見出し画像

ゆるゆる書評コーナー(2023.09)

また間空けてしまいました。ブログって本当に気を抜いたらすぐおざなりになります。
よく7年もシコシコと書き続けてるなと我ながら思いますが、実は週1くらいの
ゆるーく書いてるテンポ故に長続きしてるのかも知れません。
という意味では、功罪併せ持つ、と言った感じですね。

さて、書評のコーナーです。
若干、前月に比べて読書ペースが落ちてるような。。
小説とか、さっくり読める本が多い時は自ずと冊数も多くなりますが、
小難しい内容の新書とかが入ってくると、そこが律速になって
中々進まなくなる傾向ありです。知識の幅を広げるって大事ですね。


①ライムスター宇多丸のお悩み相談室(宇多丸/小林奈巳)

アーティストとして有名なあの宇多丸さんです。
本を読むまで知りませんでしたが、元々「お悩み相談室」のコーナー自体は
存在していて、それを書籍化したものだそうな。
人間関係・恋愛・仕事・etc…各ジャンルに分けて、宇多丸氏とこばなみ氏が対談形式で答えていくもの。
割合ライトな感じでさくっと読めます。何か悩みがある時に「へぇこんな人もいるのか」くらいの
酒の肴にするのにちょうどいいレベル感。疲れた時、ちょっとしたカタルシスを得るのには良いかもしれません。

ちなみにカタルシスという観点からはこちらもオススメ。「お前の事誰が好きなん?」略して「おまだれ」。
そっしーが世間に変わってバッタバッタ切ってくれます。笑

②恋愛中毒(山本文緒)

お弁当屋で働いてた冴えない女性が常連客の人気作家に気に入られた結果助手兼愛人になるっていうぶっ飛び系ストーリー。
フィクションだけど、作家とか映画監督とか 芸術系の人って
こんな感じ(金遣い・人使い超荒い/女関係乱れがち/けど義理堅い/etc…)なんだろうなあと
思いながら読んでました。
ちょっと前、映画監督のセクハラパワハラとか問題になってましたね。
ちょっと人としてぶっ飛んでるくらいが、右脳の世界においては突出した存在になりうるのかも知れません。
ラストもまあまあ衝撃で、女性の恨みを最大限まで買うとこうなるのか、と思い読んでました。

③パパ活女子(中村淳彦)

この人の実録ルポ本が好きなので、先月に続きまた読んでいます。
パパ活って何やねん、から、パパ活を行うに至った経緯、パパ活の中での種類・女性の系統分類など。
飯は食うけどそれ以上は何もない「茶飯女子」なる言葉が存在する事を弊員初めて知りました。
女性のパパ活の裏側から見えてくるのはやっぱりパパ活を「せざるをえない」この国の経済状況・閉塞感で、
前回の「AV女優」に同じく、まずは社会の苦境がどこに表出するかと言ったときに
悲しくも女性社会に、こうした形で出てくるのだと感じました。
にしても、女子大生とカフェでお茶するのに1万円も喜んで払う男性が
この世に存在しているということがそもそも信じ難いのですが。。

④夏物語(川上未映子)

「乳と卵」で有名になった川上未映子の別作品(というか乳と卵の続編らしい)。
読み始めてまだ未読了の状態ですが、彼女の作品、どこか読みづらい。。
読み切ってない本を載せるのに書評も何もないのですが、頑張って来月には書評に落としこめるようにしたい。
人の生命、出生をめぐる真摯な問いを描いた小説、だそうな。
「え、そうやったの?」となってる時点で弊員は置いてかれてますね。

⑥「アジアの隼」(黒木亮)

ドイモイ政策後の1990年代、ベトナムの公共事業の入札における
日本の銀行マンと香港の投資銀行の闘いを中心に描かれたストーリーです。
ベトナムのビジネス裏側や銀行のビジネスの内情なんかも精緻に描かれて、面白い。
特に自分がハノイに住んでる事から「これわかるなあ」と思いながら読んでました。
この作者のビジネス小説は読んでて勉強にもなり面白いです。
三和銀行→三菱商事?かどっかでずっと投資・プロジェクトファイナンス系の業務に携わってきた人で、
実体験・知識に基づいて書かれてるだけに、読み応え◎です。

⑦【番外編】「Slam Dunk」(井上雄彦)

言わずと知れた、もはや説明の必要すらない名作です。
弊員よく行く近所のサウナに全巻揃ってたもんで、気づけば一気読みしてしまってました。
部活に全力をかける学生の青春感とか、バラバラだったチームが一つになり遂に全国1位を撃破するとか、
自分自身部活をやってた身として「あぁ、いいなぁ」って感じで、社会人になっても
何か心が熱く揺さぶられるようなものがあったらいいなあ、
なんて感じてました。
大人になるにつれ、そういう純粋無垢な気持ちはどこかに忘れていきがちなので。


Amazon様様ですね。弊員が土日出不精なのは1日家で本読んでても苦にならない所が多分にあると思われ。
ただ自分で本を選んで、ポチって、してるとどうしても読むジャンルが偏ってしまうという問題はあり、
何か自分の読書の幅を広げられるようなもの、ないかなあと思います

日本にいる時は(例えKindleで買えても)本屋さんに立ち寄って、手に取ったもの
パッと買ってみて読んでみる、みたいな事も出来たのですが。
本はKindle、音楽はSpotify、というのも便利なのですが「横に拡げる」何かが欲しいよね、と。
自分は小さい頃父親が聞いてたCDで洋楽に興味を持ち、母親の本棚にあった本で読書を好きになったので、
ゆくゆく家を買ったら書斎兼音楽室くらいは欲しいなあ、なんて。まあ皮算用ですけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?