PTSD重症者の『シン・インテグレーション』体験記
タイトルに収まるように、重症者と表現したが、正しくは複雑性PTSDと解離性障害である。
私は選択性緘黙という人前で話せなくなる病気のため悪者扱いされ、中学・高校で全校生徒(約1000人)の前で校長や先生から嫌がらせで吊し上げを食らい、複雑性PTSDと解離性障害になった。
2010年、「シン・インテグレーション」という技法によりPTSDと解離の症状の緩和スピードが加速した。
(しかし、2016年までは完治はせず。こんな状態でも働いてきたんだから我ながら「昔の私、凄い!」って感心する)
クライアント、または施術者?
誰かの役に立つかもしれないので、10回の「シン・インテグレーション」セッションを受けた記録をシェアすることにした。
身体統合技法:シン・インテグレーションについて
※私が施術を受けたのは、こちらの治療院ではない
⭐︎この先、14000文字なので、必要な方だけ、じっくり読んでください。
~ いきさつ ~
16年間の闘病の末、もう体が自力で修復不可能な状態に。
神経も筋肉もいうことを聞かず、歩行障害に加え、手の動きなどの動作もぎこちなくなる等、日常生活に支障が出てきた。通常のマッサージはもとより、カイロプラクティックでもサポートできる範囲じゃない。
ここまで体がボロボロになったら、もう死なないとリセットできないのかもしれない・・・。
絶望しかけたが、情報収集してきた甲斐があった!
『ロルフィング:身体の構造的統合』という、筋膜に働きかけて、身体の構造を整えていく技法を見つけた。
セッション料金は1万円〜1万5千円と高いけど、死ぬくらいなら、受けてみよう。
シン・インテグレーション第1回目 2010-01-27
数日後の夜8時からのセッションを予約。
施術者は女性。
始めに40分くらい、カウンセリングを受けた。
現状の問題や、どういう状態になりたいのかとか、病気の既往歴などなど答えて、着替えてからセッションを受けるんだけど、ボクサーパンツ&スポーツブラみたいなウェアでビックリした。
これが公式のウェアなんだ。施術者が女の人でよかった。
1回目のテーマ:「呼吸を深め、胸郭を引き上げ自由にするためにおもに胸郭、骨盤に働きかけます」
軽く体を動かす一連の動作をした後、深部組織マッサージを受けた。
筋肉に軽い圧力をかけたり、腱を意識していたり。
これが、ロルフィングのやり方なのか~。
表層筋のマッサージも、全然、普通のマッサージ屋さんのとはタイプが違う。
いつもなら、全然痛みを感じない部分なのに、シン・インテグレーションのやり方だと、背中なんかは全域全滅の痛みがあった。
「うわ~、気がつかなかったけど、想像以上に体限界だったんだなあ。」
19:30に入室して、終わったのが22:20。3時間もじっくりやってもらたんだ。
初回は、お試し価格で1回10000円。
基本は全10回コース。
シン・インテグレーションは、マッサージを受けて、ハイ終わり、ではない。
実は、施術後から徐々に変化していくのだ。
一回目のシン・インテグレーション、その後の経過
1/28 翌朝
・起きがけに朝特有の、足のつっぱりが強く感じられないことに感動した。今までと比べると85%減といった感じ。
・横向きに寝たときに鎖骨部分がやわらかくなっている感じがして、呼吸が楽にできた。
・数歩歩いて立ってみて、えらいことバランスがとれていることに驚いた。
1/29 今日は感情の解放のきっかけのためか色々なことが起きたが、ゆるやかに静かに起きた。激しいカタルシスは感じなかった。
1/30 肩甲骨周辺がウズウズしてムズ痒かった。
1/31 体が緩まる。背骨~仙骨に違和感。不快ではない。
2/1 心の傷が浮上してきた。直面して、過去のそのことにまつわる出来事に直面し「これは過去のものだ」と認識し受け入れる必要が出てきた。
筋肉の弛緩/筋膜への刺激→緊張の解放→ブロックされていた感情の解放 この流れが本格的に始まったので、気を抜かず対処しなくては。
2/2 腹から、怒りの想念が噴出してきて大変だった。
シン・インテグレーション 2回目のセッション 2010-02-04
2回目のテーマ:「立つときのしっかりとした土台(足・脚)を作る。足、脚、背中に働きかける」
私は、中学・高校生の時に、心と体が解離(分離)して以来、まともに歩けなくなった。酷い時期は、まっすぐに歩くこともできなかった。
