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おじさんとわたし 7 (父との再会)
水族館は私にとって少し特別な場所である。
色とりどりの魚たち
ふわふわと泳ぐクラゲ
可愛い生き物や神秘的な生き物
たくさんの海の生物が水槽の中で時にライトアップされながら悠々と泳いでいる。
非日常を手軽に味わえる空間だ。
天気にも左右されない。
なぜか私は昔から水族館が好きだ。
綺麗で冷たくてちょっと胸がスーンとする。
父と初めて会ったのも水族館だった。
私は3歳から小学3年生まで父と
おじさんとわたし 6 (クマ取りVS眼瞼下垂)
幼い頃から目の下にクマがある。
25歳あたりを過ぎてから目立つようになり
元気な時でも周りに
「疲れてるね」「眠れてる?」
とよく言われるようになった。
結婚を考えていた彼と別れ
『いつかのための貯金』
を全部使ってやろうと思い立ち、クマとりの手術をすることにした。
クマには色々な種類があるらしく
・血行不良によるもの
・色素沈着
・脂肪による凹凸
等々があるらしい。
私のは脂肪による凹凸のも
おじさんとわたし 5 (上京)
最近バイトを始めた。
医療職あるあるだが本務先と別の勤務のことをバイトと言う。
月に1回静岡に通っている。
新幹線で1時間くらいで着くので乗り換えがないぶん楽だ。
朝の東京駅は、夜の空港と同じくらい好きだ。たくさんの人が行き交い、活気があってなんだかワクワクする。
いやまあ、仕事に行くのだけれど。
新幹線の中で朝ごはんを食べるとちょっとした旅行気分を味わえるので、いつも売店でパンとコーヒーを買う
なにものにもならないものたち
なにものにもならない、
というのは難しい。
男、女、心の性別、無性、両性具有
という生物的なカテゴリーがあれば
課長、契約社員、経理、営業、ニート、医者
など役職や職業の肩書きがある。
血液型もあれば星座や四柱推命もある。
相手の身の回りに付随する事柄を見ずに
相手の内面を知ることは難しい。
すでにカテゴライズされているからである。
いろんなカテゴリーがベン図のように重なり
重なり合った真ん
おじさんとわたし 3 (遺書レシピ)
おじさんがクッキングノートをくれた。
自分の気に入ったレシピを書き留めておくのにちょうど良さそうである。
どのレシピを書こうかしら…と考えていてふと気づいたことがある。
自分の食の記憶の大半は、母とおじさんの手料理で構成されているということだ。
母子家庭で母は毎日忙しく働いていたけど、朝ごはんやお弁当は必ず作ってくれた。
高校生で上京してからは、おじさんの手料理を毎日食べて過ごした。
(
おじさんとわたし 2 (誕生日)
おじさんが71歳になった。
私は30歳になった。
2人とも5月生まれなので
合同誕生日会をしよう!
ということで
千駄ヶ谷のステーキハウスに行った。
シェアせず肉をきちんと一人前分しっかり食べたいという私の希望どおり、サーロインステーキを各々食べた。
赤ワインのボトルは半分ずつした。
(一番高い赤ワインのボトルを入れようとしたけど品切れだった、残念)
プレゼントに青と紫色のあじさいの花束
おじさんとわたし 1
おじさんが71歳の誕生日を迎えたので
高校〜浪人〜大学卒業〜研修医までの
一緒に暮らした11年間と
その後、一人暮らしを始めてから今に至るまでの
おじさんとの思い出を記録していこうと思う。
思い出の思い出しってことで。
元カレのCDを30円で売った話
バンドマンの元カレと別れたので、CDを売りに行った。
御茶ノ水のディスクユニオンに。
入り口が迷路のようでどこから入るのか散々迷った挙句、業者が出入りする入り口から入ってしまった(絶対ここじゃないだろうなと思いながらインターホンを押して入った。恥ずかしかった)
15分の査定の結果、元カレのCDは30円で売れた。
30円。
3枚売ったので1枚10円である。
彼のバンドはお世辞にも売れている