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悪性リンパ腫の闘病生活の記し⑤

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私の闘病記の第五弾です。
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記事一覧

『同情』と『共感』の違いについて

今回もTwitterの方から頂いたテーマである。 体調が悪くてしばらく書けなかった。 あくまでも自分なりの記載であるので、参考にになればと思う。 ▼ それぞれの違い私の中では『同情』とは「相手と自分の立場が違うこと」が前提になる。一方で 『共感』は「相手との共通点があること」が前提と言える。 言葉は似ているけれども、大きな違いとしてこの背景の違いがある。 私は病人なので、病気を用いて説明すると。類する病気の罹患者であれば、私の話に『共感』が少なからず出来るのではないか

移植中と移植後の食事

6月に入り、生産的な活動が一切出来ていない。今日の記事も5月に書いたものである。 月並だが、それくらい移植とは身体に負担があると理解して欲しい。本日時点で、生着はしていません。 白血球は0です。 さて、移植中と移植後の食事制限について、簡単にまとめていきたいと思う。 病院や個人レベルによっても異なるとは思われるので、あくまで一例になるが参考になれば幸いである。 ▼ 生着後(退院先も見据えた)の食事制限としては「移植中」の方がやはり厳しいのが事実である。 そのため、

がん治療と体力の関係

私の抗がん剤投与の歴史は、大きく分けて3度目に入っている。 足掛け3年以上の治療となっているが、その中でも医療の考え方は少しずつ変わっていって現在は「できる限りのリハビリを推奨」されている状態にある。 この「できる限り」というのが難しいところで、具合が悪い中でもやるべきなのかという是非はまだはっきりしていないものの、「可能な限り体を動かしてほしい」というような指示が出ている。 初めて抗がん剤投与した時と少し違うような印象を受けているが、体力の維持は治療とある程度の相関関

~移植についてこれまでのまとめ~

移植が本格的に始まる。 これからどうなるかは分からない。 Noteが書けないかもしれない。 詳細は都度記録に残してきたが、ごくごく簡単なまとめと今後の予定について記載したのでよろしければ。 ▼ 同種移植に入る前の治療について延べ80日に及ぶ同種移植前の抗がん剤治療について、簡単にまとめていく。 結果として再々発の状況を鑑みて、ある程度強い治療がとられたようである。治療名はESHAC療法。5日間が一つのクールとなり、4クール。休薬期間も含め120日前後の治療となった。

同種移植、もう少し進む。

私の同種移植に関する情報が少し進んだので、またこのNoteに少しまとめようと思う。 実際、まだまだ未確定な部分もあるので一例としてご覧頂ければと思う。 ▼ 移植の設備同種移植に関しては、可能な病院というのはやはり全国的には多くない。ある程度の施設や設備が必要になってくるので、地元での病院ですべてが完結するという形では思わない方がいい。 ある程度転院等を通じて治療が行われるので、どのタイミングでどの治療が行われるのかといったスケジュールの把握は必要と言える。 当然、転院

抗がん剤投与中の食事について

食事の大切さは抗がん剤治療中にもよく問われます。 「食べた方が良いのか?」「無理しない方が良いのか?」と様々な意見が出てきますが、私の結論は『どれでもいい』です。 ここでも『正解』を求めるのが一番自分自身を苦しめるので、人の言うことよりも自然体を求めた方が結果的に良いと思っています。 ただ、これは「食事をしない」を推奨しているわけではありません。 栄養の補給は重要ですが、その手段は食事以外にもないわけではないので無理をしなくてもいいというのが現段階での着地点です。

治療と今後について。

現在抗がん剤投与4クール目が始まっている。 最終的な移植の日程の確定は現在調整中であるが、おおよその方向が見えてきたので現状を踏まえて記載していく。 ▼ 患部の状態患部の様子については、3クール目を終えて皮膚にあった無数の腫瘤が現状弾力性を失ったり、明らかに小さくなっているものが多数を占めている。 一方でいくつかの腫瘤については、抗がん剤投与中は弾力性を失ったり消失したりというものを繰り返しているが、クール終了後には他の皮膚と比較して弾力が戻っている部分がいくつかある。

同種移植に少し近づいた話

骨髄バンクの進捗結果の連絡が時々届く。 進捗は芳しくない様で、結果的に親族からのハプロ移植(半合致移植)の可能性が強まっている。 現状とハプロ移植について、簡単にまとめていこうと思う。将来誰かの参考になれば、幸いである。 ※抗がん剤投与後の肌の変化についてはほぼ変化なく、横ばい推移。 ▼ 同種移植について私の行う同種移植には といった種類がある。 同種移植とは簡単に言うと『他人』の血液細胞(血液を造る細胞)を自分に移植することである。 ▼ ハプロ移植とは?移植す

抗がん剤投与後の患部④

抗がん剤投与も3クール目。 スケジュールは基本的に2クール目と同様で、本日の午後に抗がん剤投与が終了して、明日白血球回復促進の注射が打たれる。 数日後には骨痛で苦しみ、恐らく発熱も40℃近く出る週末が予想される。 必要悪であるが、知らずに結果が訪れるのではなく知っていてその結果を待つのでは少し気持ちに違いが出る。 ▼ 患部の様子正直患部については、1クール目の様な劇的な変化はない。 写真を載せてもあまり変わり映えしないのであるが、経過を記録として載せておく。 もう

痛みと発熱

抗がん剤投与は終了し、皮膚の様子は日々撮影。 失われた張り感はそのままで、色味も薄くなってきているので抗がん剤の一定の効果が出ているものと感じている。 変わり映えがないので写真は載せないが、生検手術の傷跡についていた不良肉芽という回復を阻害している皮膚の一部を除去した。 血小板の低下によってなかなか切除出来なかったが、ある程度血小板が担保されているタイミングで取り除いたことで、順調な傷の回復となった。 ▼ジーラスタの痛み前回でも軽く触れたが、白血球の回復促進の注射があ

抗がん剤投与後の患部③

抗がん剤投与も2クール目に入り、前回同様の投与が終了しております。 ※前回の詳細を確認されたい方は、まずはこちらから… 前回クールと比較して、大きな変化はみられていませんが、経過を写真と共に掲載します。 ▼ 患部の簡単な比較写真では分かりにくい部分で言うと、全体的な張り感は抗がん剤と投与すると毎回失われていくということが第一に挙げられる。 スーパーボールの様な感触が、人間の皮膚らしい感触へ変わる。 一方で、抗がん剤投与から時間が経過すると徐々にゴムの様な感覚へと戻っ