今でも疲れやちょっとした体調不良のときなんかは、足がヘロヘロになってヨロヨロしてしまっていた。
なので、今回のセッションには、かなり期待している。
朝 9:30にサロンに入って、じっくりカウンセリングしてもらった。
前回の経過を、施術者に報告した。
直立して、深呼吸→ひざを軽く曲げたり→ゆっくり歩いたりした。
それからベッドにうつぶせに寝ると、感じられるか感じられないかくらいの圧で、軽~~~く体を撫でてもらった。
今度は、あおむけの状態で足の筋肉にゆっくり圧が加えられていくんだけど、圧をかけられたまま、先生の指示に従ってゆっくりと足を動かすという動作をした。
足指をそらして、かかとを前に出し(足首が動く)、ひざを連動して動かす。
この動作を3~5回ほどやった。
こうやることで、足指、足首、ひざの動きの連携がとれるようになるんだそうだ。
筋肉の起止部、停止部へのアプローチもあった。
ゆっくり、静かに、小さく動作する。
橋本敬三の操体法やフェルデンクライスも、この動きを取り入れている。
両足をやった後は、首、肩の筋肉に軽く圧をかけていく。
最後に、目と肩に、ホットタオルを置いて、ちょっとお休み。やっぱり寝ちゃう・・・
先生が帰ってきて、セッション終わり。
最後にベッドに腰掛けて、背中から腰までグーッと圧をかけてもらった。前回よりはダンゼン柔らかい。
肩甲骨も柔らかくなっていたので、先生もビックリ!
セッション後、部屋を往復して歩いてみた。
たった2時間のセッションで、16年間 フラフラしっぱなしだった足が、しっかり歩けるようになっている!
サロンを出て、駅に向かう途中気がついたのは
「あれ?足が伸びた?」
なんか足が長くなったような気がする。それに、体が軽~~い!シン・インテグレーションの底力。恐るべし。
これは、「生きながらにして生まれ変われる」技術だ!と思った。
代々木に向かったのに道を間違えて、原宿まで歩いてしまった・・・。でも歩くのが楽しいかった。まだ、ちょっと心に不安が残ってる。
そりゃあ、16年続いてきた歩行障害が2時間で解決されちゃ、ある意味ショッキングか。
シン・インテグレーション 3回目のセッション
2010-02-08
3回目のテーマ:「身体の側面の中心線を作る。肩から膝までの側面、背中に働きかける」
体の輪郭の意識をしっかり持つことによって、自分と他者との境界がしっかりするとか、体のバランスがもっとシッカリしてくるとか、体が伸び伸びとすると開放感が増すなどなど、いろいろ進展があるそうだ。
今回は、普段全然意識していない体の側面をやったので、凄くくすぐったかったり、痛かったりで、ちょっと大変でした。
終わったあとは、体が軽く、柔らかくなりました。
2回目のときのような劇的な変化は感じられなかったけど、明らかに体が柔らかくなった。
一番、ハッキリ感じたのは、背中が上(↑↑↑)にスーッと伸びるようになったこと。
今日、ハッキリ感じた変化は、学童に迎えに行ったときに、1週間前より挙動不審度が激減したことでした。かなり安定して対応できた。
これだけでも嬉しい。
シン・インテグレーション 4回目のセッション
2010-02-17
前回は急激に体が健康な状態に変化したためか、ソワソワしたり、神経痛が軽く復活したり、頭痛が2日ほど続いたり、脚の内側がヘナヘナして力が入らなくなったりと、いろいろな変化があった。
第4回目のテーマ:「深層の筋肉に働きかける。脚内側、骨盤帯底部に働きかける」
足の内側や鼠蹊部、骨盤周辺がターゲット。
足、特に太ももの内側部分は、私の一番弱いところ。全然力が入らないし、触っても感覚がない。
身体イメージをすると、そこだけ空虚で亡霊みたい。
今日のセッションで、どのくらい変わるだろう?
期待大で挑んだけど、今回のセッションは、とりわけキツかった。
感覚が感じられない部分の筋肉に圧が加わったり、
動かしたりする度に、ものすご~~く、くすぐったかったり、ちょっとの力なのに、ものすごーーく痛く感じたり。「ヒー」って何度も思った。
実際は痛いことしてるわけじゃないんだけど、今まで感覚が遮断されてたところだから、針小棒大に感じるんだろうなあ。
セッションの最後のほう、ベッドに腰掛けて、背中にアプローチする時に、ロルフィングの目標の「”中心を通る垂直なライン”を目醒めさせる」の”垂直な軸”が感じられた。ふとイメージが浮かんで、クリアなクリスタルのような棒が体の中心を下から上へ通っているのが感じられた。
「あ!これか。この感覚なんだな」と思った。感動!
