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泣きながらご飯を食べた青山一丁目の日々


「泣きながらご飯を食べたことがある人は、生きていけます」

ドラマ『カルテット』での松たか子さんのセリフ。人生で8番目くらいに好きだ。

泣きながらご飯といえば、平日のランチ。
午前の仕事で溜まった鬱憤やイライラを美味しいランチで帳消しにするかのように、泣きながらご飯を食べた。

去年の春、青山一丁目のとある会社に転職してたものの、理想とかけ離れた毎日にストレスを感じ、私はひたすら食へと走った。カラオケでもゲームでも推し活でもなく、食べることで現実を忘れようとしてたのだ。

出勤前の朝ご飯は緊張のせいで何も口にできなかったので、さすがに12時を過ぎると毎度のことながら餓死状態。ご飯屋さんへ駆け込むか、創英角ポップ体でおなじみ「まいばすけっと」で大袋のロールパンを買っては、社内で胃に流し込んでいた。

今日はそんな青山一丁目での日々を唯一、彩ってくれたランチスポット事情を、あなただけにこっそりお伝えしたい。

故郷でもないのに懐かしきスリランカを思い出して泣いてしまう

上に乗ってるスリランカ式の大豆せんべいがバリうまい。ドンキに売ってないかな?「ライス&カリーワンプレート」1,180円なり

ウィン青山の1階にある「スパイシービストロ タップロボーン 」。この日は雨が降っていたので、逃げ込むように建物に入って行ったら、「ラッシャイマセ。ヒトリ?」定員さんがあたたかく迎えてくれた。はじめましてのスリランカカレーは思ったよりもマイルドでコクがあって、でもやっぱりスパイシーで、アメとムチがすぎるカレーだった。求めていたストレス発散法はコレだったかもしれない。謎の達成感で包まれた。

奥から泉ピン子が出てきそうな中華屋で幸せナミダ

元祖「酢コショウ」発祥の地。さすがだわ〜威厳があるもん。

「みんみん」と名乗る中華屋は日本にどれだけあるんだ?青山一丁目の「珉珉」は元祖酢コショウ発祥らしく、ランチ終了時間前でも行列をつくっていた。たっぷりの餡を包んだ食べ応え120点の焼き餃子を食べていると、思わず頭の中で「渡る世間は鬼ばかり」のBGMが流れてきた。同じく看板メニューのドラチャこと「ドラゴンチャーハン」もおすすめ。午後から己の口臭で気絶するけど。

全私が泣いた親と子の感動傑作

鶏料理屋さんの本気を見た!駅ナカってうれしいよね!鶏料理がメインの居酒屋「一番どり」

炭火でしっかりこんがり焼き上げた鶏と、とろとろ卵にとじられた鶏。どちらも一皿で堪能できちゃう涙サプライズ。仕事で疲れてると家族に会いたくなっちゃう。でも親子丼を食べたら、なんとなく離れて暮らす親と会話ができた気がして勝手に元気でた。(まだ疲れてるのかな)

なぜポイントカードがない?通算n回も通ったもうひとつの実家

追加料金なしで大盛にもできちゃう太もも(太っ腹)

青山一丁目の「ターリー屋」は、私のもうひとつの実家と言っても過言ではない。なんなら実家よりも訪れる回数が多いため、ターリー屋に行くことを最近では帰省と呼んでいる。一時期、狂ったように食べていたチキンケバブキーマライス定食。ぎっしりと敷き詰められたサフランライス on the キャベツ、ケバブチキン、目玉焼きに別添えでキーマカレーが付いてくるのだ。こんなん聞いてないよ。(うれしい悲鳴)

サヨナラ青山一丁目の日々👋

辛いときも悲しいときも悔しいときも、泣きながら食べても美味しいご飯は美味しいもの。今では食の楽しさを見出してくれたブラック企業に感謝。1食1食を噛みしめながら明日も元気に働きたい。またどこかの駅でお会いしましょう!

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