞれの治療の間に外来受診があります。 外来受診は、外科の他、口腔歯科、呼吸器内科です。 外来受診では、血液検査やCT検査、心肺機能の検査などがありました。 これらを踏まえ、昨年3月から12月

      • #24 がん治療とお金の話①~基本の考え方と行動~

        乳がんステージ3cの診断が下され、治療開始から1年が経ちました。 手術・抗がん剤治療・放射線治療・ホルモン療法を経て、これまでかかったお金の総額が見えてきました。 先にお伝えしておくと、 手術、外来受診、薬代の総額は 997,102円(税込)となりました。これは直接私のお財布から出ていったお金の総額です。 この金額を基軸に、がん治療とお金のことについて、何回かに分けてまとめてみたいと思います。 ◆お金が出ていかないための、基本の「き」! まずは当たり前のことですが、

        • #23 乳がん発覚から、もうすぐ1年!

          去年の今頃、右胸の変形に気付き、もしや?と思いながらも、「いや、まさか」そんな自問自答と共に、脳を暗雲に覆ういつくされモヤモヤした日々を過ごしていました。 髪の毛は(抗がん剤で抜けたものが生えてきて)ベリーショートだし、 右胸は(手術で全摘したので)ぺったんこだし、 体重は(ホルモン剤の影響なのか)3㎏も増え、 すっかり1年前と見た目が変わってしましましたが、今、私は自分でも驚くほど元気に過ごしています。 乳がん発覚時のnoteはこちら。 ステージ3c(ルミナルA)の

        #26 乳がん治療後の課題と食事について

          #番外編 抗がん剤「パクリタキセル」「ドセタキセル」になった植物・イチイ

          古来より、木や草花、虫、鉱物など、自然界にあるものが薬として使われてきたことは周知の通りです。 古事記・因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)にも白兎の体を治すものとして蒲(がま)という植物が出てくるように、神話の中でも植物が薬として登場しますね。(蒲の花粉は傷薬に良く使われた) どんなものがどんな病気に効くのか、いろいろと試しながら私たち人類は発見してきたんですね。本当にスゴイ! 薬と言うと、どうも今の私たちは固定概念で人工的な化学物質としての印象が強いかと思うのです。よく

          #番外編 抗がん剤「パクリタキセル」「ドセタキセル」になった植物・イチイ

          #22 ホルモン療法の経過~体の痛みで薬が変更になりました~

          令和5年11月中旬で、手術・抗がん剤・放射線、計画された治療の全てを終え、現在は薬物療法として、分子標的療法と内分泌療法(ホルモン療法)のみを継続して行っています。 分子標的療法と内分泌療法(ホルモン療法)は、令和5年10月からスタート。 ①2年服用予定のベージニオ(CDK4/CDK6阻害薬・経口分子標的薬) ②10年服用予定のアナストロゾール(アロマターゼ阻害薬) この2種類を毎日服用することからスタートしていたのですが、 副作用に悩まされていました。 ◆副作用につい

          #22 ホルモン療法の経過~体の痛みで薬が変更になりました~

          #21 放射線治療(25回)が終了し、全ての治療が終わりました!

          乳がんと分かったのが令和5年3月。 4月 右胸全摘手術 5月 抗がん剤治療スタート 9月 抗がん剤治療中止 10月 ホルモン療法スタート(10年間薬の服用) 11月 放射線治療スタート 12月 放射線治療終了 全25回の放射線治療終了をもって、私に計画された乳がん治療の全てを終えました。 やれることは全てやりました。 後は神様が決めている時間を丁寧に生きるだけです。 ◆放射線治療を振り返る 放射線治療については、以前も軽く触れましたが、25回の照射を終えて改めて私が感

          #21 放射線治療(25回)が終了し、全ての治療が終わりました!

          #20 乳がんになって、がんになるということについて改めて考えたみました。

          令和5年3月に乳がんステージ3c(ルミナルA)を発症し、現在は放射線治療とホルモン療法を並行して行っています。 放射線治療は全25回の照射。 平日毎日同じ時間に病院へ行き、10分程度の治療を行っています。 現在18回目を終えたところですが、照射している右胸が軽いやけどのようにヒリヒリしてきました。 泡の保湿剤を処方してもらいました。毎日お風呂上りに肌の保湿が欠かせません。 痛くも痒くもない治療ではありますが、照射後はすごく眠く感じることがあります。 一方で、25回の照射

          #20 乳がんになって、がんになるということについて改めて考えたみました。

          #19 放射線治療(全25回)がスタートしました!

          ホルモン療法(アロマターゼ阻害薬(アナストロゾール)+分子標的治療薬(ベージニオ))と並行して、放射線治療がスタートしました。 乳がん治療のフルコース、 ①手術 ②抗がん剤治療 ③ホルモン療法 ④放射線治療 ①と②は完了し、現在③ホルモン療法(飲み薬)と④放射線治療を並行して治療を進めています。 やっとここまで来た~! というのが、素直な感想です。 4月の手術に始まり約半年ですが、 治療がとても忙しかったし、心身ともに疲れたし、とても長い時間に感じました。 これまで

          #19 放射線治療(全25回)がスタートしました!