今まで「空気が抜けた自転車のタイヤ」みたいだった太ももが、たった1回のセッションで、「空気をいっぱい入れたタイヤ」みたいにハリが出てきた。
ヘナヘナとしていた筋肉も、触るとシッカリとして硬くなってきたことがわかった。
急激な変化が起きたためか、今現在はまだちょっと不安定だけど、一寝入りすれば、安定するかも。
シン・インテグレーション 4回後の経過 2010-02-17
朝から、驚き!
呼吸が楽!
息を吸ったら、骨盤まで息が降りていく感じがした。
体全体で呼吸している感覚だ。
こんな呼吸、初めてかも!
通勤時間に、フラフラ~、ヨワヨワーっていうのがなかった。
立っている間、内腿を意識してみたら、はっきりと脚のラインが感じられた。
今までは、幽霊をつかむような感じしかなかったのに、「肉体、ある!」というハッキリした感覚があって、感動した。
内腿も触ってみると、明らかに筋肉がシャキッとしている。今まであるんだか、ないんだかわからないくらい存在が感じられなかったのに。
・脚はいいんだけど、お腹あたりの違和感がどんどん募ってきた。う~ん、気持ち悪い・・・。お腹へのアプローチは日曜日だ!!それまで、頑張って耐えよう。
シン・インテグレーション 5回目のセッション
2010-02-21
先週、脚がしっかりした!と喜んでいたら、一番 曲者なゾーンの”お腹”周辺の不快感がいっきに吹き出てきて大変だった。
そういうわけで、今日は待ちに待ったセッションだった。
5回目のテーマ:「腹部全体、骨盤前部、腕に働きかける」
お腹の辺りをグイグイするのかなと考えていたけど、思ったより静かなアプローチだった。
太ももから、わき腹のほうにかけてはシビレ、くすぐったさがあって、笑いをこらえるのが大変だった。セッション中、お腹の中が動く感じがした。
一通り終わると、首と目に、ホットタオルをひいてもらって休息するんだけど、今日は、お腹の奥のほうの筋肉の痙攣が断続的に4、5回あった。効いてるんだろうな。
休息後、ベッドのふちに座って、先生の指示にしたがって体を動かす。
前回は、このときに"中心軸"が、垣間見れたんだけど、
今回は、上半身が大きな筒になったような一体感が感じられた。
「??? なんだか、肋骨から上が、中が空洞の筒みたいな感じになったなあ。」
そのあと、部屋を歩いて往復した。
先生に「堂々としましたね」と言われたけど、まだ、はっきりと実感が持てなかった。
でも、胸と肩が明らかに広がっている感じだ。
着替え終えてから、さっきまで座ってた椅子に腰掛けたら、 あれ? なんか全然違う。
身体が軽~~~い。 "気"が周りに放出されてる感じ。 なんて、すがすがしい!!!
それに、いつもどおり、普通に座ってるはずなんだけど、全然、いつもどおりじゃない!!!
こんな風に座ったのは初めてかも。
何がどう変わったのかわからないけど、別人になったようだ。呼吸も楽に深くできてる。
先生と話していても、視界が開けて、天井のほうまで広がって見える。景色の見え方も、少し明るく感じられた。
ボディーワークでは、「体が閉じている、開いている」とかいうけど、これが”開いた状態”かぁ。
とにかく、想像もしていなかったような”変化”だった。
今までにこういう状態になったことがなかったので、想像できないのも当たり前か。
期待していた通り、ロルフィングは、「生きたまま、生まれ変われる」技術だ!
帰り道、新宿のとても空気が悪い街道を歩いていたのに、「なんて空気が美味しいんだ!」と思って、深呼吸してしまった。
足の動きは、更に柔らかになっている。何よりも、自然に体が上に伸びて、堂々と歩けるようになっている。
なんだか、「こんなに堂々と歩いて、申し訳ありません」という思いが出てきた。
さて、誰に申し訳ないのか? について、探ってみたところ、学生時代のことが浮かび上がってきた。
学生の頃は、選択性緘黙で学校で普通に声が出ないということを理由に腐った教師や生徒に犯罪者のごとく、弾劾されてきた。あのなかでは堂々と歩けなくなったのも仕方のないことだ。
動物の進化について考えると、「環境」は 「体」に変化をもたらし 体の状態・反応は、即座に「心」に影響を及ぼす。
このなかでも「環境」の力は圧倒的に大きい。
環境の影響は、確実に体に変化を加え、体の状態は、常時、心に反映される。
たとえ、「環境」が改善されても、「体 → 心」 の関係は残る。
「体」のダメージが小さければ、それほど生活に影響は出ないと思うけど、「体」のダメージが大きく、かつ、慢性的で、硬直してしまって元にもどらないようであれば、心が完全に回復することは難しい。
6年間、あらゆる心理療法を試し、仏教瞑想を2年間してきたけど、心の力にはやっぱり限界があるなあ。
時には「体からのアプローチ」で、ガツンと大きく改善しなくちゃいけないんだ、と思った。
新宿の改札を通ったとき、ふと「体が変わると人生が変わる」という言葉を思い出したけど、「これじゃあ、変わらないわけないじゃん!!!」って思った。
電車に乗ったときも、ビックリ!
