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映画『マイアミ・バイス』~夜のクライム・アクションが得意なマイケル・マン

1980年代を代表するテレビシリーズ『特捜刑事マイアミ・バイス』(‘84~’89)の製作総指揮をしていたマイケル・マンが自ら監督してリメイク映画化。 刑事ソニー・クロケットにコリン・ファレル、リカルド・タブス役にジェイミー・フォックスを起用し、テレビとキャストを一新。黒のトーンの衣装のより渋いバディ刑事モノのクライム・アクション映画に仕上げた。

マイケル・マン監督は夜のシーンを描くのが上手い。空撮やビルや街の明かりを効果的に使い、カッコいい銃撃戦を演出する。本作では、モーターボートで夜の海を疾走したり、ラストの夜の銃撃戦も迫力がある。 だがどちらかというと、コリン・ファレルと麻薬組織のボスの情婦であるコン・リーとの禁断の愛が軸となっている。ナイトクラブの撮影もスタイリッシュ。海を渡ってハバナでの密会、高級車の後部座席でのセックスもある。『コラテラル』に続いてジェイミー・フォックスが出演しているが、存在感は薄い。麻薬組織潜入捜査のサスペンスは盛り上がりに欠ける。コン・リーの魅力全開といったところか。

2006年製作/132分/アメリカ
原題:Miami Vice配給:UIP

監督・脚本:マイケル・マン
製作:マイケル・マン、ピーター・ジャン・ブルージ
製作総指揮:アンソニー・ヤーコビック
原作:アンソニー・ヤーコビック
撮影:ディオン・ビーブ
美術:ビクター・ケンプスター
衣装:マイケル・カプラン、ジャンティ・イェーツ
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ、ポール・ルベル
音楽:ジョン・マーフィ
キャスト:コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス、コン・リー、シアラン・ハインズ、バリー・シャバカ・ヘンリー、ジョン・オーティス、ナオミ・ハリス、エリザベス・ロドリゲス、ジャスティン・セロー、エディ・マーサン、ジョン・ホークス

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