          #18 内分泌療法(ホルモン療法)がスタートしました!

          乳がんと告知されてから、早いもので7か月が経ちました。 手術後に計画されていた抗がん剤治療は全8クールでしたが、副作用が厳しく6回で打ち切りとする決断をしました。 その後、次の治療である『ホルモン療法』がスタートしました。 私の乳がんのサブタイプは、ルミナルAというもので、 このルミナルAは、女性ホルモン(エストロゲン)をエサに増殖するタイプであることから、ホルモン療法が有効とされています。 ◆ホルモン療法って? ホルモン療法(アロマターゼ阻害薬)について詳しくは、国

          #18 内分泌療法(ホルモン療法)がスタートしました!

          #17 自分自身を取り戻すことを目的に、抗がん剤を辞める決断をしました。

          全8クールの抗がん剤を計画していましたが、6回目の抗がん剤投与後、 ①鬱のような症状 ②味覚がない この2つの副作用に激しく苦しみ、抗がん剤を辞める決断をしました。 みそソムリエとして味覚が無いことは、レシピ開発や味噌の探求に大きな影響を与えるほか、お味噌の深みを舌で認識できない自分を精神的に追い詰めるものとなりました。 ごはんが美味しく食べられないということは、単純に生活の質を激しく落とします。 抗がん剤の副作用で生理が止まったせいなのか、入退院を繰り返して筋力(体力

          #17 自分自身を取り戻すことを目的に、抗がん剤を辞める決断をしました。

          #16 私らしさがどんどん死んでいく。癌ではないのものに殺されるかも知れない。

          強烈なタイトルとなってしまいました。 癌に関連する情報の中で、こういう精神面は、なかなか具体例を見かけることがなかったので、 あえて自身の記録として残しておきたいと思います。一人の乳がん患者の実態として、誰かのお役に立つことがあれば幸いです。 乳がん発覚からちょうど半年が立ちました。 右胸全摘手術→抗がん剤治療第一弾(エピルビシン&エンドキサン)→抗がん剤治療第二弾(パクリタキセル1回・ドセタキセル残り2回) 抗がん剤の副作用なのか、体力低下による導きか、これまでにない

          #16 私らしさがどんどん死んでいく。癌ではないのものに殺されるかも知れない。

          #15 注射が痛くて涙。抗がん剤投与後の白血球減少という副作用について。

          ラジオおおだてにて、第1・第3木曜日、午前11時30分より生放送で乳がんの番組を担当しています。 乳がんでありながらも役割を与えてもらえていることは、本当に幸せなことだとつくづく思います。 大館の地方紙「北鹿新聞」にも、番組と関連したコラムを放送日に合わせて連載頂いております。 ご理解いただいている番組スポンサー様や新聞社様には、心より感謝です!! ◆抗がん剤投与後の骨髄抑制。自覚症状のない副作用について 抗がん剤の副作用には、①自覚症状があるもの ②自覚症状の無いも

          #15 注射が痛くて涙。抗がん剤投与後の白血球減少という副作用について。

          #14 がん治療に伴う口腔ケア、歯科治療について

          乳がん患者としてのリアルな日常をラジオでお伝えしている、みそソムリエakikoです。ラジオでお話することで、自身ががんを学んだり、自分の正直な心に耳を傾けられる時間をもらっています。 ◆がん治療に歯科治療が必要だなんて、知りませんでした◆ 乳がんと分かってから、手術や治療と並行して行っているのが「歯科治療」です。最初はどうして歯科?と思ったのですが、抗がん剤治療をしていると改めて口の大切さに気付かされます。 今日は、そんな口腔ケア・歯科治療の重要性についてまとめてみたいと

          #14 がん治療に伴う口腔ケア、歯科治療について

          #13 治療の進路変更。パクリタキセルからドセタキセルへ。

          ラジオ局の運営も、みそソムリエとしての取り組みも、これまで1本の道をまっすぐ進めば良いものではありませんでした。 危機管理は前提ですが、その時々で状況判断、そして選択と決断。 がん治療も同じく、目的地までのレールをマニュアル通りに走ることが出来ないことが起きるものです。スムーズにいかないことを悩むよりも、病気の主人公である自分がどう判断し、選択・決断するか。 勇気を持って挑む気持ちも大切ですね。 ◆パクリタキセルからドセタキセルへ乗り換え(タキサン系抗がん剤)◆ 前回の

          #13 治療の進路変更。パクリタキセルからドセタキセルへ。

          #12 抗がん剤の副作用で、全身が痛いです(涙)

          ラジオおおだて、みそソムリエakikoです。 乳がんステージ3c、サブタイプはルミナールA。 がん細胞の増殖は穏やかなタイプではあるものの、私の場合は進行が進んでいる乳がんなので、手術後、抗がん剤治療をしております。 抗がん剤、現在は第二段階に入り、「パクリタキセル」というお薬に切り替わりました。 この薬の主な副作用は、手足のしびれと言われていますが、 1回目の投与後、私は「全身を針を刺すような痛み」が出て、1週間、全身の痛みと格闘しております。 腕も、足も、足首も、

          #12 抗がん剤の副作用で、全身が痛いです(涙)