あれ?背が高くなった???
なんか、目線が高くなった。
でも、本来は、この状態が普通だったんだ。
午前中までの、ボロボロの体のことはもう、思い出せないし再現もできない。
心も体も、最終的には、「ホーム・カミング(本来、そうであったところ)」に向かっていくんだろうな。
そこが、普遍的なゴールなのかもしれない。
ただ、もう2度と、以前の状態に戻ることはないだろう・・・! ゜+.(´▽`)。+.゜+・
シン・インテグレーション 6回目のセッション 2010-02-27
一箇所が正常になると、反動で不健康なところが際立ってくる・・・。半分は充分健康な状態だけど、半分は不健康な状態っていうアンバランスな状態なので、いろいろあるのも納得。
5回目のセッションから6日しかたっていなかったけど、その間に、
・お腹から解放されたエネルギーが背骨(腰椎3、4番あたり)にぶつかるのが感じられ、それが激しくて軽い腰痛が起きた。
・背中の筋肉が緊張でブロックされていて、お腹のほうだけ解放されたので、エネルギーの流れが不安定になり、お腹を虫がはいまわるような気持ち悪さがうごめいていた。
・おとといから、脚にシビれとフラフラが戻ってきてた。こういった反応は、体が次の段階に進みたがっているシグナル(メッセージ)なのかもしれない。
「早く、次のセッションを受けなくちゃ!」
鬼気迫る思いで予約を入れた。
第6回目のテーマ:「骨盤後部、背中(仙骨から肩甲帯)、足、脚に働きかけます」
ということで、不調が戻ってきた足に、さらに働きかけていくアプローチが含まれていた。不調が現れる順に、ちゃんと治していくようになっている。
ロルフィングのセッションを作り上げたアイダ・ロルフの言うとおりに進んでいくようになってる。
アイダ・ロルフの研究は、なんて精緻なんだろう!!
まずは足のほうからじっくりやっていったんだけど、足のすねの部分がガチガチで凄かった。
自分の体のことなのに、ホント、把握できてないものなんだなあ。
施術者さんから「足のすねが柔らかくなると、呼吸がしやすくなる」と教わって「足が呼吸と関係あるのか~!」と驚いたけど、足への働きかけが進むにつれて、不思議なことに、お腹にチクチク、モゾモゾ、微弱な電流が流れるような感覚を感じるようになった。
前回、腹部へのセッションでも臓物に溜め込まれたネガティブな感情の発散は思ったよりも進まなかったのに、なんと「足」しかも、「すね」なんてとこの、アプローチがダイレクトに腹部につながるなんて!!!!!
今まで解剖学や神経科学や生理学などを勉強してきたけど、”足→お腹へのつながり”いうのは予想外すぎて、どビックリ~~!!!
十分に足への働きかけをやってもらい、それから、仙骨の辺り、背中と進んだんだけど、先ほどの、足から刺激のいったお腹への反応が強くて「内臓がくすぐったいー!!」ヽ( ;゚;ж;゚;)ノ
お腹の中なんで掻きたくても、掻けない・・・で、頑張って、ムズ痒さをこらえていた。
一通り終了後、最後にベッドに腰掛けて、体を前に倒して、背中を伸ばしていったり、姿勢を整えたりするんだけど、このときも、お腹のなかが、ムズムズムズムズ痒くって、ひー!
笑いたいのをこらえながらだったんで、全然集中できん。
その後、部屋を往復歩いたりしてる最中も、
「わ、笑いたい・・・。」(@´*v*`)
着替えてる最中も・・・。 (´゚艸゚)∴ って状態。
セッション終了後、施術者さんに「お腹の中が凄く痒い」ことを話したら、「お腹が痒いという反応は、初めて聞きました。」とのこと。
おお!!!
