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「会社って人やねん」ー転職で気づいた大切なことー

僕自身の転職の経験から学んだ、会社の本質の一つについてのお話です

流行り病で内定が取り消されてからの転職

2020年1月、当時僕は人材派遣の営業マンでしたが、自身のキャリアアップのために転職を決意していました。
すでに会社には退職する旨を伝えて、2月頃には別の営業系の企業に内定をもらっておりました。

「さあ、今から更に成長してやろう!」と意気込んでいた矢先に、1通のメールが。
不穏な予感の元、メールを開けてみると「世界的な流行り病で業務縮小につき、内定を取り消したい」との内容でした。

「えっ」

衝撃でしたね。
ネットのニュースなどで「内定取り消し」の話は耳にしてはいましたが、まさか現実に自分に起こるなどとは思ってもみなかったのです。

ある会社の面談で気づいたこと

当然、仕事がなくては生きていけませんでしたから、その後転職をするために仕事に応募しまくりました。
求人数も劇的に減ってきて、応募しても「状況が変わったので現在募集はしておりません」というお話も少なくはなかったです。
食べるためにバイトを探すことすら一筋縄ではいかない状況で、必死に探した1件の面談を受けては落ちる、の繰り返しでした。

「うまくいかない、何かを変えないと死んでしまう、、、」
そういう焦りと試行錯誤の中で、バチッと「面談とはなにか、会社とは何か」について気づけたきっかけがありました。

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数としては15回目くらいの面談を経験した頃でしょうか。
たしかIT系の企業での面談だったと思います。
僕含めて4人での集団面談で、僕の右には「マスクはつけたままで」という指示に従った求職者が3人。面接官が2人。
面談一通り説明と自己紹介をしたあとに、右から順に一人づつ「質問がありますか」と聞かれました。

流れはこんな感じでしたでしょうか
1人目「お昼ってどのように過ごされる方が多いですか」
2人目「男女のバランスってどんな感じですか」
3人目「ノルマみたいなものはありますか」

そして自分の番が回ってきたときに思ったのです
…受かる気がしない、と

僕も今まで面談で似たようなことを繰り返してきたのですが、どうにもお互いに取り繕った感じがして、ホンネを話す状態にすらなっていないと感じたのです。

そこで僕が咄嗟にした質問がこれ。

「ぶっちゃけ、この流行り病の時期に人ってほしいんですか?」

今思うと踏み込んだな、と思うのですが、これが面接や会社の捉え方を大きく変わったきっかけでした。

企業からは
「この時期正直人材増やすのはきついと思ってはいる。
しかし、このプロジェクト自体にはこの状況でも価値があると思っていて、だから〇〇などの力を持っている人がほしいと思っている」
といった内容の返答をいただきました。

そしてそこから5分くらい
「本当に僕って御社のちからになれる可能性がありそうか」という話をしました。
結果的にその企業はスキルがマッチしなくて落ちたのですが、この面談の数回後になんとか業務委託の案件に参画できるようになり、転職をなんとか完了させました。

会社って人やねん

実は法人というのは法律的に「人」として定義されているそうです。
我々のような生物の人のことを自然人と呼び、この自然人と法人を合わせて「人」として権利や義務や責任が発生する者として定義されているとのこと。

そう、法人って、会社って人なのです。
本音も建前もあります。
そしてそれ以上に。
会社というのは、我々がそうであるようにそれぞれ悩みがあります。
会社というのは、我々がそうであるようにそれぞれ思いがあります。
会社というのは、我々がそうであるようにそれぞれ得意不得意があります。
会社というのは、我々がそうであるようにそれぞれ成長したいことがあります。

転職するということは、新しい「人」と出会ってマッチングしていくこと
働くとは、その「人」に喜んでもらうということ。
恋人や家族、友達と同じく、仲良くなったり、一緒に頑張れたりする、そういう存在です。

会社という「人」に好かれようと「あなたのために尽くしまくす」ばかり伝えても怖いです(笑)
相手のことを知ろうとすることも大切なコミュニケーションです

その「人」と長く付き合うためには、あなたがどういう人で、将来どうなっていきたいかを話すこと
その「人」がどういう人で、将来どうなっていきたいか話すこと
あなたの自己実現、会社の自己実現、そのかけ算の形を模索することが、面接の醍醐味であり面白いところだと思います

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