0.社会不適合者でも生きていけるから新社会人の皆さん安心してください(素人小説)(キャラクターによる自己紹介)
八橋菖蒲
20代男性 職業:アイドル兼何でも屋
社会不適合具合:HSP・共感覚が過ぎる・飽きっぽい・忘れっぽい
ちょっと人とは違ってるなと思ってたんですけど、ネットで調べれば調べるほどHSPで。
とにかく刺激に敏感すぎるんです。
多いきい物音とか大声の人とか、怒ってないんでしょうけど怒ってるように感じてしまうんです。
だから毎日他人の顔色伺って疲れます。無意識にやっちゃうので。
光とか匂いとかそういうのは強いものも苦手なんです。
肌の感覚も服のタグとか素材が合わないの気になっちゃうともうずっと気になります。
人がものを咀嚼して嚥下する音とか啜ってる音とか、食べるシーンが汚いともう無理なんです。
口に物入れて喋るとかされたらまず一緒の空間で食べれません。
怒るとかではなくて気分不快になるんです。気持ち悪くなっちゃうというか。
食事とかはこの体質が出るとかなり困るので、意識をその場から切り離すとかいわゆる“気にしない”方にどれだけ持っていけるかの訓練はしました。
おかげで随分マシになりましたけど、基本的に食事で物音立てる人と一緒の空間にいるのは相変わらず苦手ですけどね。我慢はできます。
あとは、怒られてる人見てるのも結構嫌で。自分が怒られてるように感じて一気にテンション下がると言うか、悲しくなるんです。
怒ってる人が強い声で怒鳴ってたり、人格不定の言葉を使ってたりするともう無理で。昔はそれで発作とか起きてました。それで余計怒られて若干トラウマとありますけど。
今は食事と一緒で意識をその場から切り離すか、その空間から立ち去るようにしています。
あまりにも無理だと止めに入りますね。
怒りっぽい人とかイライラしてる人は基本嫌いですね。
自分の機嫌くらい自分で取れよって思うので。それで言うと悪口ばっかり言う人とか、人を貶さないと自分を保てない人とか、そういう人と一緒にいるとすごく疲れるので基本的に避けます。
これは短所であり長所なんですけど、めっちゃ覚えるの早いんですけどすぐ飽きるので。演技してるのが一番楽なんです。セリフは撮ったら忘れて次新しいの覚えて。撮り終えたものを忘れても怒られないのがいいですね。
マジですぐ飽きるから。仕事もそう。だから会社員とか一番無理。
演技だといろんな役があるので。場所もスタッフも毎回変わるので飽きないですね。
あと苦手なことが多いので僕は。でも芸能人てそもそも変わってる人が多くて自分が目立たないのが居心地いいです。
僕は自由人なので、基本。自由がたくさんないとダメな人間というか。ワガママと言われればそれまでなんですけど。
撮影とかその場で拘束されますけど、撮影中以外は基本自由にできて楽です。みなさんそんな感じの人が多いので、あまり他人に強要させないというか。まあ、一部昔気質のひとはいますけどね。それでも個性で仕事してる分、だいぶ型に嵌められなくて楽です。
こんな面倒くさい自分が生きていける場所って芸能界以外ないんだろうなと思ってました。
でも、ある時スカウトを受けて。今のチームの。
最初はめちゃくちゃ警戒しましたよ。何かのドッキリか嫌がらせかと思いましたけど。
開けてみたらまあ、社会不適合者の集まりというか。それでも陰ながら人様の役に立ってる。表立って行動してない縁の下の力持ちというか。
きっと社会では邪魔物扱いなんですけど、各個人で見たら。でもそんな人が社会の大事な歯車になってたり。そういうのを思い知らされるチームですね。
そこで一緒に活躍できるのが個人的にとても嬉しいですし、これからも続けていきたいと思ってます。
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