でも、明らかにお腹がすっきりしました!!!!!!
今まで”7匹の子やぎ”の石入れられちゃった、おおかみ みたいな、お腹がどんより重~~~い感覚で生きてきたのに、それが、さっぱり消えちゃった!!!
16年以上お腹に溜め込まれてきたネガティブな感情等は、永久凍土のように一生凍りついたままだと思ったのに。
足の筋肉がゆるんだら、消えるなんて!
人体って不思議。
あと、朝あった足のシビレ、不安定も消えて、呼吸も更にしやすくなった。
呼吸法なんて意識しなくたって、自然と骨盤まで呼吸が届く。今までやってきた、ヨガや丹田呼吸って、全然できてなかったんだなあ。
帰り道も、ムズムズしてたけど、前回より、明らかに姿勢がよくなってる!!
体が軽~い!
”腹に溜め込んできた、様々なネガティブな思い”がなくなった影響で、周囲のことに敏感に反応しなくなった。
今までだったら、ささいなことで、すぐに受身の態勢になって構えていたのに。
まさしく”自然体”の状態でいられた。
今日のこの身体感覚の感動は、言葉では表せない。「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 第3楽章」 が、一番ピッタリくる印象としか言えない。
6 回目のその後の経過
自然に、 あるフレーズが浮き出てきた。
「開かれていくこと」
神経症は閉ざしていくプロセスなので、まさしくロルフィングで開けていくことは、健康の方向へ進むことだ。
希望が見えた。
シン・インテグレーション 7回目のセッション 2010-03-06
第7回目のテーマ:「頭部、顔、首に働きかける」
(実際は頭だけじゃなく、肩、胸椎5番(肩甲骨のあいだ)周辺への働きかけもあった)
私がこのセッションに期待したことは
・私の人生の”嘘っぽいところ”がなくなるかもしれない。
・ちょっと視力が回復するかも。
・表情が生き生きとする。ひきつり、こわばりがなくなる。
・体内のエネルギーの暴走がおさまる。
さあ、どうなるかな?
いつも、予想外の展開に終わるセッション。
今回も、まったく予想だにしないことが起こった。
「口の中は、阿鼻叫喚地獄」
「あれ?私、別の人間のなかに入っちゃった?」
これが今日のセッションの感想 ド━゚(∀)゚━ン
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待ちに待った、最後のパーツの統合のセッション。
今日は顔だから、たいして痒かったり痛かったりはしないだろう。楽に終えられるかも・・・。
軽く近況報告したり、今日のセッションについての説明を聞いてから、ワークに入りました。
まずは肩~肩甲骨周辺。
肋骨の真ん中(胸骨体ってところ)も刺激。ここも結構、響いた。
腕もいろいろ見てもらった。左が弱っていたみたい。
頚椎の付け根付近(ツボの風池の周辺)もゴリゴリ。
痛いけど、効く~!さて、顔面のマッサージが始まりました。
TBCとかでマッサージとかしたことあるけど、そのときは、何も感じなかったから、顔の筋肉はさほどでも・・・と思っていたけど、さすが、深層筋マッサージ。
もう、顔のほぼすべてにコリがあって、めっちゃ痛いことが判明。特に、眉の下(ツボのさん竹があるところ)が、うぎゃー、うぎゃーっていう感じ。
あ~、顔、痛かった。
次は口。
口は、なんてことないよねっ。
口の中から筋肉の緊張をほぐしてもらいました。(施術者さんは、ゴム手袋をしてます)
あれ?結構、痛いや~~。
う、うごぁ!
い、痛いっ!
なんて、筋肉が固まってるんだ!ガッチガチ。
「噛んでください。奥歯までゆっくり噛んで」と指示されたけど、い、痛くて、涙出る。
痛すぎて目が開けられないんだけど、頭の中のイメージは、口から血が噴き出てる感じ。
痛さが素直じゃない。
出産みたいな「物理的な痛み」なら、まだサッパリしてるんだけど、今まで押し殺して閉じ込めてきた17年分の痛みや怒りの解放と同時の物理的な痛みって。
ジェノサイドで家族を殺されて、自分も重傷を負わされた人の痛み、そんな感じの、すっごく嫌な、いままでに感じたことのない痛みを噛みしめる・・・。う~ん、まさに口の中は阿鼻叫喚地獄ワールド。≡つ)´Д`):∵
しかも、左の次は右。痛みをかみしめる・・・。まるで「歯槽膿漏で歯が全部抜けそうなのに、リンゴを丸ごと咬んで食べなくちゃいけない」みたいな、そんな拷問みたいな痛さ。
自分が感じないように閉じ込めてきたのは、こんなものだったのかあ。
ボディーワークじゃなくちゃ、絶対に出せない痛みだなあ。こんな痛みは、もうこの先、感じることはないと思う。
ちなみに、他の人もこの過程でみんな、こんな風に痛いわけじゃないと思うのでご安心を!
