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ゆるゆる書評コーナー(2024.05)

なぜか、全く気力のわかない日曜日です。五月病?
だらだら本を読んだりベトナム語の勉強したり、ですが、何か身が入らないというか。
特に長期休暇を取った訳でもなかったはずなのですが、無気力という言葉が非常に当てはまる。

ポジティブに考えれば本を読む時間を確保できてるってことかもです。
土日が完全に埋まってKindleの本が増えてく一方、みたいなこともあったもので。。
書評コーナーも書いたり、辞めたり、でしたが、久々に書いてみようと。

①ふつうの相談(東畑開人)

精神科医の先生が書いている、メンタルケアにおける「相談」の意義について論じた著作。
「ふつうの」と敢えて言うのは、学問的なセラピーやメンタリズムに対して
日常的に行われる対話や相談が、広い意味でメンタルケアの役割を担っている、という点に着目して、ですね。
一義的に精神医学を当てはめるのではなく、話す相手との関係性も勘案して
相談というのは進んでいくもの、という、この著者は基本的にこのスタンスです。

ちょっと学術論文調で難しめだったかな。前に読んだ「居るのはつらいよ」の方がストーリー性もあって面白かったかもしれない。

②悩みの多い30歳へ(キム・ウンジュ)

英語全く話せず、の状態からGoogleのNo.1デザイナーになった韓国人のストーリー。
自分も例外なく悩みの多い30歳になってしまったので読んでみた次第。
上手く自分の適正とか力量を見ながらキャリアチェンジを成功させてきた人の話ですね。
何か新しい事を始めるときに、決断が下される前から自分で判断してはいけない、という一文が印象的でした。
自分も事が始まる前にあれだ、これだと杞憂が多いタイプの人間で。。
ちょうどキャリアについて考える折、彼女の考え方で参考にできそうなところは色々とあると思いました。

③わたし定時で帰ります(朱野帰子)

これ多分ドラマ?にもなっていたような。
残業0で仕事を終える事を徹底している本人に対し、無駄に残業して残業代を稼ぐ部下や
残業に対する意識が完全に狂ってしまっている支社の人間、諸々。。
会社組織の仕組みと、それが従業員にどう影響するか、というのがよくわかる話になってます。
シリーズものの途中1冊のみ読んだのですが、シリーズ通じて面白そうな予感。

④日本のシン富裕層(大森健史)

仮想通貨に不動産に、近年色んな方法で富裕層となった「シン富裕層」の人達の追っかけ。
主に彼らの海外移住のパートが読みたくて購入。海外「移住」というか、
複数の国で永住権を取って多拠点生活をする海外「生活」ですね。
ほえーって思う一方、現実的に考えるとそういう事も選択肢に入れて生きていく時代だなあと思ったり。

⑤M-1はじめました(谷良一)

吉本で中堅としてくすぶっていた著者が0からM-1を作り上げていくストーリー。
立ち上げ期の苦労あれこれは面白かったけど、できればM-1が順調に滑りだしてからの
変遷のところも書いて欲しかったなあ、という所で少し物足りなさはあり。

巻末のあとがきを何と島田紳助が寄稿しています。
なぜかあとがき読んでると涙出てきました。そんなに特別な事を書いてる訳でもないのだけど、
言葉を操ることに関して言えば、彼はやはり天才的だなぁ。。と。

【番外編】越英辞書

今でもgoogle翻訳にお世話になる事が多々あるのですが、ベトナム語自体の難しさの問題なのか、
googleの精度の問題なのか、まだまだ翻訳が不安定・ちょっと違う、という事が多々あり。
昔ながらの紙辞書をこちらで購入。頑張ります。
今後AIの発展とともに、機械翻訳の精度もどんどんあがっていくのですかね。。


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