絵を描く時は素直でいたいと思う。 いや、素直はピュアな言い方で恥ずかしい。実際のところは泥臭くいたい、が本音だ。 自分の感情と向き合って、1番表現したいのは何なのか、構成しているものには何があるのか、感じた色は?感情に名前はあるか、いつ味わったものか。頭の中で湧いてきたものを画面に乗せる。 非常に抽象的で分かりにくい。 そう。じっくりと一つ一つ噛み締めて描きたいものを分析しながら、脳みそをフル回転させる。手はそれをアウトプットするための素晴らしい相棒である。 相棒は迷
今日8月27日は、宮沢賢治の誕生日である。 今から127年前に岩手県稗貫郡花巻川口町(現 花巻市)で生まれた。 そんな宮沢賢治と出会って今年で約13年になる。 小学生の時、教科書に載っていた 『注文の多い料理店』で、今まで読んだことのない話の展開や聞いたことのない擬音に面白さを感じどんどん宮沢賢治にのめり込んでいった。 小学生の私は、とにかく学校の図書室で本を借りまくった。宮沢賢治という人はどんな人物なのか、伝記も読み漁った。本の虫の出来上がった瞬間である。 そんなことを
友情とは、二つの肉体に宿る一つの魂のことである。 哲学者アリストテレスの言葉だ。 遊びに出かけた時、共に苦楽を乗り越えた時、久しぶりに連絡があった時、共に過ごした時間や相手の顔を思い浮かべるその瞬間は尊いものである。魂が共鳴する、まさに唯一無二の友情と言えるだろう。 私は2020年のコロナ禍から、積読(購入して読んでない本が積み上げられること)を減らしたくて、寝る前の5分〜40分を読書の時間としている。読むものは様々で、小説や漫画、雑誌に絵本とその時の気分次第で変えて
『報告』 さつき火事だとさわぎましたのは虹でございました もう一時間もつづいてりんと張つて居ります (春と修羅より) これは宮沢賢治の詩です。 銀河鉄道の夜や雨ニモマケズで有名ですが、こんなにも日常的で私のような一般人にも身近に感じることをたくさん書いています。 "火事だと騒いでいたのは虹でした" 前後で何があったのか書かれていないのに、人々の安堵する様子や思わず笑ってしまう雰囲気や温かさが伝わってきます。それから虹は、1時間もりんと張っていた。10分でもすごいのに