いままでにいかに閉じ込めてきたのか、その度合いによって痛みは異なるはず。
その次は、鼻。
なんと鼻のなかから、筋肉をリリース(解放)していきます。
鼻からいれる内視鏡体験みたいな気分で、ちょっと苦しかったけど眉間がふわっと広がりました。
最後に、顔にお酢のようないい香りのするスプレーを吹きかけてリラックス。
さっきまでの地獄とはうって変わって、天国気分です。
そして、首、のど周辺、顔全体にホットタオルをかけて休息。
ふぅぅ。終わった~~。幸せ。10分くらいたったのかな?
タオルをとってもらって、起き上った時に感じたことは、
「あれ?私、別人の体のなかにいる? 顔、違くない?」
これが最初の実感。
自分の身体イメージ、しかも”顔”が 変わっちゃった~~~!整形手術後に、包帯をとって「これが私?」ってやるシーンみたい。
5分もしないうちに、落ち着いたけど。
顔全体が軽~~~いという印象。
顔がぴくぴくすることもなくなった。
体の不安定も、八割方、落ち着きました。
歩きの指導では、後ろにのけぞらず、ちょっと前にを意識して歩いたら、安定したし、原始人の歩行の気分みたいなのを感じました。
足と丹田を意識して、3角形の面のイメージをつかんだり、その状態を意識しつつ腕をのばして、体全体の統合感を意識したりとか、いろいろやりました。
施術物さんの言葉で印象に残ったのは、”自分の本当の顔”。
「自分の本当の顔がわからなければ、自分の居場所がわからない」
セッション後、私はセッション前の自分の顔がどんなだったのか、もう思い出すことはできなくなった。
それにしても、ずいぶんと痛々しい仮面をつけながら生きてきたものだ。
子供の頃に見たムーミンの話を思い出してしまった。
スニフがつけた、お面が顔からはずれなくなる話。
子供のころ、「怖~い!」と思った話が、まさか、こういう形で、自分の身に起きていたとは。
シン・インテグレーション 7回経過後 2010-03-08
・ エネルギーの流れの、つっかえがなくなった。
6回のあとは顔にきていたエネルギーの渦が、今日はシュウっと抜ける感じがした。
筋肉のブロックの解除を小さく実感した。
・痛み → 大腰筋につながっていた。
感情的な痛みが想起された瞬間、大腰筋が反応した。
・ 顔で恥を受け止めていた。ゾワゾワっとした、軽~~~い痺れが走った。
・ お腹のモヤモヤは昔から、引きずっているもの。不平不満。怒り、憎しみなどなど。
シン・インテグレーションでは、筋肉のブロックを解除していく。感情も解放されていくが、邪気も同時に解放されていくそうだ。(口のセッションのとき、施術者さんが「邪気を出して」と言っていたから、そういう面があるのだろう)
・インヒビション(体の抑制の方向に向いている動きへの気づき)を保ちつつ。
・呼吸を深く。
・ コリをほぐす。
ことをメインに、いろいろプロセスのサポートをしていこうとおもう。
・微細な動き、エネルギーの流れに身を任せてみた。
顔は泣きたいような動きを見せた。抑制せずに、受け止めてから、経過をじっと見つめるようにしよう。
・感情と顔の筋肉の関連が、よく感じられた。
罪悪感を感じると背中が雑巾しぼりのように微細にキュッと動いた。
・顔の筋肉は感情と関連が強いことが、面白いほどわかった一日だった。
何か感情がほとばしると、すぐに顔の筋肉のあちこちが反応するのが感じられた。
・いろんな感情がある。柔軟に見つめるように。怒り、悲しみ、卑屈感など。
・緊張すると、体の周りに卵のからのような透明なシールドができることが感じられた。
ただ、まだストレスには弱い。
・自分は強い!と、言い聞かせてから、行動すること。
・小さな成功体験を大切にすること。
・プロセスを信頼すること。
・アファーメーションを用いること。
・無理はしないこと。
毎朝、「今日も気を抜くな!1日一歩前へ進むためのトレーニングだと思って、頑張って乗り切るぞ」と活を入れる。シン・インテグレーションで解放に向かう途中の今は、正念場だと思う。
気が抜けない。
再びブロックがかからないように、自分の生理活動を見張ることが重要だ。
ただし、この時期には、自分に厳しくしない。
嫌なことが起きても、「今はこういう時期だから、しょうがない」と割り切って反省しないこと。
これは、通過すべきプロセスなのだ。
今日の気づき
・ 肋骨下に驚愕反応あり
・ 左のわき腹から泣きたい衝動が出てきた。
・ 罪悪感を感じると、背中をエネルギーが降りていく感じがする。
・ ”怒り肩”という表現の通りのことを感じた。両肩の深層筋が反応し、浮かび上がってきた。
・感情と口内、口周辺の筋肉
緊張すると、上唇の左側の筋肉が硬くなった。不安を感じると、口の中がゾワゾワしたり、口が引きつったり、苦味を感じたりした。
