マガジンのカバー画像

日常のあれこれ

40
日常の出来事、感じたことなど。気軽に覗いてみてください。
運営しているクリエイター

記事一覧

希望と諦観が手を繋ぐ

先日、干支を2周して24になった。正直なところ、1周目のことはあまり覚えていない。私は1周目から成長したのだろうか。

身長はさほど変わらないが、見た目はかなり変わったと思う。中身はもっとぐちゃぐちゃになったと思う。自分のこと、未だにわからないなと感じることは多々ある。
当時はだいぶ怖い物知らずな性格で、割と陽キャだったように記憶している。歳を取るにつれて影が濃くなるのがわかって、人の目は怖いし心

もっとみる
他人行儀な403号室と生活の匂い

他人行儀な403号室と生活の匂い

403号室に引っ越してきてから1ヶ月以上が過ぎた。家具はほとんど以前から使っているもののはずで、壁の色、床の色も前の部屋とそんなに変わらない。なのにいつも私ではない、誰か別のひとの部屋のような気がしてならなかった。こういった経験は、あなたにもあるだろうか。

実家に帰っているとき、彼の部屋にいるとき、さらには比較的近くに住んでいる大学の友人の部屋に泊まったときの方が余程リラックスしていた。それぞれ

もっとみる
大学の友人たちと文通を始めた話

大学の友人たちと文通を始めた話

大学の友人たちと文通を始めた。もちろんLINEだったりインスタだったりで繋がってはいるけれど、そこに加えて文通を始めた。生存確認やちょっとした連絡なんてものはスマホでやってしまえば一発なのだが、どうも我々は、手間のかかるめんどくさいことが好きらしい。

別に私は手紙の良さを大いに語って押し付けるような、懐古厨的文章を書こうとするのではない。手紙を書く人間が少数派だってことなんて、わかりきっているか

もっとみる
7等星の自己紹介・改

7等星の自己紹介・改

初めましての方も、前から知ってるよって方もこんばんは。7等星です。この国のどこかでのほほんと暮らしているのですが、この度大学を卒業して社会人になった(そんなすぐになれるのか?)ので自己紹介も改訂版を出してみることにしました。

文章を書くことが好きなのは大学生の頃から特に変化はなく、書きたいことが練り上がったときに出力している感じです。ただ、仕事をし始めたり資格勉強を始めたりとなかなかバタバタして

もっとみる
さよなら111号室

さよなら111号室

明日は4年間暮らしたこの部屋、この町を出る。初めてひとり暮らしした部屋、すっかり見慣れた町。
巷でもよく言われることだけど、やっぱり大学生活はあっという間だったと思う。

私がこの町に引っ越してきたとき、世間ではコロナが猛威を振るっていた。せっかく入学した大学も1年くらいはオンラインで、校舎にはほとんど入っていなかった。
しかし、そういう状況じゃなかったら、私はこの町の人々のことを全然知らなかった

もっとみる
命綱の会話

命綱の会話

自分が、随分と繊細なやつだと気付いたのはいつ頃だったか。小さい頃から泣き虫ではあったけれど、それにしたって今に引きずりすぎていやしないか。
長い間、人の顔色を伺いながらそれに対応した行動をしてきた。多分それは今もそうなのだろう。

「君は基本的に誰に対しても他人行儀だから優しくて、心を開いたひと握りの人だけをものすごく信頼してるんだと思うよ」
と、恋人は言った。間違っていないと思う。だからこそ、理

もっとみる
父として、人として

父として、人として

先日、父が誕生日を迎えた。
LINEでおめでとうと送ると、ありがとうと返ってきた。父と他愛もない話をすることは前からあったけれど、それが増えたのは大学に入り、ひとり暮らしを始めてからだ。

そもそも私は父が苦手だ。
世の中には娘を叱ったりしたことがない父親も少なからずいるというが、そういう話を聞くとやっぱり少し驚いてしまう。
父が怖い。彼は割と気分屋で気が短いタイプなのか、昔から小さなことでガツン

もっとみる
いつからまだ若いと錯覚していた??

