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佐潟について

佐潟:面積 約44ha 水面標高:4.8m  上潟と下潟の二つに分かれてなる潟で周辺を含めた佐潟公園区域が、1996年3月にラムサール条約湿地として登録された。

御手洗潟:面積 約6.5ha 水面標高:6.6m   佐潟の北側にある潟で、この潟の名は、かつて近くの神社に参詣する際に、ここで手を洗い、身を清めたことに由来する。

1 近所でありながら地元民でない多くの学生や教師陣の知らない佐潟や御手洗潟について伝える。

2 取材者私の父方の祖母、取材日6月26日、いまいち梅雨に入らない夏の日の昼下がりに、休憩中の祖母に聞いてみた。
 古くから越後赤塚に住み、それなりの成功を収めていた我が家と佐潟と御手洗潟は関係が深く、潟の管理や蓮の植樹を行っていた。戦前の自治会内では、どうやら潟の管理権などが競売にかけられていたようだが、正確な資料がないため定かではない。
 戦後も我が家と佐潟や御手洗潟と関係する話がいくつかある。佐潟の岸辺には私の祖父の田んぼがあったのだが、今日の乾田ではなく湿田のため魚の侵入がたやすく、代掻きの際にコンバインで1m級の雷魚を巻き込んだり、ヘドロ挙げの際に殻長30㎝越えのカラス貝を採って、酒の肴にしたなどのエピソードがある。

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私の個人的なエピソードもあり、佐潟公園内の農道で、福井県や京都府などでレッドデータ入りしている全身真っ黒な珍しいナメクジのヤマコウラナメクジを目撃した。上の二枚の画像がその時のものである。

 この時期に佐潟や御手洗潟に散歩に行くと、侵略的外来種に侵入されたというのを感じさせない、なぜかと言うと在来のヤンマやチョウトンボ、ショウジョウトンボなどの多くのトンボを見ることが出来るからである。侵略の度合いが酷い場合トンボなどがほとんど見ることが出来なくなってしまう。このようなことからして、両方の潟の生態系のバランスが良好であえうことがわかる。


『みんなの潟学 越後平野における新たな地域学』2019年3月29日 第二版 新潟市潟環境研究所 編



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