嫌なことを思い出すだけで、口内がキュッと硬くなった。気づかないでいたが、ストレスと口の反応は、直結しているんだと思った。
・感情と頭皮
不安を感じたら、後ろの頭皮全体がゾワゾワした。情動ネルギーの流れる道は、体のいたるところにあるようだ。
シン・インテグレーション 8回目 2010-04-06
前回の第7回目セッションは、3月6日。 ちょうど1ヶ月。
待ちに待ったシン・インテグレーションの8回目を受けてきた!
7回目までのセッションまで、足から顔まで、各パーツずつを個別に刺激していった。
第8、9セッションのテーマ: 『上半身または下半身全体に働きかけ、総合的にバランスをとります』
セッション前の体チェックで、左足の太もも内側が変な感じなのに気がついた。全然力が入ってない。へにょんとしている。
今日は、「下半身をまとめあげる」作業なので、 足を丹念にやってもらった。
やっぱり骨盤~左内腿のあたりは、くすぐったかったり、痛かったりで笑いそうになったりこらえたりで大変だった。
でも、顔のセッションのときよりは、ずっと楽だった。
足の動きを連動させる動作をしたり、 体をねじって左右のバランスを正す動作もしたりした。
ホットタオルやってもらったあたりから記憶がスーッとなくなったから即、寝た。すっかり意識が飛んでスッキリ。セッション終了後は足もしっかりしたし、 「混乱した感じ」がほとんどなくなった。
イラスト: 左は、セッション前。電車で座ってたときの自分の体感覚&体イメージ。
右は、セッション後。ルームの椅子に座って目を閉じたときに感じた体感覚&体イメージ。
”自分”再インストール 2010-04-08
ロルフィングは「身体に記憶されたもの(身体記憶)」を消していく、という効果がある。
体が変わると、自分の人格も変わっていく。
体のパーツごとの解放と、先週の体への大打撃(食中毒)で、すっかり体が以前の様でなくなってしまった私。
1週間ほど、頭がボーっとして、あれこれ考えることができなかった期間があったからか、ちょっと前の”私”の癖とか、過去の記憶とか、こだわりとか、まあ、いろいろ考えたり、思い出すことができなくなってしまいました。 スッカラカンッ。
長年培ってきた「自分らしさ=アイデンティティ」がなんだかハッキリしなくなった今、”自分”ってものが、わからないし、これから先、どういう人間になっていくのかも、検討がつかない・・・。
ハッキリした自分像がなくなるっていうのは、とっても不安になることなんだな・・・。
とりあえず、8回目のセッションでは、向かうべき「方向」がちょっとだけ掴めた感じがしたので、
次の9回目のセッションで、ま た、何らかの変化やハッキリした方向が見えてくるかもしれない・・・。
とりあえず、今は、いろんな自己啓発本を読みまくって、ポジティブな言葉にいっぱい触れるようにしとくとイイかもしれない。
まっさらな状態のときに、また嫌な出来事とかあって、ネガティブな印象が強烈に刻まれちゃったりしたらヤだからね。
シン・インテグレーション 9回目 2010-04-12
シン・インテグレーションも、あと2回で、一連のセッションが終了する。
第9回目のテーマ:「上半身のバランスをとります。上半身全体に働きかけます 」
もう、この段階を終えれば安心して生活できるようになる(だろうなぁ)という心境。
ちょうど、左わき腹にひっぱられるようなつっぱり感と右肩が縮み上がるような癖が浮上してきたので、その旨を施術者さんに伝えてから、セッションに入った。
今回も、やっぱり触られると くすぐったい or 痛い ところがあった。
特に右腕と頭部。予想以上の痛さで、涙がまたチョチョ切れ。
くすぐったいときは、 (゚m゚*) って堪える・・・。
これが何回か続くと、どっと疲れて、寝まいと思っていても、ついつい寝てしまう・・・。
でも比較的、穏やかにセッションが終了した。
コアの部分から身体が伸びていくイメージを掴むのが難しかったけど、歩行の訓練のときに、ちょっとだけ感覚がわかった気がした。
慣れないことというか、初めてやることなので、どうしても苦戦してしまう。
「イメージ力がキーになるんだ」と、つくづく思った。
でも、ロルフィングは、「絶対に、完璧にできなくっちゃダメ」みたいな圧力がないので安心して指導が受けられるからいい。
私の体の癖を施術者さんに見てもらったら
・肩甲骨が緊張して閉じてしまうので、肩甲骨の間は縮めないようにすること
・あごをひくと、肩と首の緊張が解放されて安定する
とアドバイスをもらった。
「身体が変わると、心も変わる。自分が変わっていくと身を置く環境も自然と変化する方向に行く」
初セッションは、今年の1月27日。
今日までのたった2ヵ月半で、私の人生分の歪みの大部分がリセットされた。
これから、どういう人間として生きていこう、生きていくことになるんだろう?
