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日常 その29

観劇しましたよ、SANEMORI。
十三代目市川團十郎白猿襲名記念プログラム。
前から何度か歌舞伎は見に行っていたし、三年前のABKAI だって3バルだけど観に行った。そう、團十郎丈の思惑通り、自分がABKAIから歌舞伎に親しみを持った1人だったことを思い出した。

市川右若丈のインスタライブで知った「拍手は推し活」。演者が出てくるたびに拍手を送った。
周りはスノ担ばかりなのでかなり浮いていたと思うけどね。
今の世の中、歓声はムリ、拍手の大きさで思いを伝えるしかない。ペンライトもうちわもない。メンカラを身に纏う勇気はないけど、和装の彼と車折神社のオマモリを入れたアクスタケースを握りしめながら祈るように観た。

舞台を所狭しと駆け回る姿は歌舞伎座ではなかなか見られない。古典だの新作だの、そんなことにはこだわっていらっしゃらない。ただ芝居に打ち込み、物語を演じたいと願うチームワークにあふれる芝居だったと思う。
筋書にその答えの一端があった。
襲名披露が続き、巡業もある中で、1月の新橋をどうするか悩まれたよう。若手俳優の場数が少なくなることを懸念されていたことからだ。
若手だって演じたいと思う気持ちは同じ。芸を志して門をたたいた彼らにとって、その機会を作らなくては・・・おや、かつての滝沢演舞城とシンクロするなぁ。

海老蔵時代から今に至るまで、先輩をないがしろにしてるとか新作ばかりとか言われていたけど、今日の舞台を見て思ったのは、團十郎丈は今を生きて未来を見据えていらっしゃるのではないか、ということ。実盛に集中したことで懐の深い人だったことも伝わりやすかったし、何より、宮舘くんは信頼と実績のSnowManだから、宮舘くんだから任せていただけた数々の立ち回り。病床に伏せていたわけだから、敵方と対峙するのに、型ではなく生身の息遣いが最期の壮絶さに拍車をかけたと思っている。

和の世界に憧れを持ち続けて手にした舞台。
怪我に気をつけて、千穐楽まで駆け抜けて欲しい。

#SANEMORI

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