いつからまだ若いと錯覚していた??

7等星23歳、少し前に、ついに顔にシミがあるのを発見してしまった。
なんでもない日にいつも通りスキンケアをしていたら、目の下、頬のあたりうっすらと茶色い点。よく見ると両頬にある。
そんなすぐにできるようなものでもないだろうし、なぜ今まで気づかなかったのか?

いつからまだ若いと錯覚していた??

バイクに乗る身ではあるけれど、できる限りのUVケアはしてきた。仮にそれでもツーリングが原因だったとして

もっとみる
あなたの好き嫌いはどこから?

あなたの好き嫌いはどこから?

あなたは食べ物の好き嫌いがあるだろうか。私は結構ある。食物アレルギーもないし、少しずつ苦手なものは減ってきているけれど、それでもまだだめなものがある。
しかも、よりによって私が嫌いなものは彼氏の好きなものが大半。食の美味しさを分かち合えなかったり、食べるものの偏りがあったりして本当に申し訳ないと思う。同時に、ちょっと冗談半分に責めるものの、無理に食べなくて良いのだと言ってくれるので頭が上がらない。

もっとみる
2023/7/14日記

2023/7/14日記

どうしても書こうとしていた内容がまとまらないので、今日は日記にする。多分、日記であろうと文章を書くのは日々続けたほうが良いと思っている。言い訳になってしまうが…

今朝は前日の予定よりも1時間半遅く起きた。最近なんだか寝付きが悪く、ついつい夜中まで起きてしまう。いけないなとは思っているのだけど、ぼんやり考え事をしたりしながら過ごすのはなかなか心地よいとも思ってしまう。就職したら早起きしなきゃいけな

もっとみる
再出発

再出発

抱いていた期待の姿と実際の様子が何だか違うというのはよくあることだと思う。けれど、その期待が長年の夢だったとき、失望をどうやって受け止めて、その後を生きていけばよいのだろうか。

私は、小さい頃から将来の夢というものが二転三転していた。最初は何だったか、確かお嫁さんだったような?どうしてそれなのか、というのはあまり覚えていないけれど、お花屋さん、CAさん、体硬いしやったこともないのにフィギュアスケ

もっとみる
薫る季節にて

薫る季節にて

春は出会いと別れの季節だという。私自身も大学のゼミに後輩が入ってきたり、新しくTwitterで繋がった人もいたりして、春の出会いは確かにあったけれど、今年に関しては別れの方が印象深い。

2023年3月15日、母方の祖母が亡くなった。私と祖母は親族の中で最も仲の良い2人だったと思う。もうすぐ納骨を迎えるにあたって少し気持ちも落ち着いてきたので、改めて祖母のことを文章に残しておきたい。

彼女は1年

もっとみる
かえりみち

かえりみち

「蛇とピアスって小説あるやん。私こないだ、あれの主人公のルイに内面似てるって言われたんよね」

「あー、確かにそうかも」

…え、そうなんですか。

教育実習中の帰り道、私たちはとりとめのない会話を繰り返した。実習中は守秘義務があって、行き帰りの道や電車内で学校についての事を話すのは禁じられていた。よって、私たちはとりとめのない、しかし記憶に残る会話をし続ける。

ルイに似ている、という彼氏の言葉

もっとみる
青いランドセル、ピンクの下着

青いランドセル、ピンクの下着

最近のランドセルは、かなり色が豊富なようだ。私の可愛い従妹が今年5歳になるので、もう数年で小学校か、ランドセルを背負うのかと思い、ネットでランドセルを検索してみた。ぱきっとした色だけでなく、ニュアンスカラーのものまであって、そりゃ海外の人たちにも人気があるよなと驚く。従妹は何色のランドセルを選ぶんだろうか。まあ、何色でも可愛いだろう。

そんな私のランドセルは、コバルトブルーだった。私がランドセル

もっとみる