ひとつだけ確実なのは、 「決して悪い方向に向かうことだけはない」ということ。
セッション終了後は、さらに安定した感じがした。
帰りも本当に身体が軽かった。まあ、でも、まだまだ万全ではない。
そこのところは毎晩、悪夢を見るのはカタルシスのためだ。地道に片付けていくしかないか。
シン・インテグレーション10回目(最終回)
2010-04-19
最終回は1ヵ月後くらいに、と考えていたが、先週、お腹がイライラ、ムカムカしてきたので、どうしよう・・・と思っていたら、 「次のセッションを受けてみようか」という考えがでてきた瞬間、イライラがスゥッとおさまったので、
ここは”身体からのメッセージ”に従って行動 しよう!というわけで、すぐに予約を入れた。
第10回目のテーマ:「全身の水平バランスをとります。 全身に働きかけます」
前回までは、体の中心を通る縦軸(センター)をしっかりさせたので、 最後に、体を水平に通る横軸のラインを整える
近況報告をした後、セッションに入った。
うつぶせに寝て、全身に圧をかけたり、筋膜のコリをほぐしたりしてもらう。
ひざから下の足をやってもらってるときに、ダイレクトに腰周辺に響いた。
足の筋肉が大腰筋につながっていて、ビリビリ刺激が伝わってきた。
そのうち、刺激が肩まで伝わっていった。
筋膜は全身につながってるんだなあ~と、つくづく実感する。
そのつぎはあおむけ。
あおむけのときの足マッサージも、大腰筋に響いた。
直接、腰骨近くの大腰筋に圧をかけられたときは、結構キツかった。 ・・・・・・・・・大腰筋弱いなあ。
今回は、指示に従って、体を動かす動作が少なかった。
全身にくまなく圧をかけてもらうのが主だった。
最後は、ホットタオルを肩と目にやってもらって、休息。
うたたねしたら、友達と、お出かけする夢を見た。
休息のあと、今日は「”これからの自分”に思いを馳せる」というワークがあった。
これからの自分イメージかあ・・・。
家の外(会社とか)でリラックスしてる私をイメージしたら、弱かった大腰筋のあたりが温かくなって、一瞬、シッカリした。
あ!やっぱり。ここがシッカリすれば、理想的な私に近づけるのか!ここがキーポイントだな。
あと、お腹はフワーっと軽くなる感じが体感された。
ヘリウムガスの入った風船のイメージ。
あとは考えようと思っても、夢や希望はあるんだけど、イメージが浮かんでこなかった。
ゆっくり起き上がって、伸びをしたあと、歩行のチェック。
足がさらにガッシリ、大地(実際には床だけど)を踏むようになっていた。
アキレス腱がグーンと伸びた感じがする。
体の輪郭のイメージは、シン・インテグレーションを受ける前と比べると見違える。
基本セッションの10回が終わった安心感と、完了してしまった寂しい感じが混在していて複雑な心境になった。アフターケアのセッションは受けられるので、落ち着いた頃に行こうと思う。
帰りがけに気がついたことは、 他人の”気”に圧倒されなくなったこと。
不安定なときは圧倒される感じがあったんだけど、今日はドンと来ても、かわせたり、当たっても衝撃が少なかった。
まだ精神的には揺れが激しい。
だけど体は、安定したという実感を得た。
不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。